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一票の格差を是正するらしい

政治家達が、政治体制腐敗の根本原因である一票の格差を是正するそうです。
最高裁に再三違憲と言われてきましたが、いい加減重い腰を上げるようです。

民主党の城島光力幹事長代理と自民党の細田博之元幹事長、公明党の東順治副代表が3日に都内で会談し、格差が2倍を超えた2009年衆院選を「違憲状態」とした最高裁判決を踏まえ、是正を急ぐ必要があるとの認識で一致。
>>選挙制度、実務者が協議=民自公

一票の格差

社会情報データ図録:国政選挙における一票の格差をめぐる最高裁判決
一票の格差を考える会

一票の格差とは「一票の格差(いっぴょうのかくさ)とは主に国政選挙などで有権者が投じる票の有する価値の差のことである。一票の重みの不平等ともいわれている。(Wikipedia)」だそうです。

言葉だと何を言ってるかわからないので具体例を見ますと、例えば2010年の参院選では、東京都では5議席、鳥取県は1議席が割り当てられました。
東京では6番目の人は落選です。

東京都で6番目に多く票を得た議員の得票数を見ると、「552,187票で落選」となりますが、鳥取県では「168,380票で当選」となります。

たまたま属していた選挙区の所為で、3倍以上の「国民の声」を背負っている人は落選し、もう一方は当選。
東京で5位の方は656,029票を得て当選したわけですが、国会では両方1議席分ですから、権限としては同じです。
これって不公平では?」と言うのが一票の格差です。

こうなると地方の意見がやたらと通りやすく、利益誘導になりがちです。
まして過疎化が進めば、議員さんは地元のお年寄りを"大事にする"事に執心する様になります。

八ツ場ダムや無駄な公共事業が相変わらず中止にならないのも、その辺が影響しているのでしょう。
「政界の刷新!」とかよく言われますが、この状況が是正されない限り、無理です。
お年寄りを大事にしないと落選しちゃう議員さんが大多数なのですから。

他力本願で嫌なのですが、今回の改正で、「島根県と鳥取県で1議席」みたいに、得票数と1議席の重みがリンクするようになると期待したいです。
国民はあまり注目してないらしく、記事はちょろっとしか出ていないのが残念です。

最高裁も違憲と述べており、最悪、選挙無効で再選挙なんて事がありえます。
良くも悪くも日本にはその事例がありませんが、海外ではあったと記憶しています(情報元が提示できずすみません)

その時は再選挙終了まで政治が空白化し、国民も政治家も散々でした。
1回目の選挙の準備から、判決、2回目の準備、投票、発表と、思った以上に時間がかかります。
そうならないように、できる時にやっておきたい事だと思います。

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