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ギリシャのデフォルトが心配① - 移民を労働力にするメリット

難民を受け入れているドイツですが、企業達は敏感なもので、早速低賃金労働者としての取り込みを始めている様です。
これを見ていると、ドイツ企業の貪欲さを思うと共に、ギリシャの立場の悪化が気になります

ドイツに100万人近い移民・難民が流入している中、ドイツ企業は先を争って彼らを新たな労働力として確保しようとしている。だが、新規労働力というこの新たな鉱脈は様々な課題も投げかけている。
>>難民を労働力に-人材確保に走るドイツ企業

EUの難民受入数

朝日新聞:難民16万人、EU加盟国内で割当案 中・東欧は反発

本題に入る前に、まず移民受け入れによる経済的影響を書きます。

国家にとって、低賃金労働者の存在は見過ごせないポテンシャルを持っています
自国の生産品のコストを下げる為、国際的な優位性が出ます。

日本では低賃金労働者の取り込やそうしない場合の対策が、国民の反応も薄かった為か、手薄になっていました。
この為派遣による強制低賃金化や、中国等の低賃金国への工場移転が行われました。
結局、国内消費の落ち込みを招き、経済が低迷しがちになる一因を作っています

一方ドイツは、自国民の賃金上昇による企業のコスト増や、それに伴う企業の海外移転を避ける為、EUに加わったポーランドやチェコなどの東欧の出稼ぎ労働者を取り込みました
ポーランドからの労働者だけで、2007年時点でドイツには約50万人、英国には70万人が流入しています。

ポーランドからの出稼ぎ先

単位:千人

岡山大学:EU加盟に伴うポーランド人労働者の域内移動分析 PDF

労働者は自国よりも高い賃金(ドイツ人よりは安い)で働けますし、稼がせる側の国も、仕送りを通じて国内の景気が良くなる為万々歳(※)です。
※自国内で賃上圧力が高まる為、事業者からの不満はある様ですが。

この要因だけではないものの、この様な事情もあってドイツは成長率の維持を行っていました。
しかし、東欧の経済が成長してくると、こういった旨味もなくなってきます

また、ドイツや海を挟んだ所にあるイギリスは良いですが、フランスやイタリアには恩恵が少なくなっています。
そこで目をつけているのが北アフリカ。
EUは、欧州とは呼べないにも関わらず、北アフリカに接触を図っていました。

ジェトロ:EU の対アフリカ戦略 ~FTA 交渉を中心に~ PDF

おそらく、取り込みのための初期のステップなのでしょう。

さて、では何故これらの内容がギリシャの立場の悪化に繋がるのでしょうか?
長くなったので続く…

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