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苦境のフィンランド

フィンランドユーロ通貨を使うのか揉めているようです。
取り敢えず残留は表明したようですが…。

フィンランドにはユーロ圏にとどまる決意があり、ユーロを有益だと評価している。ウルピライネン財務相の補佐官を務めるマッティ・ヒルボラ氏は6日に電話でこうした見解を示した。
>>フィンランドはユーロ圏に残留、離脱報道を否定-財務省幹部

現在フィンランドはとっても苦境です。
成長を続けてきたGDPも横這いになり始めています。
ユーロは下落していますが、フィンランドにはあまり関係ないようです。

実質GDPの推移(1980~2012年) - 世界経済のネタ帳

さらに、フィンランドは国内企業最大手であるノキア格下げを食らってしまいました。

スマートフォン市場に出遅れた結果、業績はイマイチ。
生産台数もサムスンに追いつかれてしまいました。
かつて携帯電話全体では、世界一の出荷台数を誇っていましたが、直近の四半期では総合出荷台数でも抜かれてしまいました

スマートフォンのメーカー別推移

RBBTODAY:サムスンが携帯電話&スマートフォン出荷台数で1位…アップル、ノキアを抜く

その所為もあって、今ではノキア社債はジャンク債(投資不適格債)に転落。
国内トップの企業が市場からダメ企業の烙印を押されるのは、大変な事です。
フィンランドのグローバル企業はノキアとリナックス位しかないのに。

ロイター通信:ノキアをジャンク級に格下げ、見通し「ネガティブ」=S&P
北欧バンザイ!:フィンランド企業売上高ベスト500社
理経済:ノキアが格下げ

稼ぐ手立てが少なくなってしまったフィンランドにとって、信用力が強く、低金利で借りやすいユーロは魅力的です。
ノキアが借金したい時は、フィンランドがお金を借りて彼らに貸せばいいわけですし。

しかしそれは、企業のリスクが国家に転化されるだけですから、問題の解決にはなりません。
火が拡大しなければ良いのですが。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 株投資 | 2012年11月17日 (土) 04時33分

フィンランドは人口が500万程度しかないので、グローバル企業がある事事態が非常に驚きです。ただこの国はリナックスという名前から分かるように、高度なIT技術を有しているのみならず、基本的にはもともと機械産業が優秀で、その血を脈々と受け継いで、世界有数の造船国です。ただし、韓国や中国のような、タンカーなどといったものではなく。特殊な船舶、砕氷船、豪華客船などに関して有名だったと思います。日本もかつてのタンカーなどではなく、LNG船(かつては非常に特殊で日本のみが製造していた)、そして他の特殊な船を製造しています。このように自国で技術開発した国は必ず、生き残る道があるものです。フィンランドも当然そうです。フィンランドは小国ですが、科学技術立国ですので、必ず復活します。心配しなくても大丈夫です

投稿: | 2012年12月28日 (金) 17時00分

株投資さん
コメントありがとうございます。
またお返事が遅れすみません。

最近記事の更新が出来ていませんが、
何とか更新できるよう努力いたしますので、
何卒お付き合いください。

投稿: なる | 2012年12月31日 (月) 01時57分

2コメさん
コメントありがとうございます。
またお返事遅れすみません。

以前、ノキアの(前の)CEOにお会いしたことがあります。
世界的企業に発展できたのは国内の市場規模が小さすぎて、
海外に歩を進めるしか無かったからだそうです。

そういえばノキアも最初は製紙業という、
もろ内需型企業でした。
色々模索した結果、頭脳で勝つしかないと思ったんでしょうね。

http://rikeizai.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-8fec.html

>必ず復活します
復活してほしいものです。
次は精密で技術力と発想力が問われる医療機器辺りですかね。

>特殊な船舶
こちらは存じませんでした。
ちょっと調べてみます。

投稿: なる | 2012年12月31日 (月) 02時17分

フィンランドのような小国(人口が500万以下)は、安全保障を他国と協力しなくてはいけない。経済規模が小さい為、輸出主導型でなくては生きていけない。など多くの不利な点が多くあるが、有利な点もある。それは様々な産業の育成をめざしたら、全ての産業が3流になる為、ある特定の産業の育成を目指す方向へと自然に舵を切る事になる。すると何が起きるか、高付加価値の産業が自然に発生する。だから発展している小国というのは一人あたりの所得が高く、教育レベルが高い。産業も独自性が高い。フィンランドも高付加価値の高い、IT産業を育成したが、造船業などの技術力も高い。
2000~8000万程度の国は、国の資源(人材、資金、不動産など)を、特定の産業に集中的に投資できない。そんな事をしたら、失業率の上昇を招く。その為、複数の産業を育成しなくてはいけない。資金がない場合は、外資に頼らざるえない。韓国がその典型です。外資の最大の特徴は短期間で利益を稼ぐ事であり、国家の将来など関係がない。その為、韓国のほとんどの産業はパクリとなり、現在、中国などの価格競争にまけつつある。ヨーロッパの多くの先進国は韓国と同レベルの人口だが、独自性の高い産業を育成している。これはやはり、数百年に及ぶ技術、産業育成、資本の蓄積により、パクる必要性がないからである。1億~3億では、国内だけで充分に経済が成り立ち、輸出に頼る必要はなく、産業も多くの産業を育成しうる。もちろん、その時点で人材、産業育成、資本/技術の蓄積などがなくてはいけないし、その育成、蓄積には10年単位程度の時間ではなく、50年単位の時間が必要でゆっくりと発達する事をめざすのが最適である。日本は、200年近くそれを行なって来た。その為、充分に蓄積されており、頑強な経済構造となっている。
中国などは、最近発達してきて、その発達は急速である。ほぼ外資の技術が基となっており、自国で育成された技術は無いに等しい。しかし10億を超える為、非常に難しい経済運営を実施する事になる。平等に裕福なるなど、100%無理である為、格差が開かざるえないし、裕福になったものは国家に尽くさず、さっさと資金を外国へ投資し、格差は広がるばかりとなっている。
まとめるなら、国家の運営は小国なら簡単だが、中規模(2000-8000万)なら、非常に難しく。多くの資源の蓄積に時間をかけなくては、張子のトラになる。大規模(1億-3億)なら、自国さえしっかりしていたら、他国の干渉に左右される事なく経済の運営をやっていける。超大規模(6億以上)では、外国勢力によって急激に発達させられては、潰れの歴史を繰り返す事になる事が多い。
韓国も本当は日本と同じように、外資に頼らずにゆっくりと産業育成を行って行くべきだったのだが、既に機を逸し、中規模国家ではそれができない時代(グローバル時代)に突入している。これからは、恐らく外資の動向に非常に敏感に反応する経済となっていき、FTAなどを多くの国と締結しているので、通貨の価値の変動が数10年単位でやってきて、短期間に発達と衰退を繰り返す事になる。その間に自国内の技術/資本の蓄積が行われるのなら、いつかは、ヨーロッパのような安定した先進国になれるであろうが、FTAというのは、技術/資本のどちらかに他の国より優位性がない場合、植民地と全く変わらない状況を保ち続ける。残念ながら、韓国には技術も資本もない。観光(力を注いだら最も有望なのだが)も無い、農業もない。ならば教育があるが、優秀な者のほとんどは欧米へ行ったきり、戻ってこない。つまり、自国の力だけでは何もできない。近隣諸国の中での規模の大きな国と一体となって国家運営を行うなら可能性はある。それが中国であった。中国を選んだのは、決して日本が嫌いとかいうのではなく、地政学的運命と中国に将来があると考えたからだと思われる。
日本が米国を選んだのも地政学的運命で、中国が太平洋へ自由にでて、経済活動を行おうと思ったら、日本列島、台湾が邪魔、中国は日本を支配下に置かざるえない。だから日本は米国と組む運命である。中国から見たら日本は明らかに軍事的に頑強な国家であり、フィリピン、ベトナムのようにはいかない。日本国民が萎えない限り、中国が台湾、南西諸島を支配下に置くことは、ほぼ無理。それで南シナ海があるが、ところが、日本にとって、南シナ海が中国の支配下に置かれる事は致命的であるので、そんな事は絶対にさせない。そこで、ミャンマーがある。ここでは欧米との資源争奪で負けつつある。インド洋へ直接入る為に、パキスタンがあるが、無理でしょう。大陸国家というのは、近海に海洋大国がいたら、海洋にでる事は非常に困難である。日本列島は偶然かどうかしらないが、なぜか、完全に太平洋への出口を塞いだ蓋となっている。南西諸島などは歴史的に中国は支配できる領域であったのに、江戸時代以前は日本から、東南アジアへの途中であった為、中国による支配を日本が許さなかった、江戸時代には薩摩がいた。つまり、朝貢した時代は有ったが、支配されたのではなく、ずぅーっと日本語が公用語の歴史を南西諸島は持っている。
あれほど大きな中国が不思議な事に海洋ででていく機会が何度もあったのに、出て行く事はなかったのである。
最後にフィンランドへ戻そう。海への出口は自由主義陣営に囲まれたバルト海(内海)であり、EUというこれまた自由主義陣営の大きな経済共同体であり、安保上ほとんど無理なく海洋は航行できる。しかも大きな市場が眼前にあり、滅多なことでは、潰れない。恐らく、韓国、中国より将来的にマシである。東南アジアも韓国中国にとって巨大な市場だとおもうであろうが、その産業は、日本のテコ入れによりいづれ、中国、韓国の産業と競争する事になる。つまり共存は難しい。

投稿: 虫歯 | 2013年10月11日 (金) 00時03分

中国は人口が多い事を利点として、多くの技術移転に成功した。しかし、技術は購入できても、真のノウハウは育たない。あーでもないこうでもないと、基本からゆっくりと技術を熟成させる気質が重要なのであって、それを、ヨーロッパ、日本、アメリカは数百年も実施してきた。アジアの多くの民族もそのような気質はあるのだが、科学技術の発達速度の促進とグローバル化により、悠長な事をできなくなりつつある。
そのような気質が全くないのが、韓国である。なぜなのか、わからない。韓国の歴史をすこし勉強した事があるが、李氏朝鮮時代になってから、伝わった技術のほとんどを改良もせずに、廃れさせているという事実が見えてきた。なぜ李氏朝鮮時代にそうなったのか俺は知りたい

投稿: 韓民族 | 2013年10月14日 (月) 23時26分

産業革命が始まって以来、世界を動かし続けているのは、ヨーロッパとその子孫の造った国と日本である。
これは、悲しい事だが、事実である。どれほど、アジアの経済規模が大きくなろうが、恐らく、日本とヨーロッパ系が君臨する構図はこれからも、少なくとも数百年は変わらない。
未だに、新しい科学技術を産み、育んでいるのは全て、日本とヨーロッパ系であり、これが変わらない限り、中国であろうが、インドであろうが、世界で影響力が抜きん出る事はない。まして、パクリを本業とする国の発展は偽装である。

投稿: 悲しい事実 | 2013年10月22日 (火) 21時17分

フィンランドが衰退する事は有り得ない。
フィンランドの事が非常に気になる方がこのホームページを立ち上げているのだろうが、ヨーロッパが衰退しない限り、フィンランドが衰退する事など無い。
衰退する可能性があるのは、中国、韓国、インドなどの新興国である、ただし、ブラジルは除いてである。

投稿: 悲しい事実 | 2013年10月22日 (火) 21時26分

悲しい事実さん
コメントありがとうございます。
お返事遅れてすみません。

産業革命が起こって250年程。
その前は活版印刷やら火薬やらで中国が先行。
その前はギリシャやらペルシャやらが先行してました。

歴史を紐解くと栄枯盛衰が激しいものです。
細かく見ていけば、上記の内容ももっと色々書けるでしょう。

悲しい事実さんが記載している「数百年」が
どれくらいか分かりかねますが、
案外1、2百年位でコロッと変わったしまう様な気がします。
孫・曾孫の世代に、また主役の交代が入るかもしれません。

>ヨーロッパが衰退しない限り、フィンランドが衰退する事など無い

ギリシャのそれを見る限り、
確かにフィンランドだけ沈む事はなさそうです。
ただ、日本の護送船団方式の様に、
やり過ぎると欧州全体が沈んでしまう気がします。

投稿: なる | 2013年12月24日 (火) 00時19分

中国は金属に関する鋳造も世界に先んじています。
青銅器に関して、紀元前2000年ごろには中国では既に鋳造で青銅器を作っていました。鉄に関しても中国が先に紀元前1000年頃には、鋳造で作っていました。
関係ないですが、この頃に中国人と今の中国人は同じ民族かどうかは怪しいところです。こんな事を言ったら、どこの国も民族的に連続しているかどうかは怪しい。非常にわかりやすいのが、ギリシャ人です。古代のギリシャ人は今より、肌は黒く、髪も皆縮れ、身長は低かった事が知られています。北方のスラブ民族と混血が進み、若干肌が明るくなり、身長も高くなっています。
中国に至っては、古代から民族の興亡、侵略、滅亡が繰り返し起きた為、所謂漢民族の定義は普遍的なものではありません。特に、
日本人とて同じです。かつては朝鮮半島からの文化、人種が多く伝わったと言われていましたが、現在は、どちらかというと、言語はポリネシア、ドラビダ、人種はスンダランド島と揚子江人(所謂弥生人)が大半だと言われています。
ですから、民族に優劣はないと思います。ただ、産業革命特に蒸気機関の発明はヨーロッパ世界と他の世界に大きな差をつけた事は確かでしょう。
その後の科学技術の発達は加速され続けており、簡単には埋める事ができません。日本は非常に運良くその波に乗れたのだと思います。
大きな戦争がない限り、中国、インドが現在の所謂先進国を科学技術で先んじるのは、困難かもしれません。

投稿: 技術 | 2014年1月 2日 (木) 01時10分

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