圧縮機なしで水素の高圧圧縮が可能に - コストも圧縮
2週に一つ位発表されるすごい水素関連技術ですが、また興味深い技術が発表されました。
なんでも圧縮機を使わずにガスを圧縮できるそうです。
ギ酸を水素と二酸化炭素に分解する化学反応によって、圧縮機を使わずに簡単に40 MPa以上の高圧水素を連続的に発生できる。…(中略)…理論上化学反応だけで200 MPa以上の高圧水素が得られるので、燃料電池自動車等への高圧水素(70 MPa)の供給も十分可能で、将来、水素ステーション構築の大幅なコストダウンが図れると期待される。…(中略)…水素の圧縮に用いる圧縮機は、設備費の約30 %(蓄圧機を含めると約45 %)を占めるうえ、水素の圧縮にかかるコストは、供給する水素価格の約50 %に達する。
>>圧縮機を使わない高圧水素連続供給法を開発
水素供給のコストカットができるのは大きいですね。
こちら↓は水素ステーションの設置コストの内訳です。
水素ステーション設置における費用は4、5億円(ガソリンスタンドは7、8千万円)程度ですが、その内3割強は圧縮機費が占めますから、この技術の開発で圧縮機が要らなくなれば、ステーション設置費用は3億円程度まで下がります。
これは大きいです。
また、この技術は他の気体にも使えるでしょうから、関連する産業にも波及しそうです。
技術の進歩が早く、なんともワクワクします。
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