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貿易統計を比較してみた - 日本と韓国

韓国が標準時を変更するそうです。

MSN産経:日本と同じはイヤ? 韓国標準時の変更を 与党議員が発議「日本帝国主義時代の残りかす」

まあ発端は兎も角、これはこれで面白いかもしれませんね。
東経127.5度というと、日本から30分の時差がある位置ですが、見方を変えると中国から30分ずれた位置でもあります。

中国標準時

夏時間と冬時間を使って、夏は30分早めて日本と同じ、冬は30分遅らせて中国と同じにすれば、観光客を誘致する上で有利に働くでしょう。
夏冬時間は標準時を変えるより楽に変更できるでしょうし。

さて、ここらで少し話題を変えて韓国と日本の貿易について見てみます。
前述の件もあるので国別メインで探してみました。
まずは日本から。

日本の輸出

日本の輸入

財務省貿易統計:地域別輸出入額の推移(グラフ)

なんで日本の統計は加工しにくいフォーマットになってるんでしょうか…。

次に韓国。
韓国は国別の統計があったので、貿易収支で上下5位ずつ掲載してみました。
細かい数値が気になる方はリンク先を見てください。
今回は国名がハッキリ書かれているものだけで集計しました。

韓国の国別貿易収支

JETRO:韓国 輸出統計(国・地域別)
JETRO:輸入統計(国・地域別)

こうやって見ると、米国よりも中国や香港の貿易黒字が大きいんですね。
香港は輸入が極端に少ないのに輸出は多いので、収支は大きくなっています。
香港が韓国製品を色々買っているというのは初耳でした。
何買ってるんですかね。

中国はダントツで1位。
最近の韓国は領土問題にしても外交問題にしても、日本を敵視して動いているというより、中国を意識して行動している様な気がしますが、これを見ると納得できます。

一方、貿易赤字は日本とオーストラリアが大きくなってます。
鉄鋼やウランなど、資源が豊富なオーストラリアから随分輸入している様です。
日本からはパーツ・部品関係ですかね。

反日行動は、案外技術の自国回帰を促進するためのパフォーマンスなのかもしれませんね。
政治と経済は密接に関係してるというわけです。

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コメント

>日本からはパーツ・部品関係ですかね。
よく韓国は『日本という「鵜飼」に変れる鵜だ』と称されますが、面白い記事が韓国の新聞にあったので、ご紹介です。

http://media.daum.net/economic/others/newsview?newsid=20131209150916193&RIGHT_HOT=R3
(ソースは韓国の時事ジャーナルです。原文はハングルですが、機械翻訳でも内容は伝わると思います)


記事内容抜粋
■日本の部品に頼る韓国の産業

「韓国の産業は、鵜飼の鵜だ」
ポスコ経営研究所が韓国の産業をこう診断した。
韓国の素材·部品分野の貿易収支は10年の間に着実に上昇に乗った。
しかし、唯一日本との貿易収支だけは下落傾向を抜け出せずにいる。
スマートフォン·TV·半導体·自動車などを売って稼いだお金の相当額が日本の素材と部品代となって消えていく現実があるからだ。

■スマートフォンの3分の1は日本の技術
アジア開発銀行研究所(ADBI)によると、スマートフォン一台の34%は日本の特許技術で作られる。
電子コンパス・コア技術(フラッシュメモリ、ディスプレイモジュール、タッチスクリーン)も日本の特許だ。
特許割合はドイツ17%、韓国13%、米国6%、中国4%の順である。
韓国は中間部品を担当し、中国は最終的な組み立てを担当した。

LG経済研究院は「無線技術の重要な部品(RFフィルタ·パワーアンプ·ユニット)も、日本が90%以上」
三星が今年上半期のバッテリーの世界市場でシェア28%で1位を占めたが、その中身は日本の素材でいっぱいだ。
電池を作成する際に必要な4つの素材(正極材·負極材·電解質·セパレータ)は、日本の技術で占められている。
日本産の2次電池用負極材の世界市場シェアは90%だ。

「我々の企業は、日本産の電池材料を輸入して組み立てている程度」とし、「日本が電池材料の供給を停止すると、国内のスマートフォン·ノートパソコンなど、バッテリを使用する製品の生産設備は、停止するしかない」と指摘した。

■サムソン半導体の中身
スマートフォンやノートパソコンに使用される半導体の中にはサムスンのマークが押されたものが多い。
しかし、日本の技術力が溶けて、独自の韓国産だと断定するには無理がある。
シリコンウェハーに回路を描く感光材も日本が世界市場の99%を占めている。
半導体封止材の91%、半導体用バリヤー78%が日本産である。
サムスン電子とSKハイニックスは、半導体を作る装置を日本から輸入して使っているのが実情だ。


記事はこのあとに車の電子部品の日本技術優位について語られてますが、内容は同じようなものです。

韓国(サムスン)の一番の弱みは、「サムスンでなくても他の企業で代替がきく完成工場」なこと。
これから急成長する中国のフューエルやインド企業がサムスンと同じ部品、同じデザイン、より安い価格で商品を出せば、第二のノキアになる可能性も十分あるということです。

ま、先のことは誰にもわかりませんがね。

投稿: まめ | 2013年12月29日 (日) 00時23分

まめさん
ノキアは携帯だけではありません。元々通信設備技術が優れていますので、今はエリクソンに次ぐ通信設備企業です。家電の最終製品のみを製造しているサムスンは、第二のノキアにはなれません。家電の最終製品製造は常にあとからやって来た企業にその地位を脅かされる運命にあると思います。サムスンの主力製品は全て最終製品であるので、中国にその地位を脅かされつつあり、次の家電の最終製品に着手しなくてはいけないと思います。そうでなければ、そのまま倒産です。

投稿: 技術 | 2014年1月 2日 (木) 01時28分

朝鮮半島人の反日は、DNAに刻まれたものとよく言われますが、少なくとも李ショウバンからは反日。それに続く朴せいき以降の全政権も反日。
軍事政権までは、反日・反北。
国政選挙以後は、反日・親北。
(民主化で反軍 となり 南KOREAの軍事施設と言えば在韓米軍だから 反在韓米軍 となった。反在韓米軍から 軈て 反米 となった。
現在は、反日・媚北 で 反米。
ソース:呉善花さんの文章

投稿: 団塊 | 2015年9月 4日 (金) 16時45分

団塊さん
コメントありがとうございます。

当ブログは感情3割理屈7割で回っています。
日本人と韓国人のDNAの差なんとほぼ0なので、
恐縮ですがその手の意見は意味を成しません。

国家は国民意見や感情を反映しつつも、
本質的に利己主義の塊です。

自国(時に政府の場合もありますが)の利益が最優先です。
一見感情的に見える行為も、
(時間軸は色々あるでしょうが)往々にして自国にプラスになる様に動いているのではないでしょうか。

投稿: なる | 2015年9月 6日 (日) 23時33分

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