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引当金マジックのツケ - FHFAからの反撃

先日FHFAが米国で起きたサブプライムローン等について訴訟を起こしています。
FHFAは、モノラインで有名なファニーメイ、フレディーマックの親会社です。

住宅公社のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)を監督するFHFAは、賠償請求を起こせる法的権限が来週で失効する前に提訴する公算だ。関係者らは同問題で公に発言する権限はないとしている。関係者の1人によれば、請求額は米50州の司法長官らが住宅融資と差し押さえをめぐりローン回収業者大手に請求している200億ドル(約1兆5000億円)を大きく上回る見込みだという
>>BOAやJPモルガンへの訴訟準備、住宅ローン問題で米当局

話の主題としては、ロボサイナー問題の延長です。
要するに住宅ローンの審査がめくら判(やっつけ仕事)を押していた事が不適切だったのではないのか、と言う提訴です。

日本経済新聞:巨額損失ポールソン、その運用の実態は

本来、サブプライムローン等で毀損した資産は、不良債権として区分すべきであり、引当金を十分に積んでバランスシートから実質的に除外すべきでした。
しかし、景気の回復と見るや、米国の銀行群は折角の引当金を取り崩し、それにより巨額の増益を演出してきました

理経済:今期の決算も引当金頼み - 本業を覆い隠す会計操作

いわゆる"Cookie jar reserves"になっていた訳です。
意訳すると、埋蔵引当金って所ですかね。
引当金マジックも、そろそろ通用しなくなってきたようです。

その結果、こういう訴訟が起きた時に予想外の損失に見舞われることになります。
ちゃんと分離しておかなければ、今後もこのような問題がポロポロ出てくるでしょう
不良債権買取機構として名前が出ていたスーパーSIVも、いつの間にか立ち消えてしまいました。

Bloomberg:シティなど米銀3行:「スーパーSIV」基金の仕組みで合意
理経済:米国に蔓延する不良債権問題 - 人間の性

お金を送り出す立場の銀行資産が、訴訟で不安定になってしまうと、中小企業等リスクの高い人達に、お金が回らなくなり動脈硬化を起こすのが関の山です。
やるべきことは決まっているのですが、実行するのは至極大変と言う事です。

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