上がらない声が問題
本日日銀が追加の金融緩和策を発表しましたが、期待はずれとして株価や為替は日本側に不利な方向へ傾きました。
また、金融庁は証券税制の減税を続けると言い出しました。
金融庁は30日、証券優遇税制の延長を求めることなどを盛り込んだ2011年度の税制改正の要望項目を発表した。足元の経済情勢などから、経済成長を支える資金の供給促進にかかわる政策的な要請が大きいとしている。
>>証券優遇税制の延長を要望へ=2011年度税制改正で金融庁
まあ減税も緩和もいいのですが、今の日本に足りないのは大きな声だと思います。
こうだと思う事をしっかり表明できず、なし崩し的に前例を真似たり雰囲気に押されているのが現状だと思います。
たぶんお尻に火がついている事に気付いてないからでしょう。
例えば日銀もここぞとばかりに利上げしてみるとか、市場の声を突っぱねて絶対緩和しないと叫んでみるとか。
非難は轟々、罵りも大量に来るでしょうが、綿密な分析の元で発言しているのならば、既存の理論に従っただけの政策より遥かに価値があります。
証券税制に関してもなし崩し的に据え置きではなく、いっそゼロにするとか言えば、随分印象が違うと思います。
下手すると外交問題にすらなるでしょう。
それだけ注目を集め発言権が増すわけです。
一時的に税収は減るでしょうが、高々数千億の世界です。
世界からの多額の投資や株式相場の活性化を考えれば安いものです。
大和総研:有価証券取引税廃止で税収大幅アップ
金融庁:証券税制について
日本は声の上げにくい国です。
私が社内のアイデアコンテストに応募しても、これじゃ駄目の一点張りで受理すらされません。
完全に目を付けられてるな…。
頭を低くし、とにかく流れに逆らわず妨げないのが、この国で出世するコツのようです。
民間企業でこれですから、官はもっと凄まじいのでしょう。
なんとなく流れに押し流されている感じがします。
もっと声を上げる気概のある人がいればいいのですが、そういう人はもう日本にはあまり残っていないようです。
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