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学力は相対的に下がっている

毎年恒例の世界の学力度調査が発表されました。
日本の学習度の下落が叫ばれていますが、ランキングを見る限り例年とは趣が違うようです。

7日公表されたOECD経済協力開発機構国際学習到達度調査PISAでは、教育分野でのアジア諸国の好調ぶりが目立った。日本も、すべての分野で上位に食い込んだが、中国・上海などトップレベルには大きく差をつけられた。
>>【OECD学習到達度調査】アジア躍進、日本は“後進国” 中国で進む教育改革

OECD学習到達度調査

日本のランクを見ると前回よりは随分マシになっています。
注目すべきはアジアの新興国が極端に順位を上げている点です。

上海とシンガポールは初参加ですが、いきなり上位に食い込んでいます。
韓国も非常に高い位置にいます。
教育大国と言われたフィンランドもタジタジです。

こうやって見ると日本の順位が落ちているというよりは他の国が追い上げているという感じです。
でなければ上位に君臨していたフィンランドが負けている原因が説明できません。

新興国の人々の学習量は半端ではありません。
NHK激流中国に出てくる子供達は、まるで二宮尊徳です。

以前行った勧告のおばちゃん達も、年齢に負けずにかなり勉強していました。
自国の経済について満足に語れるのは大したものです。

理経済:韓国の経済事情② - 韓国の庶民と活力の源泉

このように、新興国を中心とした諸外国の子供達は猛勉強をして豊かさを掴もうと努力しています。

日本ではゆとり教育を槍玉にして、若者は学が無いとか自分達の時より質が下がったとか彼是言われていますが、絶対的なレベルが下がったというよりは諸外国との相対的なレベルが下がったと考えられます。

まあいずれにしても競争社会では劣勢に立たされている事には違いありません。
若者は世界を相手に出来るようにスキルを磨く必要がありますし、上の世代は自身の市場価値を深く見つめなおす必要がありそうです。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

国じゃない上海が一位なのはどう考えてもおかしい!
他は全部国なんだから比較するのがおかしい。

投稿: | 2010年12月 8日 (水) 22時05分

シンガポール(500万人)や香港(700万人)もちょっと国とはいいにくいですね。日本以上に国際都市であり欧米人や周辺国の富裕層に人気のある都市だからそれも影響しているでしょう。

日本でも本当に勉強したい人には奨学金(学生ローンはある)与えないで、外国人留学生(殆ど中国人と朝鮮人)には「無償で」留学資金を与えるような国なのでそういった反日勢力に乗っ取られた政権や政府による奴隷社会の中でよく健闘していると思いますが…。


■国費外国人留学生の待遇 より抜粋
http://wikis.jp/yugumondai/index.php?%B3%B0%B9%F1%BF%CD%CE%B1%B3%D8%C0%B8%A4%CE%C2%D4%B6%F8

国費外国人留学生

学費、授業料は免除又は文部科学省負担
返還不要の奨学金は研究留学生月額160,000円学部留学生は月額126,000円
渡日と帰国に係る往復渡航費(航空券)支給
渡日一時金 一律25,000円
医療費補助 予算の範囲内で支給

※注意 以前は研究留学生月額175,000円学部留学生は月額135,000円
今では上記の通り研究留学生16万、学部留学生12万6千円です。

学費、授業料は免除又は文部科学省負担でさらに給付奨学金を貰えています。就学目的が前提の国費留学生として申し分ない環境が用意されています。アルバイトをしなくても留学生が就学、生活できるようにとの配慮です。留学生は就学が目的なのでアルバイトなどをしなくてもそれに専念できるようにこのような制度が整えられていますが、これが優遇しすぎではないのかという疑問の声があがってきています。

(抜粋終了)

何で日本政府は日本人にはローンで外国人には無償の奨学金なのか、これおかしいじゃないかと議論されています。

■優遇される留学生 1/2
http://www.youtube.com/watch?v=Ho2d1Puo-_I&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=wo5EzKQNnSY&feature=related

さらに日本はOECD諸国の中で教育費が最低レベルです。
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/09/oecd28.html

そして無意味な排出権取引で「空気利用券」を数千億の血税を出して買ったり、

http://nagatsuki07.iza.ne.jp/blog/entry/1569186/
(現在シカゴCCX排出権市場ではトン当たり$0.05(約4円)になり取引ができず閉鎖しています…。日本はトン当たり約1400円で購入(価格差約350倍)しています。http://www.joi.or.jp/carbon/h_index.html)

米国債やGSE-MBSをじゃんじゃん買っている…。
http://www.ustreas.gov/tic/mfh.txt

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-32762220080715


今の日本人の学力低下は個人の問題もあるがこのように日本人の教育力を高めようというシステム(社会制度)が全く伴っていないと思います。もちろん現在の教育システムも最悪ですが。

まさに「木を見て森を見ず」の典型例であると思います。

木が上手く生長するにはその木が上手く育つ「環境」も与えないと上手く育たない。

砂漠の中に木を植えて、栄養や肥料だけ与えてもやはり育たないと思います。

投稿: | 2010年12月 9日 (木) 19時05分

1コメさん
コメントありがとうございます。

確かに仰るとおり、上海は市で日本は国ですから、
単純比較には無理があるかもしれません。
地方に行けば字の読めない子供は山ほどいるでしょう。

しかし上海の人口はフィンランドより多いわけですから、
ある程度意味のある結果だと思います。

特に新興国の場合、国を活性化させるのは
官僚などの知識層のレベルがものをいいます。
彼らが先進国にとって脅威であると示したデータである事には、
間違いないと思います。

投稿: なる | 2010年12月10日 (金) 00時14分

2コメさん
コメントありがとうございます。

日本の場合方針がすぐにぶれる所為で教育の部分にはお金が回っていません。
(だからこそご指摘の様な圧力団体につけこまれるのでしょう。)

例えば現場に行けば教師が少ない事、凄まじく残業が多い事、
担当する生徒が極端に多い事など、
過重労働になっている事を実感します。

更に子供という事で親からの圧力もすごいです。
モンスターペアレンツだけでなく、
一般の親もあまり教師のきつさをわかっていません。
そのため教職は精神的にも肉体的にも病んでしまう事が多く、
自殺や過労死が耐えません。

これで子供達の学力を上げろ、子供に構えなんて無理な注文です。
せめて今の2倍位人がいれば随分違うのですが。
ゆとり教育は強ち間違いではないのですが、
根本的に教員数が少なく、折角のゆとりも活用できないのが現状です。
栄養や肥料の環境は確かに酷いです。

また生育環境も、砂漠というよりはコンクリートの様に思えます。

ガチガチのカリキュラム、ガチガチのキャリアパス、
ガチガチの必要知識等々、
「教育」というものに柔軟性や多様性が少ないと思います。
教育のカリキュラムは大体が文科省によって画一的に管理されています。

子供に限らず、人間は必要と考えれば教育せずとも学ぶものです。
例えば韓国では2,3ヶ国語を話す人が結構います。
子供のころから日本のアニメを見たりしているうちに、
ある程度勝手に覚える様です。

翻って日本ではあまり海外のテレビは放送しませんし、
すごいスキルや学習をせずともなんとなく暮らせてしまいます。

外国語を使う所で働く人も多数派ではありませんし、
外国人が来ることも言うほど多くありません。
教育の方もあまり実学的とは言い辛いです。

仰るとおり、現代の教育カリキュラムや生活環境では、
学習を促すのは難しいと思います。

特にPISAの問題は過去問で対応できるようなタイプの問題ではないので、
現代の日本の教育環境では、あまり伸ばせそうもありません。
せめて方針だけでもはっきりさせて欲しいです。

投稿: なる | 2010年12月10日 (金) 00時47分

>例えば現場に行けば教師が少ない事、凄まじく残業が多い事、担当する生徒が極端に多い事など、過重労働になっている事を実感します。

現場も疲弊しているようですね。これはよく聞きますね。さらに教師に子供のしつけや社会性などまで親が求めてくる始末なので教師は「神様」にでも成らない限り対応できないと思います。「お客様は神様だから何でも言える」という悪しき思想が教師のみならず労働者全体を疲弊させ、さらに日本全体を疲弊させているのではないかと思いますね。
また電車の遅延、携帯電話やPCのちょっとしたバグ、商品の品質のバラつきなど「人間」が作っている以上仕方がないようなことにまで厳しい目でみる風潮もちょっと行き過ぎていると感じでいます。これも柔軟性、多様性がないがために起こるのでしょう。

>ゆとり教育は強ち間違いではないのですが、根本的に教員数が少なく、折角のゆとりも活用できないのが現状

良かれと思ってゆとり教育を施したが、その子供が社会人になって「ゆとり差別」にあっているわけですからもう滅茶苦茶ですよね。さらに子供にだけゆとりを与えれば何とかなるというのもおかしな発想です。教える側、教師の存在が抜きにされている。教師の労働環境やカリキュラムにもゆとりや柔軟性を与えることは考えなかったのでしょうかね。古典物理学的発想がこのような対処療法を生み出しているのでしょうね。

>「教育」というものに柔軟性や多様性が少ないと思います。

仰るとおり。柔軟性、多様性がないことが教育の分野だけでなく、日本の経済社会や労働環境もおかしくしている主原因の一つかと思います。

>教育のカリキュラムは大体が文科省によって画一的に管理されています

諸悪の根源ですね。文科省というよりアメリカや代理統治をまかされた方々の意向ではないかと思います。昔は優れた人材は惜しみなくその能力を伸ばす方針だったようですが…。

http://www.youtube.com/watch?v=7iwAlO7J-i8&feature=related#t=5m8s

この20年前の宇野正美氏の動画ご存知ですか?この動画全編必見です。彼の警告がそのまま今起きていることに驚きます。

>翻って日本ではあまり海外のテレビは放送しませんし、

いやいや韓国ドラマだらけじゃないですか(笑)。

>すごいスキルや学習をせずともなんとなく暮らせてしまいます。

奇抜な発想や思いを持つ者を片っ端から叩き排除する社会だからあえて知恵や知識、スキルを身につけることはしないのでしょう。

そもそも日本では人を評価する基準が

「減点方式」

なので失敗をしないように、上司やお上に目をつけられないよう静かに言われたとおりのことをすることが立派な社会人という定義になっているので、勉強し、知識をつけていざそれを発揮しようとするとそれが邪魔をする。
だから勉強し知識をつけて行動しても

「潰されるだけ。失敗したら人生終わり」

というシンドロームがあるのだと思います。だから大学もレジャーランド化する。

結局大人達が自分で自分の首を絞めているわけです。
そのことに気付かないですよ。いざ自分の家や町が焼け野原になったり、身内がバタバタ死なない限り、神風特攻を行うような国です。

やはり社会が崩壊する過程もフラクタル現象が見られるようですね。

投稿: プロメテウス | 2010年12月11日 (土) 03時10分

>プロメテスさん
コメントありがとうございます。

現状の教育の荒廃が、
日本の制度が所為なのか日本の国民性なのかはよくわかりませんが、
他国の過去の事例を見る限り、
国民性というよりは制度に問題がありそうです。

ただ、作った制度が良かったのか悪かったのかは後にならないとわかりません。
制度の多様性は認めつつ、芯はぶれない事が肝要だと思います。

投稿: なる | 2010年12月12日 (日) 00時50分

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