米国が景気回復への第一歩目を踏み出した
米国が規制の仕分けを行い、経済回復の足かせになっている規制を撤廃し必要なものを導入するとの事です。
大統領令では、連邦当局に、経済成長を促進するとともに、われわれの安全、健康、環境を確実に保護する規制を導入することを要求する。また、既存の規制を全面的に見直し、雇用創出を阻害し、経済の競争力をそぐ時代遅れのものを排除するよう要求する。
>>【寄稿】21世紀型規制システム構築に向けて=オバマ米大統領
これはとても良い事です。
米国が景気回復をしたとすれば、それはFRBのばら撒き政策のお蔭ではなく、オバマ大統領のこのお達しのお蔭でしょう。
QE2のような派手さはありませんが、これが回復への第一歩です。
今の不況は強い閉塞感を生んでいます。
就職のチャンスが無く、資金繰りも悪く、大企業ばっかり儲けている様に映ります。
米国のWSJを見ると、日本と同じで大企業がいくら儲けて過去最高を記録とかそんな話ばかりです。
若年層の失業率は米国でも低いままなのに…。
重要なのはチャンスを与える事です。
資金循環もある程度大切ですが、必要以上にお金を回そうとしても意味はありません。
むしろ全体の金利が下がりすぎてしまい、期待インフレ率や中小企業への金利差益の魅力まで下げてしまいます。
必要なのはチャンスです。
決して企業活動や起業したい人を邪魔をせず、必要以上に補助しないことです。
要するに自由にやらせるという事です。
オバマ大統領に次期がなさそうなので、彼がこの英断を評価される事がなさそうなのが残念ですが、将来「良い例」として残ってほしいです。
また、間違っても「FRBの金融緩和が効いた!」みたいな誤解だけはしてはいけません。
未来の人がここから色々学んでくれることを望みます。
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