ギリシャ国債を買いたいが…
先日、NHKスペシャル「狙われた国債」を見ていると、件のギリシャ首相が出演しコメントをしていました。
NHKオンデマンド:NHKスペシャル 「狙われた国債~ギリシャ発・世界への衝撃」
曰く「財政赤字を隠す事より、透明性の方が大事だ」だそうです。
平たく言えば正直なんですね。
おかげさまでギリシャは大混乱、ユーロも暴落、株価も暴落と大変です。
赤字を発表したギリシャ首相に対して恨みを抱いている人は、ギリシャ国外には多そうです。
ちなみにパパンドレウ首相のギリシャ国内での支持率は比較的高いそうです。
パパンドレウ首相に対する支持率は50.8%と、GPOによる3月調査の52%からやや低下したものの、高水準を維持。同首相の政党である全ギリシャ社会主義運動(PASOK)に対する支持率は3月調査の31.8%から30.6%に小幅低下した。
>>ギリシャ、国民の大半がEU・IMFへの支援要請を支持せず=世論調査
ちょっと意外。
さてそんなギリシャの行動ですが、私は良い事だと思います。
赤字も借金も、どこまで行っても負の遺産でしかありません。
遅かれ早かれいずれ問題になります。
景気が回復すればとか甘い考えを持っている人達も多いようですが、経験的に言って奇跡は願ってもおきないものです。
まして頼るなんてありえません。
--ユダヤ人の叡智--:奇跡を願っても良い。しかし奇跡を頼ってはならない。
いずれは告白しないといけない事です。
悪い事を正直に話すのは辛い事ですが、より早めにより正直に話すべきでしょう。
皆さんも入社時に報連相を習ったと思います。
私も教えられ、特に悪い報告ほど早くしろと言われました。
しかしこれは口で言うほど簡単ではないようです。
国家元首や大企業経営者ですらできないのですから。
人間の考える事なんて、皆大体おんなじなのです。
部下はなぜ上司にホウレンソウをしないのだろうか。わたしは、次のような理由があると考えている。
1. 怒られたくないと思っている。
2. 責任を取らされるのが恐いと思っている
3. 自分の評価を下げたくないと思っている
4. ホウレンソウをするほどの問題ではないと考えている
5. 自分で問題を解決できると考えている
>>ホウレンソウをしない部下に悩む上司
日本の悪報は一体どれ位隠されているのでしょうね。
番組によると、ヘッジファンドはCDSを買い占める事で間接的にギリシャ国債価格を操作したそうです。
今の時代、たとえ95%を日本人が持っていても、それだけでは安心できなそうです。
ギリシャはこの誘惑に打ち勝ち、真実を告白しました。
これは賞賛に値します。
確かに一時的な混乱はあると思いますが、長い目で見ると良い結果を生むと思います。
そんな彼らに出資したいなるですが、調べてみるとギリシャ単体の国債やCDSは、個人で買うのは難しいようです。
ギリシャ国債を含むETFはあるのですが、ギリシャ単体を買おうと思うとロンドンやユーロネクストにアクセスしないと駄目なようです。
残念。
| 固定リンク
« やっとPCが復旧 | トップページ | 明日は参院選 »
「投資」カテゴリの記事
- ミセス・メアリーの誕生か?(2016.10.04)
- 最近注目の指数(2016.09.23)
- 日本の起業環境の悪さはVCにも一因があるのかも(2016.09.01)
- シティバンク・シンガポールの値上げ(2016.08.26)
- 水素ステーションの保険が登場(2016.02.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント