財政再建は痛みを伴うもの
この前政権交代をしたイギリスが、財政再建に向けて本腰を入れています。
英政府は20日、財政赤字削減を目指し、大規模な歳出削減策を発表した。年金受給資格年齢の引き上げや公務員の削減、社会保障関連支出の追加削減などが柱。削減規模は史上最大規模となる。
>>英政府が歳出削減策を発表、年金受給年齢引き上げなど柱
英国の債務比率はここ最近急上昇しており、財政問題が注目されています。
先日も信用格付けが引き下げられるのか否かでもめました。
世界各国で財政が悪化しているものの、イギリスの上昇率は群を抜いています。
アメリカと日本は自転車操業なのでもっと酷いのですが。
政権交代を切欠に、この不況と債務の悪化に終止符を打ちたいと言うのが彼らの思いなのでしょう。
その為には多少の痛みも耐えるという心構えのようです。
年金を削ったあげく、公務員の1割の首切りとは、随分思い切っています。
往々にして現在の快楽は将来の苦労に繫がるものです。
私も学生時代にサボってしまった為、今苦労しています。
現在の雇用や年金制度を守るために借金をしたのなら、その皺寄せは後の世代に行きます。
しかしわかっていてもそう簡単には直せない、忌むべき悪癖です。
これを何とかするには強い覚悟が必要です。
英国はまだ一歩しか踏み出せていませんが、大事な一歩です。
今後の展開に期待します。
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