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みずほ銀行の増資 - 追い詰められるみずほ

みずほFGの追加増資額がほぼ決定しました。
当初の目論見より12%低い、7500億円だそうです。

みずほフィナンシャルグループは13日、公募増資の発行価格を1株あたり130円に決定したと発表した。13日終値比3.7%のディスカウントで、調達額は手取り概算金で最大7480億円となる。
>>みずほFG、公募増資での調達金額は約7480億円

みずほFGはこのお金を自己資本の強化に充てるようです。
以前ダイヤモンドかなにかの雑誌でも、みずほの自己資本の弱さを指摘する意見が相次ぎました。
サブプライムでの損失が尾を引いているんですかね。

Bloomberg:ウォール街の悪しき輸出品「CDO」-みずほFGが見た悪夢

しかし増資をしても自己資本比率は1%ポイント程度しか上がらず、如何程効果があるのかはよくわかりません。
再びサブプライムみたいな大損をすれば、すぐに穴が開きます。

さらに問題なのは、これで普通株の発行がほぼ上限に達してしまった事。
これで市場からの資金調達手段が大きく減ってしまいました。
後は優先株の枠ぐらいでしょうか。

普通株は発行できる株数に上限があります。
会社設立時等に定款で何株までOKとはっきりと明記します。
上場企業であれば、投資家はこの株数を一つの判断材料にして(私は見ませんが)売買を行います。

会社設立博士:発行可能株式総数を決めましょう

少なすぎれば自身の首を絞め、多すぎれば投資家に嫌われます。
新株の発行は既存の株主の利益を害しますからね。

定款を変更するためには株主総会の特別決議を経ねばなりません。
すなわち出席議決権数の3分の2が賛同しないといけません。

しかし発行できる株式の総数を増やすという事は、既存の株主は損を覚悟するという事です。
この為安易に変える事は難しく、ましてみずほFG位の規模だとかなり困難です。

となると今後は優先株(議決権制限株式)に頼るしかありません。
しかしこちらも上限があるため、あまりにバンバン刷るとすぐに上限に達してしまいます。
それほど当てにはできません。

金融用語辞典:議決権制限株式

ここで調達したお金を、どのように効率的に増やすかが重要になりそうです。

しかし…。
あのみずほに、効率的なお金の運用なんてできるのでしょうか?

サブプライムを「砂上の楼閣」と言って、ババを掴まされたと責任転嫁したり、「うちは駄目企業だから買収なんかされません」と馬鹿な事を言っている様な経営陣ですからね。

みずほフィナンシャルグループの前田晃伸社長は会見で「メガバンクは買収の対象にならないと思う」と述べた上で、その理由について「ROE20―30%をターゲットにしている外国の金融機関が、日本の金融機関を買収するとROEが下がる。株主が許してくれないだろう」と説明。
>>時価総額で欧米に遅れ取る邦銀、目立った対応なし

一度彼の頭の中を除いて、基覗いてみたいものです。
先行きは暗そうです。

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