MBAは計画的に
米国でMBAを取りたがる学生が増えているようです。
もともと人気はあったようですが、最近は手あたり次第みたいです。
経営学修士(MBA)コースの申し込みに関して、学生は非常に意欲的なようだ。 入学コンサルティング会社ステイシー・ブラックマン・コンサルティングが560人のMBAコース入学申請者を対象に行ったオンライン調査によると、志望者の7.7%が今年、申請書を8通以上送付したと回答した。
>>MBA申請、「数を撃てば当たる」ものではない
この光景は、就職難の学生が大学院に行って有利な就職の機会を狙っている光景にも見えます。
日本でも結構流行りましたね。
しかし、院に行くと学術的知識はつくものの社会人経験は相対的に少なくなる為、そうそう就職は楽にはなりません。
高学歴ワーキングプアに陥った人の中で、この辺りが原因である方々も結構いそうです。
ダイヤモンドオンライン:“高学歴ワーキングプア”が急増中! 「官製資格ビジネス」に乗せられた博士たちの悲痛
さて話をMBAに戻します。
MBAは名前がかっこよく、人事や転職時にプラスに考慮される事も多いです。
Yahoo!知恵袋:MBAを取るメリットって何ですか?
COBS ONLINE:MBAはこうして役立つMBAのメリットその1「経営のプロ予備軍」
しかしリスクとリターンは表裏一体なわけで、デメリットも多くあります。
日本の例で言えば、入学試験(面接)を受けるに際し、受験料として4,5万円取られるのはザラです。
落ちても返ってきません。
大学時代の成績表も要求される事が多く、縁の遠くなった大学に電話するのも意外と手間です。
また、入学までに面接を数回繰り返すパターンが多く、しかも平日18時とかからだったりするので、おちおち残業もできません。
有給を使って対応し過ぎるとちょっと怪しいですし、忙しい時期だと大変です。
十数校受験、なんてことは現実的ではありません。
8校も相当厳しいという印象です。
また、入学した後の事も考える必要があります。
まず、単純に必要な勉強量が増える為、今までよりも自由に使える時間が減ります。
さらに、平日夜とかの学校だと、周りが必至こいて残業している時に、さっさか帰る必要があります。
何度もやれば、同僚や上司から白い目で見られる様になります。
それでも夜間とかなら会社を辞めなくて済みますが、全日だとそうもいきません。
大学院に行ってるからとはいえ、キャリアに穴をあけるのはあまり良い選択とは言い難い面があります。
入学金も高額になる事が多く、金銭的な負担の増加も馬鹿になりません。
車1,2台分は覚悟した方がいいです。
加えて教科書代や、同級生との飲み会が増えたりするので、少額が何度も出ていく事態に陥る事も屡あります。
この様に、MBAは白鳥と同じで、優雅な外見の裏でかなり足をバタつかせる必要があります。
ノリで入学してしまうと大変です。
ちゃんと人生設計を考えた上で、やるやらないや、何校受験するのかをよくよく考える必要があります。
MBAのご利用も計画的にと言うわけです。
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