アメリカが珍しく金融規制
SECが珍しく規制を強めるようです。
マドフの事件以来、虎視眈々と怪しいファンドをマークしていたようです。
日本ではすっかり風化していた事件ですが、SECしっかり覚えていたようです。
SECの資産運用取り締まり部門のブルース・カーパティ共同責任者は「ヘッジファンド業界には悪質な不正行為が存在する。われわれはこうした会社を突き止めている」と述べた。表に載っているヘッジファンドは同氏の事務所があるマンハッタン南端の一角を占める。
>>SEC、新コンピューターシステム駆使しヘッジファンドにメス
エンロンで懲りたからなのか、昔から株式市場で四苦八苦してきたからなのか、あの国は市場に対して並々ならぬプライドがあります。
プログラム取引は手法の一つとして許しているようですが、粉飾やインサイダーなど詐欺まがいな行為には、常に断固たる態度を取っています。
当初20年と言われていたマドフの禁固刑も、いつの間にか150年に伸びています。
ワールドコムのバーナード・エバーズ(またバーナード…)も25年間の禁固刑。
粉飾なども金額がでかくなると、普通に2,30年の判決を下し、今後無い様にと市場にアピールします。
日本の金融業界にいる身としては言い難いのですが、やはり米国の市場に対するプライドと努力に対しては恐れ入ります。
日本の場合、オリンパスやフタバ産業の様な粉飾企業はスルーする割に、どうでもいい所に突っ込みを入れます。
都合上どことは言えませんが…。
どうでもいい所は緩く、締める所は締めるのは、とても良い事です。
今回の規制も市場が委縮するのではと言われていますが、常にニュースやインサイダー情報と照らし合わせて、うまく、そして公平にやるでしょう。
悪い事は言わないので、日本での株取引はやめた方がいいです。
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