景気回復でも就職難
景気が上向かない日本。
当然就職難が続いていますが、それは日本だけではないようです。
ニューヨークの視覚芸術系の大学を08年5月に卒業した25歳女性はレイオフを既に2回経験。コピーライターとして就職したものの3カ月後に失業した。その後、広告会社にコピーライターとして1年余勤めたが、事前通告もなしにまた解雇された。
>>就職難の米大卒者、多数が再三のレイオフ経験か
どこかで聞いたような状況です。
米国というと解雇がバシバシあり同時に転職も多いというイメージですが、新卒は日本のそれと大して変わらないようです。
この方は大卒25歳という事は社会に出て2,3年くらいでしょうか。
米国の制度はよく知らないので正確にはわかりませんが、おそらく4年制大学が通常でしょう。
そう考えると彼女はたった3年で2回も首切りにあった事になります。
最初の職場はアルバイト並の3ヶ月でリストラですから壮絶です。
日本の、所謂非正規雇用の方々と似たような境遇のようです。
米国では日本と違って年齢による差別が無いそうですが、キャリアによって給料が変わるそうです。
必然、日本と同様最初の部分で躓くと生涯賃金に響く事になるでしょう。
人口にも響きそう。
現在米国の企業の業績は、リーマンショック前の水準に戻りつつ、あるいは既に追い抜いています。
金融緩和もバンバン行われており、市場では景気回復と景気拡大について前向きです。
しかし、このような事実を見ると末端はそうでもないようです。
以前日本でも、中小企業や地方は「ジャンボ機の後輪」と揶揄され、大企業や中央が儲けられれば暫くしてから末端にも恩恵が行くと言われていました。
ところが実際はそんな事は無く、大概は末端が回復する前に景気循環がおき不景気に突入します。
これでは何時まで経っても後輪は持ち上がりません。
アメリカでもそんな話が出そうですが、多分思っているような事にはならないでしょう。
何時まで経ってもグズグズした状況が続き、若者のマインドが変わっていくと思います。
アメリカも少しずつ老いていきそうです。
| 固定リンク
「雇用」カテゴリの記事
- アメリカでも介護職が拡大(2016.01.18)
- 高田社長の職業観(2012.04.03)
- 高齢者雇用より雇用の流動性の低さが問題(2011.09.13)
- 太陽光発電では日本の雇用は生まれない(2011.09.05)
- 雇用強盗(2011.06.08)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント