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東電を買ったが…

先日宣言したとおり、東京電力をお買い上げ。
ちょっと高めに買ってしまったので若干心配していましたが、底値近辺でも買えたので個人的にはまあまあ満足です。

そうこうしていたら元アナリストの方からもコメントが入りました。
内容的に回答が長くなりそうなので、記事にてお応えすることにしました。
金融業の先輩に彼是言うのも何ですが、まあ胸を借りるつもりで書きます。

ただ結論自体は自己責任と自己満足で変わりません。
もう買っちゃったし、私以外損も得もしませんし。
放っておけば結果は出ます。

さて、本題に入ります。
件のコメントは以下の通りです。
「金融機関OB」さんからのコメントです。

長い間、金融機関で証券アナリストをやっていましたが、経験的に言えば、現在の形態で東電が存続することはありえません
公的資金注入が回避できない状況では、新旧会社分割や発電送電分割案になるでしょう。
PBR0.3は資本が毀損する前の純資産、割安の判断では全く意味のない数字です。
年金や生保や都が持っているから安心という意見も納得できません。
生保、年金基金の仕事をしていましたが、機関投資家は上場銘柄の殆どに比率規制がある分散投資していますから、ご意見ほど影響はありません。

理経済:東京電力を買いたい - 国有化は絶対無い

仰っている事は至極御尤もです。
では上から順に回答します。

>新旧会社分割や発電送電分割
確かにその可能性は十分あります。

ビジネスモデルは壊れていなくとも、会社としては深く傷ついています
現在の形態が維持できるかは疑問です。
確率で言うとそのまま6割、分社4割といった所でしょうか。
分社した会社を上場させて資金調達なんて事もあるでしょう。

しかし前に述べたとおり、そもそも現在の形態が良い訳ではありませんから、構造の改革が進んでくれればそれで結構です。
分社なら新株も割り当てられますし、株価の低い現状では増資もし辛いでしょう。

>PBR0.3は全く意味のない数字
これもその通り。
もっと言えば2010年度末の値から計算しています。
今後自己資本の毀損は確実ですから、PBRはもっと高くなるでしょう。

ただ、現在のPBRが強ち嘘でない事もしばしばあります。
逆もよくありますが、極端にPBRが低い場合、特損を引いても低いままというのは珍しくありません。

資本の毀損予想とPBRのにらめっこです。
大概は売られすぎで、決算後もPBRが低いままという事も結構あります。
特にサブプライムの時やバブル崩壊後など、極端な悲観論が支配する時などに頻繁に見られます

>分散投資しているから、影響はない
これもその通りです。
仮に東電が100%減資しても、それによる損害は全体から見れば微々たる物です。

とは言うものの、人間は頭の悪い動物なので、理論上は大した額でなくとも、やたらと過敏に反応し本質を見誤る事がしばしばあります

例えばJALのOBだって、たった数%の利回り減を嫌がったために、自分にも現役世代にも多くの迷惑がかかりました。
挙句、自分達も大幅に年金カットです。

消費税だって2%上げるのに、ものすごい非難が出ます。
1%上昇で3万4千円の負担増ですが、政権をひっくり返すほどの物なのかはよくわかりません。

新銀行東京に400億突っ込むのもテレビでジャンジャン非難されました。
東京都の予算規模は6兆円以上あるのに、なぜ400億程度でそこまで問題になるのでしょう。

今回の原発問題だって、津波と地震の関係は兎も角、危険性事態はずっと言われていました。
人間というものは彼是理由をつけて小さいものを殊更大きく、大きいものをやたらと小さく評価する傾向があるように思えます。

この様に様々な要因や肯定的否定的な意見が行き交います。
"適切な値段"を算出するのは困難であり、市場参加者が全員理解するのは事実上不可能です。
そして大概行き過ぎます。

ですので私は東電を買い入れました。
まあ私が損したら、馬鹿なやつがいたと笑ってください。
私にはアナリストやファンドマネージャーは無理かな(^-^;

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