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数字はうそをつかないが、騙すことは簡単

今日から大学で授業が始まりました。
久々に先生の講義を受けるというスタイルに戻ります。
同窓の方々は私の10歳上くらいですが、ばらつきは無いみたいです。

最初の授業は統計学。
経営者たるもの、統計の本質を理解しないと、すぐに騙されてしまうとの事です。

確かに、巷には意味があるのか無いのか良くわからない数値や、意味が無いものを殊更大きく表示する傾向があります
先生曰く「時代の流れからして、騙される方が悪い。情報化が進んだのに、リテラシーの低さを露呈している」との事。

確かに尤もな意見です。
たまたま、先日NHKオンデマンドで、似たような話がありました。
特に物理など、自然科学系の統計に関わった方は必見です。
社会統計と自然統計の違いにカルチャーショックです。

NHK:爆問学問 その数字、クセモノにつき…~エコノミスト・門倉貴史

この動画を見た後、ニュースを見ていたら、NHKの解約について書かれていました。
ツイッター等ではザマーみたいな事が書かれていましたが、記事の書き方によって随分印象が変わるんだなと実感しました。

NHKは6日、7月24日の地上アナログ放送終了に伴う受信契約の解約の確定数が、9月末時点で約9万8千件、さらに東日本大震災の影響による解約が約4万3千件にのぼったことを明らかにした。
>>地デジ移行でNHK解約が9・8万件に

およそ10万世帯が地デジ解約で、さぞやNHKは苦しいのだろうと、考えてしまいたくなる記事です。
ご丁寧に「のぼった」なんて、いかにも大事のように書かれています。

しかしよくよく考えてみれば、NHKの契約者数はおよそ4000万世帯ですから、解約率は1%にもなりません
地上放送だけ見ても2000万件以上ですから、やっぱり1%以下です。

このレベルでは誤差のうちですし、今までだって1年に数万件単位で増減することはザラにありました。
大して珍しいことではありません。

NHKの契約種別の割合(平成22年度末)

NHK:受信料・受信契約数に関するデータ
NHK:受信契約数

NHK会長は「厳しい」との事ですが、腹の中では「こんなものか」と思ったことでしょう。
とても厳しい状況には見えません。
よほど値下げの方が問題なのですが、数字が小さい為か、殆どツイート等反応がありません。

毎日新聞:NHK:受信料6%値下げ案 下げ幅ではなお曲折も

便乗して批判している人も、もう少し冷静になることをお勧めします。
数字そのものはウソをつきませんが、統計の取り方や母集団の状態等、前提条件によって、結果の持つ意味に大きく差が出ます
そこの所を努々忘れない事をお勧めします。

今日の事業の時は、余計に納得できました。
院では実務に交えて、このようなテクニックを色々紹介してくれるようです(あくまで自身の統計精度を上げるためですw)
次回の授業が楽しみだ~。
課題がつらいけど。

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