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2013年12月

ドコモの経営戦略① - アップルのシェア

先日iPhoneを導入したドコモですが、携帯純増数が減少しています。

NTTドコモは純増数が9万3400件(10月は3万7100件)、MNPの転出超過が6万8600件(同9万3100件)となり、いずれも改善した。9月20日の発売以来、品不足が続いていた米アップルスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5s」が11月下旬から店頭にそろい、予約分の受け渡しが進んだことが要因。
>>11月携帯純増数、ドコモは改善 ソフトバンク首位堅持

携帯電話3社の月別契約純増減数

昨今、ドコモの携帯純増数が減少している事から、「殿様商売だから」とか、「iPhoneを導入しないからだ」とか言われています。
しかしiPhoneは導入したものの、契約数は相変わらず低調です。

ドコモがiPhoneを導入しなかった理由として語られるのは、販売台数のノルマが厳しいからと言われています。

すまほん!! - iPhone 5Sにドコモロゴが載る日―なぜドコモとアップルは今まで共闘できなかったのか?

それは勿論その通りなのでしょうが、どうもそれだけとは思えません。
今回は"docomo"のロゴをiPhone5S発表時に表示するなど、アップル側がドコモ側に対しかなり譲歩した節が見られます。

また、iPhoneは日本でこそ巨大なシェアを持っていますが、世界的に見るとサムスンに押され気味です。

こちら↓は世界のスマートフォンのシェア。
アップルのシェアはサムスンの半分以下と言うのが現状です。

スマートフォンの世界シェア

CNET Japan:サムスン、世界スマートフォン市場でシェア減少も首位を堅持--IDC第2四半期調査

iPhoneのシェアが8割に達している日本にいるとわかり難いのですが、iPhoneは劣勢に立たされているのが現状です。
WSJは日本と世界のギャップを踏まえ、日本をアップルにとっての「金鉱」と評しています。

WSJ:アップル、日本が思わぬ「金鉱」に

これを考えると、アップル側がドコモに対して強気に出たとは到底考えられません。
ソフトバンクとKDDIのシェア合計とドコモのシェアは概ね同じ位

アップルにとって、ドコモを取り込む事は市場を倍にする事と等しいわけですから、交渉はドコモにとって有利な展開となるでしょう。
高圧的な販売台数を設定できたとは考えにくいです。

ではなぜドコモはiPhoneの導入を見送り続けたのでしょうか?
私は販売台数の様な交渉でどうにかできる事案ではなく、もっと根本的な経営戦略があったように思います。

それは何かと言うと…
続く

理経済:ドコモの経営戦略② - Googleがスマホを発売

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配当金は本当に必要なのか?⑤ - シグナリング効果2

配当がどのような効果があるのかという事を、本シリーズでは見てきました。
シグナリング効果の最後です。

理経済:配当金は本当に必要なのか?①
理経済:配当金は本当に必要なのか?② - DDMによるアプローチ
理経済:配当金は本当に必要なのか?③ - MM理論
理経済:配当金は本当に必要なのか?④ - シグナリング効果 1

3つ目のシグナルは「破綻確率の低さをアピール」です。
これは案外重要です。

配当金は利益が無いと出せません。
最終利益がマイナス、つまり赤字でも配当金は払う事が可能ですが、基本的には黒字の企業が出すものです。

Okwave:株式会社は赤字でも、配当金って出してもいいのですか?
自分戦略:第18回 トヨタが赤字でも株主配当できた理由

これは法律によって制限されているから。
特別配当など配当金の回数は自由ですし、株主優待の様なお金ではなく現物支給も可能ですが、出せる額の限界は決まっています。

この為配当は会社としての余裕の証として、投資家の目に映るわけです。
債権者であり、不良債権化を嫌う銀行が配当の有無を気にするのはこの辺が原因なのでしょう。

日本企業は銀行を中心とする間接金融による資金調達がメインです。
こちら↓は直接金融と間接金融の変化です。

金融仲介におけるルート別金額の推移

三井住友信託銀行:「間接金融から直接金融へ」の流れは変わったか
日本銀行:わが国の間接金融中心の金融構造は変化したのか?

社債などの直接金融は、昔よりは整備されたとは思いますが、まだまだの様です。
この結果、日本企業は銀行を中心に話が進み、銀行が喜ぶ配当を、大して意味もないのにひたすら出しているのではないでしょうか。

今後欧米のように社債などを経由した直接金融が発展していく中で、配当の有無も変化していくのかもしれません。

さて、理論の観点から配当について見てきましたが、長くなってきたのでこのシリーズは取り敢えず終了しようと思います。

結局、配当って儲かるの?
その辺りも多く研究されているので、またの機会に書きたいと思います。

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