じわり円安
数週間前に強烈な円高がありましたが、今度は円安に傾いています。
個人が売っているのかファンドが売っているのかわかりませんが、じり安状態です。
市場関係者は現状の円安をあまり好意的に見ていないようです。
今のところ円高修正の範囲内だが、日本経済に悪影響を及ぼしかねない「悪い円安」の側面を市場が見いだし始めているのも事実。日銀内でも「嫌な感じ」を持つ人が出てきている。
>>「嫌な感じ」の円安 信認低下、日銀にも警戒感
前々から言われていることですが、日本の借金は巨額です。
それを理由にチョコチョコ資本が流出する可能性は十分あるわけです。
その上産業も出遅れ、景気も出遅れ、地震で多額の費用がかかるとなると、資本逃避がじわじわ進行するかもしれません。
市場関係者もその辺を危惧しているのでしょう。
ただ、これが本当に資本逃避の一環であったとしても、残念ながら社会が本格的に問題視するのはずっと後になりそうです。
大概、危機は目の前にあるのですが、"危機"と認識されるのは、いつもおおごとになってからです。
私が気になるのは今後の物価。
円安で輸出企業が潤うと言われていますが、一方で輸入品の物価は上がります。
日本は食料品を中心に輸入品が多いですから、家計には結構大変です。
また、今後原発をやめて火力発電とか太陽光発電にシフトする場合、燃料や材料の大半は輸入せねばなりません。
円安は向かい風です。
この先どうなるのかよくわかりませんが、リスクヘッジはちゃんとしておいた方が良さそうです。
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