« USJが沖縄にジュラシックパークを作るらしい | トップページ | MIRAIに乗ってきた »

MRJの先行き - 航空機メーカーの難題

YS11以来、久しぶりの国産飛行機MRJの初飛行が、秒読み段階に入っています。

県営名古屋空港内にある三菱航空機オフィスでは、国産初のジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の初飛行を5月末に控え、その準備作業が急ピッチで進められている。初飛行に成功すれば、航空当局からの型式証明─機体の安全性能に関する“お墨付き”─の取得に向けて大きく前進する。
>>MRJ初飛行カウントダウン - 水面下で進む九州就航計画

Mrj

Aviation Wire:MRJ、初号機がロールアウト 夢から現実へ

今まで海外から買ってばっかりだった航空機にも、国産飛行機が入り込むと言う事で飛行機好きのみならず、色んな人が盛り上がってます。
就航したらまたメディアを賑わす事になるでしょう。

そんなMRJの盛り上がりに水を差すようで悪いのですが、MRJによって三菱航空機が成功する事は無いと思います
もちろん黒字は出るでしょうが、世界ランキングに食い込む様な事はないでしょう。

さて、その根拠を述べる前に、世界の航空機メーカーの顔ぶれを見てみましょう。
航空機は単価が高く、経済状況の影響がかなり大きいわけですが、そんな中でも航空機メーカーランキングの上位はあまり変わりません。
一覧としてはこんな感じ。

民間航空機ランキング 航空機市場の現状

共立総合研究所:航空機産業の現在・過去・未来~前編~ PDF
文部科学省:戦略的次世代航空機研究開発ビジョン PDF

世界ランキングの上位はボーイングエアバスです。
それに中小型機を武器にボンバルディアエンブラエルが続くわけです。

もう一枚、こちらのランキングをご覧ください。

航空宇宙防衛企業ランキング

上述の共立総合研究所の資料に掲載されたランキングですが、こちらは防衛産業まで含めたランキングです。
防衛とは言っていますが、要するに軍事産業です。
先ほどのランキングと見比べると、顔ぶれがかなり似ています
民間航空機の売上高が混ざっているとはいえ、かなりかぶっています。

航空機メーカー1位のエアバス(2007年に2位になりました)の親会社はEADS(最近エアバス・グループに改名したそうです)と言う会社で、その上がSOGEADEと言うフランス政府の持ち株会社です。
EADSは軍事系の会社として有名でミサイルやら戦闘機やらを作っています。

ボーイングは言わずと知れた世界一の軍事企業
ロッキードマーチンを下す巨大企業です。
時々名前を聞くオスプレイもボーイングが作っています。

4位のエンブラエルはブラジルの会社ですが、元々ブラジルの国営企業として戦闘機を作っていました。
現在でも南米各国へ戦闘機の輸出を行っています。

結局、航空機メーカーは軍需産業とセットなのです。
話を聞かないのはボンバルディア位です。
そのボンバルディアも一部は軍事転用されてますから、航空機は軍事とセットにしないと上位に食い込むのは難しいでしょう。

民間機と異なり、戦闘機は破壊される可能性が高く、また他国の開発に追いつくために研究開発が盛んです。
常に最新の物に買換えねば、いざと言う時に役に立ちません
結果、飛行機は耐久財にも関わらず買換え需要が発生するわけです。

国産航空機がうまくいかなかったのも、その辺りが大きいんじゃないですかね。

|

« USJが沖縄にジュラシックパークを作るらしい | トップページ | MIRAIに乗ってきた »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/528305/61293057

この記事へのトラックバック一覧です: MRJの先行き - 航空機メーカーの難題:

« USJが沖縄にジュラシックパークを作るらしい | トップページ | MIRAIに乗ってきた »