英国が男女の賃金格差報告を義務化
イギリスで、男女の報酬格差を義務付ける方針が打ち出された様です。
英国政府は13日までに、男女間の報酬格差を是正する対策の一環として同国の企業に対し2018年から報酬やボーナス支払額での差額に関する詳細な情報提供を義務付ける方針を決めた。…(中略)…これらの情報を使い、政府は報酬額における企業別の男女格差に関する一覧表を作成し、公表に踏み切る方針。
>>男女の報酬格差、18年から報告義務付け 英
日本でも統計はとられていますが、ざっと調べる限り、どうも報告義務は無い様なので、正確性には疑問符がつきます。
そういった面で、この様な義務は良いと言えますが、企業には手間が増えるだけなので、あまり良いとは言えませんな。
メリットとデメリットの差分はどの程度なのでしょう。
英国はこれにより、女性社員の報酬の「相場」を示し、個々の企業が極端に低い給与設定にしない様にしたい様ですが、さて、どうなる事やら。
特に、日本の様に、そもそも平均が低い場合は、効果が限定的になりそうですし。
ちなみに、こちら↓は女性の収入が、男性のそれに対しどれ位あるかを示したものです。
日本の女性は男性の半分しかないみたいです。
HUFF POST:女性の年収、低すぎ? 日本はこの30年、男女の格差が埋まっていない
日本では女性の労働力率 がM字カーブになっている事が知られています。
高収入になりやすい管理職への道も、M字カーブの谷の部分で閉ざされる事が多く、報酬が低いままとなり、格差は広いままです。
前述のものとは統計方法が違う様なので一概に比較は出来ませんが、日本は米国が著しく低いのは間違いないでしょう。
比較対象が少ないのです確実ではありませんが、これに関する日本のレベルは、世界的に見て最低クラスの様です。
英国の様に報告を義務化したら、こういったものも、少しは緩和されるのでしょうか。
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