東京電力を買いたい - 国有化は絶対無い
東京電力株がいい感じに下がっています。
世界中の原発関連株が軒並み割安ですが、東電のそれは群を抜いています。
原因としては原発処理がおぼつかない事や今後の補償をどうするかに注目が集まっています。
そんな中、本日東京電力の国有化案が浮上しました。
福島第1原子力発電所の事故収拾が長引く一方で、東京電力の経営危機を先取りして同社の再建策をめぐる議論が水面下で政府部内で始まった。
>>東電の国有化案浮上、政府内には原発事業切り離す会社分割案も
発端は読売の記事からのようですが、ここまで来ると当然そういう話も出てくるでしょう。
東電自体、随分お金をかき集めているようですし。
かなり大きい出来事ですので、普通に考えればいつこけてもおかしくありません。
しかし、私は思っているほど東電のダメージは大きくないと考えています。
BPの時もそうでしたが、なんだかんだで財産の切り売りで何とかなります。
ビジネスモデルも壊れていません。
PBRも0.3倍程度まで下がっています。
十分割安です。
国有化の懸念もありますが、今の政治状況では絶対にありません。
東電の株主は年金団体や東京都が占めています。
国有化で100%減資となられば一番痛手をこうむるのは年金生保や都民です。
今の国会が彼らを敵に回してまで、そんな決断を下せるとは、私には考えられません。
分社するにせよ資金を注入するにせよ、穏便に済まそうとするでしょう。
一番ありえるのは低金利の融資でしょう。
国が音頭を取れば、民間金融機関も貸しやすくなりますし。
そう考えると東京電力は超割安という事になります。
元々持っている人は痛手ですが、今から買う人間はめちゃくちゃ有利です。
と言うわけで資産を動かし、今か今かと買うタイミングを狙っています。
今は荒れすぎていて買えませんが、暫くすると横ばいになるでしょうから、その時に買おうと思います。
叩かれている時こそチャンスです。
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コメント
減資または上場廃止の可能性は相当高いかと思いますが。。。
投稿: | 2011年3月31日 (木) 20時18分
コメントありがとうございます。
仰るとおり、東京電力の減資や上場廃止は十分ありえます。
上場廃止についてはむしろ望む所で、
その方が仮儒が剥がれるので買い叩けます。
ビジネスもでる自体は問題ありませんから、
いずれ再上場したときにがっぽり儲けさせて頂きます。
また、減資になったとしてもケツは持ちます。
それが私の考える株主としてのプライドだからです。
投資は最終的に自己責任です。
自分で納得できる解答が作れ、儲けられればそれでいいと思います。
私は十分採算が取れると踏みました。
だから彼らに賭けてみようと思います。
投稿: なる | 2011年3月31日 (木) 22時07分
減資して国有化して賠償するということは、日本国民全員のお金を東電の事後処理のために使うということ。しかし東電をこのまま存続させて将来の収益から賠償させれば国民の財布は痛まない。そのため国が融資をして将来の収益で賄うというのは素敵なアイデアだと思います。
投稿: | 2011年3月31日 (木) 23時09分
2コメさん
コメントありがとうございます。
東電のビジネスモデルはJALやかつての特殊銀行と違い、
壊れていません。
それは計画停電の影響を考えればすぐにわかります。
JALは潰れてもLCCや外資が参入したため、
正直あまり実感がありません。
しかし東電の"製品"が少しなくなっただけで電車は止まり、
コンビニは定時に店を閉めます。
それだけ東電が必要とされているということです。
それはつまり将来にわたって安定的に利益を出せると言うことでもあります。
潰すのは簡単ですが、態々そうする意味がありません。
あせらず回収すれば済むことですから。
投稿: なる | 2011年4月 1日 (金) 20時58分
長い間、金融機関で証券アナリストをやっていましたが、経験的に言えば、現在の形態で東電が存続することはありえません。公的資金注入が回避できない状況では、新旧会社分割や発電送電分割案になるでしょう。PBR0.3は資本が毀損する前の純資産、割安の判断では全く意味のない数字です。年金や生保や都が持っているから安心という意見も納得できません。生保、年金基金の仕事をしていましたが、機関投資家は上場銘柄の殆どに比率規制がある分散投資していますから、ご意見ほど影響はありません。
投稿: 金融機関OB | 2011年4月 4日 (月) 18時04分
金融機関OBさん
コメントありがとうございます。
アナリストとはうらやましいですね。
私はまだなれそうもありません。
まあ今頃東電と言っている様では、すぐ首でしょうが。
さてコメントの回答ですが、
長くなりそうなので本文にてお応えします。
結論的には自己責任、自己満足ということで。
投稿: なる | 2011年4月 4日 (月) 20時57分
論理的に分析しても仕方無いですよ。国民の事より国のお金の事が重要かと。
要するに国が賠償金を負担する金額が少ない方向に行くでしょう。まず放射能で20KM以内は非難して下さいと言っている理由からアメリカやノルウェー等世界と各国の情報と比較してみれば一目瞭然ですが、東海臨海事故のとき80人足らずの人数を非難させて、諸々の賠償をすべて足すと150億、20km範囲で賠償すると10兆円、じゃあ40K範囲だと40兆、じゃあアメリカが言うように80k範囲非難だと160兆円の賠償額となる。そういうお金の発想により、非難範囲を狭く言っているのですが、都民と他の県民は同じ扱いではありません。政治家達が潤うような方向が正しい方向なんです。そう考えると国有化して一位合切面倒見るより、民営化でもいいのかもしれない。しかし、ココまで株価が割安になると民営化は良しだけど、株価が割安で大株主の構成が変わると困る。外資に買われたり。なので手っ取りばやく悪い虫がつかないように上場は廃止して後に名称を変えて新規上場させる。先週金曜4月8日が期限だった。8日までに冷却機能が回復すれば株価も500円以上だったろう。400円を割ってくれば大株主が退却する。そして外資が買い捲る。冷却機能回復はできるはずだったろうが、やはり国と東電は組んでるから遅らせて、株価低迷で期限オーバー。上場は廃止決定。
投稿: 高村 徹 | 2011年4月 5日 (火) 23時19分
高村さん
コメントありがとうございます。
>論理的に分析しても仕方無い
私はこの部分を非常に懸念しています。
今回の大惨事も感情論に終始してしまい、
何の教訓も得られ無いのではないかと心配しています。
続きは長くなりそうなので、
本文にて書かせていただきます。
投稿: なる | 2011年4月 6日 (水) 22時01分