マイクロファイナンスの功罪
ノーベル平和賞まで取ったマイクロファイナンスですが、社会に活力を与える一方、酷い仕打ちも与えます。
前々から問題になっていましたが、少しずつ深刻化しているようです。
ショバさんは女性債務者の複数のグループのまとめ役で、自身のローン1万2000ルピー(約2万2000円)の利払いを迫られていたほか、2週間前に導入された州のマイクロファイナンス活動規制にもかかわらず、他の女性の借金の肩代わりも要求されていたという。
>>インドを襲うマイクロファイナンスの悲劇、借金苦で貧困層の自殺多発
NHKオンデマンド:NHKスペシャル 沸騰都市 第3回 ダッカ “奇跡”を呼ぶ融資
どんな世界にも成功があれば失敗もあるものです。
格差があるのはどこでも同じです。
今回の場合も事業の失敗が原因なのでしょう。
マイクロファイナンスの金利は、一見高いように見えますが無担保無信用で、さらに日本と比べ遥かに高い政策金利を考えれば、仏様のような金利です。
残念ながら成功者の影に失敗者はいるということです。
これは辛いですが現実です。
しかしこのマイクロファイナンスは、社会に活力を与えるという事実もあります。
またこの金融術を生み出す過程で様々な金融商品が生み出されました。
例えばマイクロインシュランスです。
直訳すると小口保険。
貧困国だと病気=破産に繋がります。
実際沸騰都市でもそのようなエピソードが出ていました。
病気になった時にお金が出るような仕組みです。
生命保険 立ち上げ日誌:マイクロインシュアランス
The Actuary:マイクロインシュアランス
何がその人にとって適切な商品なのかはわかりませんが、色々選べるという事は大切です。
このマイクロファイナンスも改善を積み重ね、より良い商品になってもらいたいです。
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 配慮のしすぎも考え物 - 人吉市の取り組み(2016.10.06)
- 日銀の総括検証 - 手のひら返しが酷い(2016.09.21)
- 銀行外しが着々と進む② - 証券化ビジネスのネット化(2016.09.02)
- 銀行外しが着々と進む① - 債権補償の充実化(2016.08.30)
- 日本の10年国債がマイナス利回りに - 低金利の弊害(2016.03.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント