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配当金は本当に必要なのか?①

終わった-!
大学院の最終試験が終了しました。
最後の試験、と言うかレポートは、最低3万字と物凄い分量となっており、面喰ってしまいましたが何とか提出。
当初小論と言われてましたが、これは小さくはないでしょう…。

体力的にも精神的にも回復してきたのででブログを再開しようかと思います。
随分間をあけてしまいましたが、まだ見ていただいている読者の方もいらっしゃるようで、本当に感謝感謝です。

さて、そんなわけで今日の本題に入ろうかと思います。
大学院で色々勉強する過程で、面白い理論やら論文やら見つけたので、備忘録も兼ねてちょっと掲載しようと思います。

なお、原文についてはネットで転がってることが多いので、気になる方は調べてみると面白いと思います。
検索はこちらが便利。

Google Scholar
日本語OKで、かなり便利。最初はこれで調べると良い。ただし余計な情報も多い。

IIJ
有料がメイン。1本$30~$100と高めだが、ノーベル経済学賞級の論文が読める

EBSCOhost
大学などで使われているオンライン論文データベース。中身は充実しているが、個人だとアクセスが難しい。

CiNii
データベースとしては今一で、日本語の論文しか検索できず、多くは期待できない。一方、料金は年間2,100円とリーズナブルで、本も検索できるので有難い。

今回紹介したい論文はこちら↓

日本企業のペイアウト政策と株式分割 -機関投資家へのサーベイ調査による実証分析-

ざっくり言うと、機関投資家に対して配当などの株主還元を重視するのかどうか、どういった還元方法を望んでいるのかをアンケート形式で調査したものです。
銀行が配当を好む傾向が見られることを除けば,総じて機関投資家は現金配当と自社株買いに対して差別しないとの事。

具体的な結果については色々示されていますが、注目したいのはこの表

Photo
表3 配当/キャピタルゲインの選好、配当/自社株買いの選好、総還元率の重要性

日本では、配当=株主還元という風潮が強く、配当を出さない会社は株主を馬鹿にしていると言う雰囲気があります。

Yahoo!知恵袋:キーエンスという会社は株主を馬鹿にしていますか? 自己資本比率9割以上、超優良...

しかし、プロの投資家に実際聞いてみると、銀行や生損保の様なお金の激しい所以外は、配当への興味が薄いようです。
配当でも自社株買いでもどっちでも良いというのが大勢みたいです。

会社の株主還元は重要であるかという質問に対しては、重要であるが重要でないを大幅に上回っているものの、どちらとも言えないもかなり高い値になっています
株主還元って重要視されている感がありますが、意外と無くても何とかなるのかも。

結局、年金や投信のように、本当に長く株を持つ人にとっては配当があるかは重要ではないと言うわけです。

個人の感覚とは随分ずれていますが、論文の後半に書かれているように、ファイナンスを体系的に学んでいるとそういう結論になるようです。
面白いですね~。

理経済:配当金は本当に必要なのか?② - DDMによるアプローチ
理経済:配当金は本当に必要なのか?③ - MM理論
理経済:配当金は本当に必要なのか?④ - シグナリング効果 1
理経済:配当金は本当に必要なのか?⑤ - シグナリング効果2

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