« 現ソニーの格下げは妥当 - 円高は殆ど関係ない | トップページ | 米政府がS&Pを提訴 - 疑問の残る米政府の奇行 »

2012年の相場を振り返って - 円相場に振り回された1年

2012年も今日で終わりとなりました。
先日、東証の最後の大納会がありました。
来年の大発会からは日本証券取引所となるとの事で、金融機関への招待状もいつも以上に力が入ってました。

さて、今回の投稿は日経平均を中心とした今年の株価の振り返りです。
今年は特に為替に振り回される年でした

細かいニュースの影響とかは、各証券会社やブロガーが書いているので、そちらをご参照ください。

Morningstar:<2012年の株式相場を振り返る>
WSJ:2012年を振り返って‐新興国株式市場

世間では株価が年初来高値、アベノミクスで株価急騰と騒いでいますが、私はちょっと違う感想を持っています。
こちら↓は米ドル建ての日経平均(赤線)と円建ての日経平均(黒線)を比較したものです。

2012年の日経平均(ドル建て)

BusinessNewsline:日経平均(ドル建て) (INDEX:Nikkei 225 (USD))

12月の後半は為替の影響が顕著で、円建ての日経平均だけ見ていると、さも日本に対する期待が高まり20ポイントの急上昇を演じた様に見えます。

しかしドル建てだと-3%から8%へと11ポイント上昇し、辛くもプラスで終わったという感じです。
テクニカルのダブルボトムで説明できてしまうのも残念。

こうやって見ると、日経平均は今年1年で-5%~10%とあまり動いていない事がわかります。

ちなみにTOPIXボラティリティはこちら↓。

各インデックスの実績ボラティリティ(年率標準偏差)の推移

三菱UFJ信託銀行:インデックスを用いたリスク抑制型運用 PDF

大体年20%位。
日経平均のボラティリティはちょっと見つかりませんでした。
(*_ _)人ゴメンナサイ

よく、「円安になると株価が上がる」と主張する人がいます。
何でも、「輸出関連業は円安で価格競争力が増し、業績が改善する」からだとか。
Wikipediaにもバッチリ書かれてます。

Wikipedia:円相場円高不況

強ち間違いではないのですが、グローバル化が進んでいなかった2,30年前と違い、よほど急激な変動ではない限り企業業績に与える影響は限られています。

理経済:ユーロの安値 - 自国通貨安は有利なのか

少なくとも今回の株高は、円という物差が伸縮した為、企業業績が殆ど変わらないにも拘らず、円建ての株価が上昇したように見えただけです。
円安で株高になるメカニズムは複数あるので、そこを見過ごしてしまうと誤解を招いてしまう訳です。

実際、ダウ平均と比較して見ると、年後半に何とか追いついたとういうのが現状です。
企業業績への期待は、米国企業のそれとあまり変わらず、政権云々は関係なさそうです。

2012年の日経平均(ドル建て)vsダウ

まとめると、2012年は企業業績と言うより為替相場(この例示ではドル円)の影響で株価が変動しました
為替リスクがモロに反映したわけです。
自国通貨であっても為替リスクから逃れる事はできません。

巷では「株→1万3000円、円→100円」と言っているアナリストもいるそうですが、それが本当なら、日経平均はドル建てで130$にしかなっていないと言う事になります。
たったの+8.3%にしかなりません。

最大で+8.3%ですから、実際はもっと低いでしょう。
アナリストの皆さん企業業績には後ろ向きな様です。

2013年は為替相場ではなく、企業価値の上昇が株価を牽引するようになってほしいですね。

|

« 現ソニーの格下げは妥当 - 円高は殆ど関係ない | トップページ | 米政府がS&Pを提訴 - 疑問の残る米政府の奇行 »

投資」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/528305/56433682

この記事へのトラックバック一覧です: 2012年の相場を振り返って - 円相場に振り回された1年:

« 現ソニーの格下げは妥当 - 円高は殆ど関係ない | トップページ | 米政府がS&Pを提訴 - 疑問の残る米政府の奇行 »