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債券利回りと株価が連動しなくなった① - ドイツの場合

WSJドイツ国債利回りについて、投稿がされています。
既存の金融理論に反し利回りがどんどん低下しています

深刻なリセッション(景気後退)から回復した経済は、そのまま歩調を緩めていない。これは従来であれば、国債利回りの上昇を告げる要素の組み合わせだ。 それなのに利回りは過去最低を試している。直近では、米国3月の雇用統計が期待外れの内容だったことが低下のきっかけになった。

ドイツ国債の利回り

>>ドイツ国債利回り、金融の論理を覆し過去最低水準に

国債を買うと定期的にクーポン、つまり利息を受け取れます(種類によります)
これらと国債の買値等を考慮して計算されたのが利回りです。
ざっくり言えば、預金金利の様なものです。

一般的に株価が下がる(景気が悪い)と国債利回りが下がり、株価が上がる(景気が良い)と国債利回りは上がります

投資家(個人、機関共に)は常に、よりリスクが少なく、より高い利益が得られる投資先を求めています。
ミドルリスク・ハイリターンとか、ローリスク・ミドルリターンとかを、目を皿にして探しています。

代表的なのは、株の利回り(益回り)と債券の利回りを比べる事です。
国債ならローリスクでローリターンが得られますが、状況によってはミドルリターンが得られます
バブル期には日本の貯金利息も6,7%がザラでした。

一方、株式はハイリスクでハイリターンですが、これも状況次第でミドルリスクに下げられます。
株価が割安な時に買って、放置しておけばいいのです。
残念ながら、多くの場合、株価の上下に惑わされて途中で手放してしまったり、高値で掴んでしまったりするのですが。

株価の利回りを測定する手段として株式益回りというものがあります。
PERという指標の逆数なのですが、株価が上がると下がり、下がると上がります。
この数値と債券の利回りを比べ、今後のリスクを考慮し、買うわけです。

各国のPERを見るとこんな↓感じ。
大半の国が割安を示しています

主要市場株価収益率

銀行.info:世界主要株式市場の株価収益率(PER)
キャピタル・パートナーズ証券:世界の株価指数 (←毎営業日更新)

株式益回りはこの逆数なので、ドイツならば9.64%(1/10.37)となります。
国債の利回りが1.6%であることを考えると、かなり破格の利回りです。

理論的に考えれば、国債を売り払って株式を買っても良さそうな程の利回り差なのですが、実際にはそうなっていません
この様な事態は各国で起きています。
ここに大きな謎があるわけです。

一方、米国では少し違った様相を呈しています。
米国では国債の利回りが史上最低水準に張り付き、株式益回りの方がこの水準に近づいて(つまり株価が上昇)います。

長くなったので続く…

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コメント

理経済さん
貴方のおっしゃるとおり、円高による輸出の不調が、外貨不足あるいは日本国内の資金不足がゆくゆくは日本国債の国内での購入の不調を生じ国債価格の低下を招き、その金利を払えない状況になりつつある可能性がある事が分かりました。金融のような複雑なシステムはど素人が、容易に理解できるものではないようです。

投稿: 経済はど素人 | 2012年6月 3日 (日) 09時32分

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