レセプト債ファンドが破綻
診療報酬のファクタリングをし、レセプト債を発行していたファンドが破綻したそうです。
医療機関の診療報酬請求権を買い取り、「レセプト債」と呼ばれる債券を発行していたファンドが破綻した問題で、証券取引等監視委員会は販売窓口となった証券会社7社への検査を本格化させる。…(中略)…ファンドが医療機関から診療報酬請求権を実際の報酬より安く買い取り、債券を発行して買い取り資金を調達、債券を購入した投資家に利ざやから年3%の利子を支払う仕組みだった。
>>レセプト債:監視委、販売窓口の証券7社検査を本格化
iFOREX:レセプト債の関連会社が破綻、でもレセプト債って?
仕組み自体は記事に書いてあるとおりです。
医療機関は患者から3割負担で診療を行うわけですが、残りの7割は国や健保からお金が着ます。
しかし、リアルタイムでお金をもらえる訳ではない為、医療機関によっては少し安く売り払っても良いので、すぐにお金が欲しいという場合があります。
例えば給料の支払であったり、薬代の支払であったり理由は色々です。
そういう時にこのファンドの様な存在が、投資家から資金を集めて買い取るわけです。
基本的に、投資家のお金は右から左となる為、使い込みがなければ大穴は空かないでしょう。
3%+ファンド関連費用を払ってまでファクタリングしたい医療機関も少ないでしょうし。
変なファンドにはご用心ですな。
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コメント
潰れる医療機関もあるから資金繰りに多かれ少なかれ窮しているところも中にはあるのでしょうが、
せいぜい金融機関やノンバンクなんかがファクタリングして終わり、
手間やコストかけて小分けする必要も無いような。
ましてやどういうセールスの説明だったのか?
オフショワをかます必要も投資側からは分からないです。
しかし、小利口だと意外と引っかかりそうだなと思いました。
投稿: ソノヒグラシ | 2015年11月15日 (日) 20時46分
ソノヒグラシさん
コメントありがとうございます。
診療報酬は国によって払われ、しかも長年の前例もあり、
遅滞の様なものは少ないとか。
医療機関から見て、態々安売りする必然性は少ないでしょう。
>小利口
騙す側の心理として、顧客(カモ)対象はそこそこお金を持った人でしょう。
1000万円騙しても、100万円騙してもつかまったら同罪になってしまいますから、
毎日働いていて、知恵やら経験やらをつけた人でないと逆にメリットが少ないのではないでしょうか。
それに、そういう人の方が自分は引っかからないと、
妙な自信があり、つけいる隙がありそうですし。
投稿: なる | 2015年11月15日 (日) 22時47分