日本で寄付が定着しないのは? - ザッカーバーグの寄付
Facebookの創業者でCEOのマーク・ザッカーバーグ氏が、慈善団体に資産の大半を寄付する事にしたそうです。
米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)と妻のプリシラ・チャン氏は1日、保有するフェイスブック株式の99%を慈善活動のために寄付すると明らかにした。
>>ザッカーバーグCEO、保有フェイスブック株の99%を寄付へ
マイクロソフトのビル・ゲイツ氏や、投資王バフェットなど、海外、特に米国では富豪がどこそこに寄付するという話はよく聞きますね。
一方で、所得の問題もあるのでしょうが、日本だとあまり聞きません。
実際調べてみると、GDP対比の寄付額は、アメリカがトップレベルであるのに対し、日本はかなり後ろに位置しています。
この差はなんなのでしょうか。
大きな理由は税制でしょう。
寄付は、税を取る側の視点で考えると、自身の税収を引き下げる可能性がありますから、できればして欲しくない、する場合も政府や自治体に対してのみにして欲しいというのが本音でしょう。
結果、寄付に対する所得控除は保守的になりがちで、特に日本は厳し目です。
日本の所得控除率は他国に近い40%(個人の場合)ではあるものの、控除対象となる団体の殆どが国や地方自治体です。
数字で見ても、日本は圧倒的に対象団体数が少なくなっています。
日本個人投資家協会:寄付文化の国際比較 PDF
NAVERまとめ:【税金節約】意外と知られていない!?寄付金控除
所得や資産が平均的で、絶対額がそれ程大きくないという点もあるのでしょうが、それ以上にこの税制の差が大きいのだと思います。
民間に対する政府の考え方の差が出ている様に思います。
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コメント
東京都など組織ぐるみで威張り過ぎ。
それは黙ってても膨大な税収が入ってくる、
さらに建設などは半分以上国の補助もらってたり。
外郭団体など天下り先も自前で作り
公益財団法人などカネが余ると解散させられると言いつつ
訴訟保険などの福利厚生まであり
組織ぐるみなら自制のインセンティブが無い。
投稿: ソノヒグラシ | 2015年12月 4日 (金) 10時24分
ソノヒグラシさん
いつもコメントありがとうございます。
自制のインセンティブもそうなのですが、
日本の場合、権限が集中しすぎているように思います。
海外だと、(汚職とかが多くなるので)政府の力を弱くするために民間への払い下げが多組みうけられます。
(そうでないのまありますが)
一方で日本は政府や自治体への集権が進みすぎており、変化の兆しも余りありません。
民間でも政府でも、ある程度の規模を超えると、ろくなことがなく、
余剰資金が関連団体に流れ、効率的に使われない事がしばしばあります。
力の分散は重要です。
投稿: なる | 2015年12月 5日 (土) 14時16分