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バイナリーオプションの自主規制① - そもそもの経緯

皆様お久しぶりです、なるです。
色々あって暫くブログを放置していたのですが、いつの間にかPV数が月1万を超えていてビックリ。
読者の皆様、本当にありがとうございます。

さて、今回は今話題のバイナリーオプションの自主規制の話です。
バイナリーオプション(以下:BO)とは、今流行っている新手の金融商品で、上昇か下落かのどちらかを選択する物です。

円高か円安の2択から選んで数倍の利益も!とても簡単な取引方法として今一番注目されている金融取引がバイナリーオプション(BO)です。数分後・数時間後の為替レート価格が円安か円高になるのか2択で選んで予想するだけです。予想が当たれば、軍資金の数倍の利益を得られる可能性もあります。
>>バイナリーオプション人気ランキングBEST5!

次回書きますが、同じ商品名でもオプションの時間的価値を売買するものと、一種のレンジオプションとして機能するものとの2種類があります
先に仕組みを知りたい方はこちら↓をご覧ください。

貴方の隣のブラックホール デリバティブ 賭博開帳編
東京証券取引所:バーティカル・ブル・スプレッド
フォレックス・マグネイト:日本と海外の『バイナリーオプション』の違い 日本のBOは『バイナリーオプション』と呼べるのか。

かなり古い記事でしかもワラント型なので、現在のBOとは異なりますが、仕組みは同じです。

では今回のお題の規制をするかどうかの議論が持ち上がった経緯を記載します。
なお、ここに書く内容は、情報の海に埋もれてしまっていますが一応ほぼすべて公開情報です。
インサイダー情報ではありません。

様々な因縁が絡んでいるのでどこが発端かは、はっきりとは言えませんが、大きな転機は半年前の2012年5月24日に開かれた商品先物取引分科会に由来します。
この日、東京工業品取引所(以下:トコム)が現在の苦境を脱する為の提案を行いました。

ご存じの通り、日本の金融市場は低迷しております。
最もメジャーな株式取引ですら、売買高の低迷が鮮明です。
ましてマイナーな工業品(金、銀など)なんて全然売買高が膨らみません

しかも、かつて怪しげな業者が跋扈していた為、とてもイメージが悪いです。
最近は随分整備されてきたのですが、市場の流れには勝てないのが現状です。

そこでトコムが思いついたのは、公的取引所でのBOです。
BOは為替のイメージが強いですが、原資産は何でもいいので、金や銀のBOがあっても構いません。

産業構造審議会商品先物取引分科会 平成23年度 第5回:商品先物市場の活性化・健全な発展の方策について(具体的方向についての審議用資料) 4ページ PDF

当人達は一つの提案として書いただけなのでしょうが、これが思わぬ事態に発展します。

翌月の6月19日、共産党参議院議員大門実紀史議員がこの事を国会で取り上げ、「リスクの高い商品に誘導している!」と指摘します。

2012年6月19日財政金融委員会高リスク誘導は問題、年金資産で政府追及

大門議員は元々トコムが嫌いならしく、国会で度々文句を言っています。
今回もその一環だったのでしょう。

さらに翌7月26日、今度はBOを名指しで非難。

バイナリーと呼ばれるオプション取引もやろうと、高速自動売買ですね、今も問題になっていますが、それもやろうと。バイナリーって何かといったら、バイナリーオプションって今FXで大変問題になっておりまして、素人がやれるように、十分後、円高ですか円安ですかと、これだけでどちらかにやると。これはもうあれですよ、投資でも何でもないですよね。丁半ばくちですよ。
>>第180回国会 財政金融委員会 第11号

予てから規制当局には個人投資家から文句の電話が入っていたようで、国会からも文句が来た事で、官僚の皆様方もビビッてしまい規制するしないの議論に発展しました。
最近では文句の電話を電凸と称し、2chの方々が散々やっているようですし、まあこうなります。

ついに規制か?バイナリーオプションが大ピンチ

現在は金融先物取引業協会主導でワーキンググループを立ち上げ、自主規制の内容について議論をしている最中です。
内容を記載した会報は、金先のホームページにその辺りの事が出ていますので、公式情報はそちらをご覧ください。

金融先物取引業協会

ちなみに規制が入る場合、業界内では事前に根回しが来るため、新規参入が事実上規制されます。
だからこれだけ話題になってるのにBOの参入業者が一向に増えません
最近参入したのは、日本の規制なんてお構いなしの外資だけです。

アヴァトレード:アヴァHIGH-LOWの提供開始

結果、意図せず寡占市場になってしまい、皆文句を言いながらも特定の業者で取引せざるを得ません。

自己責任を否定し市場の自由競争を阻害した結果なのですが、議員や電話した人はどこまで予想していたのでしょうか?
まあ世の中そんなものなのですが。

続く…

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