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2011年2月

お知らせ

資格取得命令もそろそろ期限が近づいてきました。
ぎりぎりオーバーしそうな雰囲気(゚ー゚;

というわけで、何日か更新が滞ると思います。
ごめんなさい。
これからも当ブログをよろしくお願いします。

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日本政府の迷走を酷評

ムーディーズ日本国債のアウトルックを引き下げました。
格付けは下げていませんが、現状や今までの事例から見てA+相当に下げられる可能性は高いです。
しかも割りと早いうちに。

このニュースは至る所で報じられています。
特に海外勢は結構ガッツリ書いています。

S&P said at the time that the government "lacks a coherent strategy" to deal with the debt situation. The Moody's action isn't a downgrade but a change in outlook, and is often the first step to a full downgrade of a debt rating.
>>Moody's Lowers Japan's Debt Outlook

22日には米格付け機関のムーディーズ・インベスターズ・サービスが、日本国債の格付け見通しを「安定的」から、今後、引き下げの可能性がある「ネガティブ」に変更した。
>>税・社会保障一体改革に暗雲、格付け見通し下げで試される首相の実行力

ムーディーズが話題の中心のはずなのに、S&Pのコメントが出ている辺り、気合が入っているんですね。
ちなみにWSJオンラインのトップに大文字ですっぱ抜かれていました

曰く政治に「一貫性が無い(lacks a coherent strategy)」だそうです。
今が踏ん張り時なはずなのに、戦略性が見られないという事でしょう。
外国人から見てもそう見えるんですね。

日本の債務残高はもの凄い状況ですが、幸いにして金利が低く国内で消化されています。
格付け会社達は、返せるかどうかは別にして、安定させる事は可能と踏んでいるようです。

しかしそれも政治がうまく機能すればのこと。
借金の増加量が国内消費量を上回ってしまえば何の意味もありません
現在のように訳もわからずばら撒いていたら、まあ先は見えていますね。

当ブログでは何度も触れていますが、ばら撒きは無駄な公共事業ばかりではなく、本来国が負担すべきではないのではないか、と言うものも含みます。

先日知って驚いたのですが、専業主婦の年金受給資格をめぐって、また予算を割こうとしています。
このように、無駄な公共事業よりもはるかに多くの金が、訳のわからない所に流れているわけです。

読売新聞:変更届け出漏れ 専業主婦の年金
NHKオンデマンド:ニュース 深読み 「払ってないのにもらえちゃう! “主婦の年金”救済ってアリですか?」

年金なんて民間に任せればいいのに…。
無駄にあれこれ区分を作るから訳がわからなくなり、無駄なポジションや天下りが生まれるのです。

「年金は相互扶助」とか言っている人もいますが、それは税金でやっている事でしょうorz。
お金が無い人は生活保護で良い筈です。
国家主導の年金なんて必要ありません

RIETI:年金改革はなぜ必要か

大体年金の意味不明な3階建て構造なんて、無駄と冗長の象徴でしょうに。

このような制度の歪みや重複部分も含めて改革をし、無駄な支出をカットしないといけないのですが、これには強い政治的主導力が必要です。
今の内閣にそこまでの力が無いのは、誰から見ても明らかです。

まだ格下げにはなっていませんが、遅かれ早かれなりそうです。
仮にA+になった場合、投資適格のボーダー(BBB-)まで5段階しかありません。
最高位のAAAから見ると折り返し点と言ったところですか。
しかし後半は下り坂なので加速がつき易いです。

悠長なことを言っている暇はなさそうです。
あまり長いはできないんですかね。

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日本の三者の関係が歪になっている

WSJが日本のコーポレートガバナンスに文句をつけています。

日本株式会社は、企業の内部者が経営し監査しており、株主の利益は二の次になるケースが少なくない。企業統治の強化に抵抗する勢力が忘れているのは、後回しになる株主はたいてい退職者のための年金基金であるということだ。
(中略)
株主資本利益率が「長期にわたって非常に低い水準」であった場合には、取締役会に注意を喚起することにした。あいまいな表現で、既得権にしがみつく取締役にとってはうれしいものとなった。
>>遅れている日本の企業統治-企業自身だけでなく経済全体に損失

日本の大企業は海外の同業他社と比べて利益率が低い水準にあります。
例えばトヨタとフォードのROAを比べるとトヨタ1.2%フォード3.8%とトヨタが劣勢です。

これは当然株主の利益である株価や配当に跳ね返ってきます。
企業年金やその他年金基金は大量に企業に投資しているわけですから、企業の利益率の低さはこれらに影響を与えます。
一般の人も企業収益に無縁では無いわけです。

思うに、日本の場合株主と企業のバランスが悪いように思います。
企業は株主と経営者と従業員でバランスが取れている方が、うまくいくように思えます。

しかし今では経営者と従業員がくっ付いてしまった上に、日本では持合などを通じて株主もくっついてしまっている為、三権分立みたいな互いが互いを牽制することはありません
株主は持ち合い、経営者は社内で100%培養した従業員上がりではちょっと硬直的です。

経営者だってなにやったってOKなら、リスクを取らないという選択をしたとしても不思議ではありません。

リスクを取らなければリターンも低いままです。
それでいい時代もありますが、少なくとも今はそういう時代ではありません。
同業他社が買収合併や新しい市場の開拓で、ドンドン利益を出して追いついてきています。

こういう時は経営者が率先して社内の改革をすべきですが、前述の通りリスクを取らない経営者が増えてしまいましたので、あまりそういう事は起こりません。
結果、日本の大企業の経営者は、同じような経歴を持つお爺ちゃんばっかりになります。

SankeiBiz:【専欄】経営者の平均年齢60歳超…「老兵国家」ニッポン

女性を入れるわけでもなければ若返りを図るわけでもなく、別の企業から引っ張ってくるわけでもありません。
「日本の若者が駄目だ!」と言うのなら、別に外国人だって良い筈なのですが、そういうことにもなりません。

要はポストを譲りたくないのです。
通常こういう状況では株主が怒りだすため、強制的にトップが替わるのですが、日本ではそういうことはありません。

記事には年金基金が「取締役会に注意を喚起」するだけで、例え駄目な経営者でも注意しかしません。
これでは互いを牽制しているとは言えません。

仲が良いことは良いことかもしれませんが、度が過ぎれば癒着と変わりありません
多少ピリピリしている位の方がちょうどいいのかもしれません。

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雇用はまとめて減っている模様

日本の長期失業者が増えています。
一般に非正規雇用者の方が首が飛びやすいイメージですが、一概には言えないようです。

比較可能な02年以降で最多となる。雇用者のうちアルバイトや派遣などの非正規が占める割合も34.3%と前年に比べ0.6ポイント上昇した。景気は持ち直しの動きをみせているが雇用への波及はなお鈍い。
>>1年以上失業121万人、「非正規」は34% 労働力調査

統計を見ると非正社員の割合はあまり増えていませんが、長期失業者の絶対数は増えています。
要するに雇用の形態に変わりなく、全体的に雇用が減っているんですね。

また、就職難な方々も増えていますから、この統計以上に働けない人が増えているのかもしれません。
公認会計士の試験を通っても、相変わらず職なしです。

日経新聞:公認会計士、就職浪人は過去最悪の4割 10年合格者

難しい資格を取る前に、まず出口を考えた方が良いようです。
どんな職業であれ、ある程度一律に減っているわけですから。
下手をすると、大学進学すらたいした意味が無いのかもしれませんね。

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結局は割安なときに投資するしかない

WSJで、自社株買いの効果について議論されています。

本誌でも、5年以上さかのぼって100億ドル前後の大規模な自社株買いを発表した企業の株価の推移をまとめてみた。自社株買いの発表以降、調査を行った6社のうち4社で株価は市場をアンダーパフォームしている
>>【バロンズ】流行の自社株買いには要注意 - 株価に貢献した証拠は乏しい

自社株買い自体は悪くは無いものの、割高に買ってしまえば損をするのは、通常の投資家と変わらないということです。
また割安なときは大概、自身の手元資金が逼迫していたり、経済の状態が悪く手元資金を残しておきたい時なので、機を逸してしまう事がしばしばあるようです。
この辺も個人投資家と同じですね。

一般的には自社株買いは株価にとって良い兆候と考えられていますが、確かにこう考えるとそうとも言え無そうです。
WSJ調べでは6社中4社がアウトパフォームだったそうですから、少し分が悪いと言う事になります。
この程度でははっきり差があるとは言えませんが。

不況期には買い、好況期には売るという流れは企業であっても個人であっても変わらないようです。
また如何に恐怖に打ち勝ち立ち向かって行くのかも、企業と個人で差は無いようです。

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楽天証券が戒告処分

楽天証券が東証と大証から怒られたようです。

東京、大阪両証券取引所は17日、信用取引の保証金の管理に問題があったとして、インターネット証券大手の楽天証券(東京)を戒告処分にした。併せて改善報告書の提出も求めた。
>>楽天証券を戒告処分=保証金管理に問題-東証と大証

あくまで戒告なので文句を言われたレベルですが、ちょっと意外です。
ここ数日、証券各社は大証の制度変更にあたふたしていましたから、忙殺されてしまったんですかね。
楽天証券のトップページでは緊急アンケートまで行っています。

楽天証券:信用取引の制度やルールに関する緊急アンケートを実施

J-GATEのゴタゴタで色々トラブっていましたから、そのドサクサで「なっちゃった」のかも知れません。
故意にやったわけではなさそうです。
だから戒告なのでしょうし。

今日大証の人とお会いしたのですが、大証の内部でも多少の混乱はあるようです。
結構大きな変更でしたから。
暫くすれば落ち着くだろうとの事です。
確かに。

1ヶ月位すれば落ち着くでしょう。
先物系は暫く慎重にやったほうがよさそうです。

ちなみに3月から、個人投資家にも個別株オプション解禁されます
今まで機関投資家や一部のプロしか売買できなかったのですが、開放することにしたようです。

東京証券取引所:オンライン証券4社が有価証券オプション(愛称「かぶオプ」)の取扱いを開始します

こちらはまあ混乱は無いでしょう。
なお、お金さえあれば個人投資家でもプロになれます。

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ついにFacebook Phoneが登場

携帯サービス会社であるソフトバンクTwitterを推しまくっていた昨今ですが、今度は端末会社が主導でFacebook用の携帯を作るそうです。

Taiwanese phone maker HTC Corp. Tuesday released a new set of smartphones targeting Facebook users, as the group looks to cash in on the rising popularity of social networking.
>>Taiwan's HTC Launches Facebook Phones, Tablet

基本的に文字媒体でしかないFacebookに、態々特化した端末が必要なのはちょっと謎です。
端末は欧米人向けにキーボードがガッツリ付いています。
画面が小さくて使い辛いと思うのですが。

OSはやっぱりアンドロイド
アンドロイドはオープンソースなので改良しやすく、将来性も高いのですが、如何せん音楽プレイヤー機能が弱いのが難点です。
ロック解除前にプレイヤーを起動できないのはちょっと残念。

最近は各社からスマートフォンが出ており、品質の向上が著しいです。
私は2年縛りが無い様なので、しばらく待ってから動いたほうがよさそうです。

なお、Twitter社の収益は上々のようです。

WSJ:ツイッターCEO:収益はすでにプラスになっている

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バフェットがポートフォリオを縮小

投資王ウォーレン・バフェットがポートフォリオを絞っているようです。

バークシャーが保有する526億ドル相当の米国株は現在25銘柄で、ここ数年で最も少ない銘柄数となっている。7-9月期末時点では、中古車販売最大手カーマックス(NYSE:KMX、ホームセンター大手ホーム・デポ(NYSE:HD、電力大手NRGエナジー(NYSE:NRGなどの株式を売却後、486億ドル相当を保有していた。これらの銘柄はGEICOの帳簿に記載されていた。
>>バークシャー、10-12月期にバンカメ株やナイキ株を処分

こちら↓は彼のポートフォリオの増減です。
大半は売り払っており、唯一ウェルス・ファーゴだけ小幅に増やしています

バフェットのポートフォリオ(2010年末)

WSJ.com:Warren Buffett Buys Wells Fargo and Sells BofA, Nike

今が売り時ということなのか、それとも引退の為に清算しているのかわかりませんが、とりあえず今は現金にシフトしたいようです。
最近ダウの上値も重くなりがちですし、割安な銘柄が少なくなっているのかもしれません。
暫く隠居した方がいいのかな。

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J-GATE稼動で各証券会社が苦戦

昨日から大阪証券取引所J-GATEが稼動しました。
単純に時間が延びるだけではなく、注文方法も色々追加されます。
結構大幅に改定された為、各証券会社がてんてこ舞になっています。

14日にはSBI証券岡三オンライン証券トレイダーズ証券アイディーオー証券の顧客の一部がネット上の取引画面に接続できず、注文できなくなる障害が発生。4社は代替手段で取引自体は実行できたという。また、アイディーオー証券は同日夕までに障害が解消した。
>>大証:新デリバティブ売買システム稼働 一部で障害も

事前のテストでは特に問題なかったそうですが、この手の大規模なシステムは何が起こるかわからないですからね。
例えば注文後即キャンセルとか、IDの近しい人が偶然同一銘柄を同数量売買するとか、予想もしなかった事がしばしば起こります。

どんなプログラムを組んでいるのかわかりませんが、これだけ大量で複雑な注文を、瞬時に正確に捌くのは至難の業です。
テストでは到底こなせないような、ありとあらゆるパターンの注文が飛んできたのでしょう

また、この手のシステムでは裏側で大量のバッチ(≒定時処理)が流れています。
某掲示板では「バッチは夜だけ~」というような書き込みもありましたが、これは緊急性を要しない処理だけです。

今回の金融機関のシステムやJRのSuicaシステムなど、お金を扱いかつ半リアルタイムで情報更新が必要なものは、それらの更新の為に数分に一回位の割合でバッチ処理をします

例えばSuicaの場合、端末(自動改札機とか)でスキャンしたデータが、一旦各駅のサーバーに集められ、その後バッチ処理で中央に送信します。

Suicaのサーバ処理

情報処理学会:高性能、高信頼のSuicaシステムの実現 PDF

このバッチ処理のタイミングは書かれていませんが、おそらく1,2分に一回でしょう。
なぜならば、ある人が東京駅で乗って隣りの神田駅で降りたとすれば、たった4,5分で入出金等の処理をしなければならないからです。

バッチの間隔が長く、例えば10分とかになれば、この人が神田から降りる段階で東京から乗ったという情報が読み込めません。
これでは運賃の計算やキセル行為の防止ができません。

とてもカードに書き込んでいるようには見えませんから、情報だけを読み取って中央で管理しているのでしょう。
駅と駅の間隔を考えると、長くとも3分位に一度は処理する必要があります。

証券会社のシステムも、おそらく大量のバッチが流れているはずです。
システムはとてもデリケートですから、管理は非常に大変です。

今日も今日とて大証の表示が遅れていたようです
ニュースにはなっていませんが、掲示板では話題になっていました。
彼ら自身も結構苦労しているんですね。

しばらくすれば沈静化するでしょうから、今は生暖かく見守ってあげましょう。

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知らぬが仏のバレンタイン - チョコレートの苦い現実

今日はバレンタインデー。
ゲームでは大概高感度アップの為の重要イベントです。
ちなみに私は収穫なしorz。

そんなバレンタインデーですが、チョコレートの消費量はこの週に増えます。
割合で言うと年間消費量の1割超
思ったより年中食べているんですね。

日本チョコレート・ココア協会:バレンタインデーシーズン”販売額(推定)

さてそんなチョコレートですが、あまり知られていないのが現代版奴隷の血と汗によって作られているという事です。
この件は食品会社に遠慮してか、あまり語られません。
しかし今年はなぜか記事になっていました。

活動家団体「グリーン・アメリカ」は、消費者からハーシーの経営陣に直接電子メールを送り、「児童強制労働とは無縁であるというお墨付き」のカカオを使用するよう要求すべきだと訴えており、7日までに1万通以上のメールが送られたという。
>>バレンタインチョコの「ダーク」な一面、活動家が訴え

いつもはこんな記事は載らないのですが、今年は掲載したようです。
BBCがこの件について報道していましたが、その影響でしょうか。
ロイターも元々はイギリス系ですからね。

BS世界のドキュメンタリー:甘いチョコレート 苦い現実
NHKオンデマンド:調査報道 「甘いチョコレート 苦い現実」

この動画を見ると、カカオ豆を作っている人達が如何に劣悪な状況で働かされているかがわかります
これが一部の話ならばいいのですが、多分そこらのコンビニに売っているチョコレートは、みんなこのような状況で作られているのでしょう。

こちら↓はカカオの生産量ランキング(2010年推計)です。
アフリカの国が多く、上位はかつて欧州の植民地だった国ばかりです。

カカオ豆の生産量

日本チョコレート・ココア協会:世界国別カカオ豆生産量推移

この状況でコンビニのチョコレートが彼らの国から来ていないとは言えません。
そしてこういった国は一人当たりの所得がとても低い状態にあります。

例えばコートジボワール平均所得(名目ベース)1,000$そこそこしかありません。
これは月収ではなく年収です。
まともに生活できるような数字ではありません。
子供の売買が日常的に行われていたとしても、なんら不思議はありません。

加えて、チョコレートの場合大量の砂糖を使用します。
以前紹介した通り砂糖もカカオ同様、奴隷によって作られています

理経済:資本主義と社会主義② - 嗜好品と貧困国

チョコレートはコーヒー牛乳や午後ティーと同じ、嗜好品の極みの様な商品です。
先進国の人間だけが食べられる、まさに選ばれた者だけが食べられる商品というわけです。
う~ん、すごいですね。

こんなことを言うと非難の声があがりそうですが、人間というものは兎角偽善的なものです。
こんな状況を知っている私ですが、昼は午後ティー、夜はチョコバニラアイスをパクついています。
前述の動画の最後では、消費者が「子供の労働は絶対反対」とか言っていますが、多分家に帰ってココアでも飲んでいるのでしょう。

ロイターの記事の最後にも「頭では『これは正しくない』と分かっていても、残念ながら決断する際には理性ばかりが働くわけではない。」と書かれていますが、まあそうでしょうね。
禁酒法と同じです。

この状況が良いとは思いませんが、だからと言ってどうするわけでもありません。
そう考えると、こんな事実は知らない方が良かったのかもしれません
チョコレートを食べる毎に気をもんでいたら疲れてしまいます。

ただ、事実は事実として理解しておく事は無駄ではないでしょう。
何もできずとも、理解しようとする事は大事なのではないかと思います。

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フェイスブックの時価総額が600億ドルに

フェイスブック推定時価総額が600億ドルに達したそうです。
日本円で言うと凡そ5兆円で、ランキングで言えばキャノンの次点、7位くらいです。

なぜ600億ドルに膨らむのか。それは流動性、つまり出回る株式の乏しさにある。フェイスブックは少なくとも向こう1年間、新規株式公開(IPO)に踏み切る公算がほとんどないため、同社社員は私的に保有している株式を高価格で現金化できる。
>>フェイスブック、10億ドルの従業員株式売却を検討―企業価値は600億ドルに

およそ1年前、当ブログにてFaceBookの推定時価総額について書きましたが、当時はまだ115億$でした。
とすると、この1年足らずで5倍以上の値になった事になります。
ちょっと早過ぎる気もします。

理経済:TwitterやFaceBookの時価総額

PERも大雑把に言って60倍位になるわけですから、やっぱり行き過ぎに思えます。
実際の決算も既定通りのレベルのようです。
まあクレジット部門がうまく回れば何とか維持できるレベルなのでしょうが。

将来の利益に前のめり過ぎる気がしてなりません。

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これは酷い - 国債の発行残高のグラフ

日経新聞に130年間の日本の債務残高(対GDP比)が掲載されています。
戦後最悪どころか先進国史上最悪な水準に達しそうとの事です。

日本の公的債務残高が先進国の歴史上、最悪の水準に迫りつつあることが分かった国際通貨基金IMFによると、地方も含む一般政府の債務残高は2009年に名目国内総生産GDPの217%に達し、統計で確認できる1875年以降で最悪となった。このまま債務が増え続けると、5年程度で第2次世界大戦直後の英国を抜き、先進国史上、最も悪い状況に陥る可能性がある。

日本の債務残高対GDP比

>>日本の債務残高、先進国史上で最悪水準 16年にも

これは信じ難い水準です。
グラフは完全に危険信号を出しています。
この130年間GDPは色々変化してきましたが、それでもこれ程の債務残高は早々無いと思います。
まるで発展途上国のようです。

ねじれとか増税とか生ぬるい事を言っていないで、さっさと切るべき物を切っていかないと、本当に取り返しのつかない事になります。
祭りは準備に時間はかかりますが、片付ける時は一瞬です。
それは歴史が証明しています。

理経済:何故銀行を救うのか?③ - "信用"の源泉

日本には無駄、と言うか今まで甘やかしてばら撒いていた部分が多数あります。
八ッ場ダム諫早湾も良いのですが、これで削れる出費は高が知れています。

今行うべきは減税とそれに見合った予算の削減です。
天下りがよく問題視されますが、彼らを根絶したいなら徹底的に減税して、そもそも予算が余らないようにするしかありません。

医療費とか年金とか社会保障関係に削れそうなところはいっぱいあります
もちろんそれは国民にとっても痛みを伴うことになりますが、それは仕方の無いことです。
この調子だと後十数年後にはその痛みをいっぺんに受ける事になるでしょう。

国民は早急な改善をする事が必要です。
そして自身のリスクヘッジはちゃんとやっておく事が必要になりそうです。

理経済:静かなるキャピタルフライト② - 何が"静か"なのか

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東証以外の証券取引所は頑張っている

世界的な証券取引所の吸収合併が進んでいます。
欧米ではドイツ証取NYSEが統合しようとしていますし、カナダではトロント証取ロンドン証取が合併を発表しました。

NYSEドイツ取引所の組み合わせは、世界の取引所業界の大きな変革になる。2大デリバティブ取引所が統合する欧州だけの話ではない。
>>LSEとTSXの合併、NYSE案件で影薄く

ロンドン証券取引所LSEと、トロント証券取引所(TSX)を運営するTMXグループは、合併に向けた交渉を進めている。両取引所が8日明らかにした。実現すれば、鉱山・資源セクターに強みを持つ証券取引所が誕生する。
>>ロンドン証取とトロントTMXグループが合併交渉

この状況を見ても東証は腰が重く、規模の拡大に消極的で、危機感がありません。
まあ上場もできないような会社ですから、底が知れています。

MarketHack:東証は外国の取引所に吸収されろ
理経済:証券取引所の温度差

大証の方は東証へのライバル心もあって、大改革を行いました。
大証は来週頭からJ-GATEを稼動させます

MSN:大証のデリバティブ新システム、14日稼働

これにより、日経平均先物、オプションや大証に上場しているデリバティブは、ほぼ24時間売買が可能になります。
ちなみにTOPIXオプションは東証の上場なので売買できません。

J-GATEの取引時間

大阪証券取引所:取引時間の変更

東証の危機感の無さは日本の大企業病の典型ですね。
一回リセットするか買収された方が、結果としていい方向に行くのかもしれません。
上場企業の総時価総額も、随分追いつかれていますし、一部の国には追い抜かれているのが現状です。

こちらは各証券取引所に上場している企業の総時価総額(2009年末)です。
東証が上海やロンドンに猛追され、今にも追い越されそうです。

各証券取引所の上場企業総時価総額

国際取引所連盟:2009 WFE Annual Report (Equity 1.1) PDF 重いので注意
世界の主要市場 国別 時価総額/前年比 マップ

新日鉄住金の時もそうですが、気付いた時には時代遅れな企業になっていそうです。
まあ一投資家としては、正直東証が無くなっても殆ど困りませんが。
そんな詰まらない企業にならないよう、努力した方が良さそうです。

追記:こんな記事もありました。

WSJ:ライバル躍進の脅威がきっかけ=合併交渉のドイツ取引所とNYSE

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アルセロールミタルがまあまあの決算

先日新日鉄住金が手を組んで、世界最大の鉄鋼メーカー、アルセロール・ミタルを追撃することを決めました。
当のミタルはそんな事はなんのそので、まあまあな決算を出しています。

世界最大の鉄鋼メーカー、アルセロールミタルが8日発表した2010年第4・四半期決算は、純損益が7億8000万ドルの赤字だった。利払い・税・償却前利益(EBITDA)は18億5000万ドル。売上高は207億ドルだった
>>アルセロールミタルの第4四半期、7.8億ドルの赤字

ロイター通信:アルセロールミタルの第4四半期は赤字、価格・需要は改善と予想

純利益が赤字なのは残念ですが、売上高利益率は8.94%とまあまあです。
ちなみに新日鉄の10-12月期の利益率は3.45%です。

新日本製鐵:平成23年3月期 第3四半期決算短信 PDF

ちなみに住金も同じ位です。
相乗効果で利益率が上がれば良いのですが

世界的な鉄鋼需要は、今後もそこそこ続くでしょう。
中国が消費しなくなる可能性は十分ありますが、鉄筋で家を作りたいと思う人は、世界中に山ほどいます。
長い目で見れば十分やっていけます。

株価の方も時間外で4%超の上昇。
ここ数四半期の傾向として決算前に上がり決算後に下がる感じだったのですが、今の所しっかりです。
PBRやPERも低めでいい感じ

最近ではカーボンナノチューブレアアースが注目され鉄の影が薄いですが、鉄には5000年の間脈々と受け継がれた実績があります。
細く長く、しかししぶとく生き続けるでしょう。

残念ながら、私は既に株主ではないのですが、今後も長い目で見てお勧めな銘柄です。

Mt_vs_dow

Yahoo!Finance:Arcelor Mittal (MT)

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ウォールストリートを見てきた

映画「ウォール・ストリート」を見てきました。
金融系と思って見に行ったのですが、ちょっとイメージと違ったような…。

舞台は2000年から08年位のウォールストリートです。
主人公は若手のトレーダーなのですが、サブプライムやら何やらがあって波乱万丈の数年を過ごします。

また恋人の父親がかつてインサイダーで捕まった凄腕トレーダーで、裏切ったり裏切られたりですったもんだするお話です。

感想としては、あまり金融要素は要らなかったかなという感じ
普通の恋愛映画な感じで、ハゲタカやキャピタリズムみたいな、金融チックな内容ではなかったと思います。
ウォールストリートを舞台にする必要性は無かった気がします

興味深かったのはトレーダーが噂に振り回されやすいという事。
まあそんなものです。
他は無かったかな。

最近映画にはずれが多くて困ります。
ブルーゴールドキャピタリズムはなかなか良かったのですが、ノンフィクションのドキュメンタリーなので対象外。
フィクション系で良い映画が無くて残念です。

アカデミー賞の映画も実際に見てみると、知名度だけで中身が少ない感じがします。
私はそれほど映画を見まくっている訳ではありませんが、ヒット率が低い気がします。
何とかならないかな。

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新日鉄と住金の合併にイチャモン

日本最大の鉄鋼メーカー新日鉄と、日本3位の住金が合併するそうです。
これに対し、WSJ日本版の記者が酷評をしています。

キリンホールディングスサントリーホールディングスも合併計画を白紙にした。(中略)エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングと高島屋は同様の問題から経営統合計画を中止した。新日鉄住友金属の合併は12年10月をめどにしている。日本企業のこれまでの記録を見ると、期待しすぎない方がいいようだ。
>>【ブログ】遅れる日本企業の大型合併

ここ最近の傾向を見る限り、途中までは乗り気なのに、肝心なところで多額の減益や労組の圧力で結局破談になるパターンが多いです。
円高や原料高が進んでいますから減益で合併できないというパターンはありそうです。

まあ、個人的には合併自体は何とかなると思います。
問題は合併した後です。
内部で新日鉄上がりの社員、住金上がり社員なんて区分がなされ、出世や異動に影響が出るようなら合併による相乗効果は絶望的でしょう。

JALJASはそんな感じでした。
JAS上がりの人をジャス子と言ってからかっていたそうです。

ロイター通信:JAL崩壊!会社が断末魔でも「国が助けてくれる」

新日鉄もJALと同じ、元国営企業。
内部でどうなっているのか知りませんが、その傾向がないとは言え無そうです。

新日鉄は世界的に圧されています。
今までは世界で1,2を争う大企業でしたが、いつの間にか新興国のメーカに追われ国内のJFEにも追われ、ボロボロでした。
完全にキリギリス状態です。

世界の鉄鋼メーカーの粗鋼生産量

WSJ.com:Nippon Steel, Sumitomo Metal to Merge

今回の合併で何とか地位が回復しそうですが、こういったものは単純な足し算ではないため、今後の展開次第では再び沈没してしまいます。
宝鋼集団POSCOも上昇率が高いですし、合併による相乗効果が持続しているJFEも追い上げて来ると思います。

結局のところ、派閥論などにかまけてないで、しっかり経営し、しっかり合併効果を出し、頭と体で汗をかいて働けという事です。

しかし新日鉄の上層部にそこまでの意識があるのかは正直疑問です。
あったならば、もっと早く似たようなことをしていたでしょう。
WSJのイチャモンは外れそうですが、結果は似たようなものになりそうです。

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急に忙しくなった

最近急に忙しくなりました。
というのも、突然資格の取得を申し付けられたからです。
これを取らないと出世させてくれないらしい。

種類は4種。
今月中を目処に4つとも取得してね、だって。
ちょっとハードすぎませんか

取り合えず一つ目をゲット。
来週二つ目に挑戦です。
今週はへロヘロです。

まあ今までゆるい感じだったのでちょうど良いと言えばちょうどいいのかもしれません。
最近世界、特に新興国ではみんなガシガシ勉強し、スキルを磨いています。
この程度で音を上げえているようではいかんのかもしれません。
さて、勉強するか。

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お知らせ

諸事情により、3,4日ブログの更新が滞る、又は少なくなるかもしれませんのでお知らせします。
急に忙しくなったι(´Д`υ)アセアセ

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