被爆リスクの見直しを検討中 - 被爆許容量の緩和
温暖化について議論する、国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)がパリで開催されており、連日その内容について報道されていますが、その裏で原子力についても議論されている様です。
なんでも、被爆許容量を緩めたい様です。
アリソン氏は国民と原子力発電所の労働者の被ばく許容量を現行の1000倍に引き上げるべきだと主張している。…(中略)…福島の原発事故による被ばくを避けるため強制的に避難させられた人のうち、1600人が「避難によるストレス」(自殺や生きる上で欠かせない医療が受けられなかったことによる死を含む)で死亡したことが分かった。当時の被ばく量はほとんど危険のないレベルで、例えばフィンランドの住民の日常的な被ばく量よりも少なかった。
>>【オピニオン】原子力の安全性めぐるパラダイムシフト、誇張された被ばくリスク
日本のメディアは殆ど報道していない様ですが、大丈夫なのでしょうか
意外に関心がないのかも。
まあ、二酸化炭素の問題とも紐付く問題なので、話が出ても不思議ではないのですが、結構唐突ですね。
また、チェルノブイリの総括として避難ストレスや宿命論による死亡者が多かった事が指摘されているわけですが、これをちゃんと踏まえ、また国民に確り知らせていれば、或いは福島での「避難によるストレス」による死亡も幾分抑えられたのかもしれません。
メディアや政府に信頼感が持てなかった状況が悔やまれます。
まあ、調べるツールがあるのに調べなかった人々も問題なのですが。
しかも、もう風化気味みたいですし。
日本原子力学会誌:チェルノブイリ20年の真実 - 事故による放射線影響をめぐって PDF
さて、少し調べてみると、過去、放射線許容量は過去に度々行われており、全体的に低下傾向にある様です。
放射線が(科学的な意味で)如何程危険なのかは、よくわかりません。
上限は過去事例からある程度わかるものの、低線量の場合は、影響力が相対的に小さすぎて今一つよくわかりません。
人によっては放射線耐性ができるなんていう人もいます。
確かに、現状のチェルノブイリを見ていると、強ち嘘でもなさそうです。
理経済:放射能を正しく怖がる① - 高線量被曝の場合
理経済:チェルノブイリ事故25年 - 被爆の森はいま
(映画のバイオハザードでアリスを演じた本田貴子さんがナレーションとはまたなんとも)
安全と安心は異なるわけで、科学的に安全だと示されても、住民達が納得し安心するかは別の問題です。
逆に科学的に見て安全でない事を、人々が勝手に安心と判断する場合もありますし。
(例えば幼稚園で飼ってるミドリガメとか、高齢者の自動車運転とか)
引き下げるかどうかは兎も角、「安心」を確保する為にも、日本組も議論に参加しても良いと思うのですが如何でしょうか?
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 配慮のしすぎも考え物 - 人吉市の取り組み(2016.10.06)
- 日銀の総括検証 - 手のひら返しが酷い(2016.09.21)
- 銀行外しが着々と進む② - 証券化ビジネスのネット化(2016.09.02)
- 銀行外しが着々と進む① - 債権補償の充実化(2016.08.30)
- 日本の10年国債がマイナス利回りに - 低金利の弊害(2016.03.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント