鴻海精密工業がビックデータの会社に出資
EMSで有名な鴻海精密工業がビックデータの会社に出資するそうです。
鴻海(ホンハイ)精密工業(台湾の電子機器の受託生産大手) 中国南西部でビッグデータの取引プラットフォームを運営するグローバル・ビッグ・データ・エクスチェンジ(GBDEx)の株式の21.5%を取得した。 関係者によると、GBDExの資本総額は5000万元(約9億6400万円)で、鴻海、中国国有の貴州サンシャイン・プロパティー・エクスチェンジ、中国のインターネットサービスプロバイダー亜信科技(アジアインフォ)、九次方大数据が共同出資する。
>>鴻海、中国のGBDEx株取得
ホンハイと言えば、iPhoneやWii、PSシリーズなどを製造する巨大製造会社です。
日本では、シャープに出資するしないで話題になりましたね。
今後、ビックデータは企業戦略上重要な役割を担う事になるでしょうから、その辺りが絡んでるのでしょう。
ただ、思うに今回の出資は、どちらかと言えばクライアントからの圧力が原因なのではないかと考えています。
例えばホンハイはiPhoneを作っている訳ですが、今後アップルのApple Watch等も作る事となるでしょう(すでに第2世代はホンハイの受注で決まっている様です)。
アップルからすれば、誰がいつどこにいて、誰と会い何を食べ、何を見ているかと言う事を知りたいわけです。
それによって広告だけではなく、彼彼女らが求めるものを提供できる乃至、それを欲しがる人達に情報を売却できるわけです。
また、今後はウェアラブル端末もそれらを担うわけです。
ビッグデータ、というか個人情報をかき集める事で、ヒット曲をコンピューターが割り出したり、人格をコンピューター上にコピーする「デジタルクローン」が現実味を帯びたりする時代ですから、その価値は今後も益々重要性は増すでしょう。
「ビナ48」には本当に驚きました。
ホンハイの顧客にはアップルだけでなくマイクロソフトもいるわけですから、そういったものを要求される事もあるでしょう。
ホンハイからすれば先に自身でできるようになっていた方が、コストカットも図れるわけです。
今回の出資はそういう事態を見越してなんじゃないですかね。
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