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茨城空港に期待 - 春秋航空の就航とLCCの波

先日、窮地に立たされていた茨城空港(百里飛行場)に朗報が入りました。
中国の格安航空会社である春秋航空が乗り入れる事が決定しました。

茨城空港は唯一の国内線会社であるスカイマークが撤退を表明し、一時は空港の存続自体が怪しくなりましたが、春秋航空の乗り入れとスカイマークとの和解で首の皮が繫がりました。

しかも春秋航空は中国までの往復運賃を4000円に設定しており、今後の活躍が期待されます。
夏休みは中国に行こうかなw。

茨城空港に就航予定の中国の格安航空会社、春秋航空。徹底した経費削減と高い集客力で一気に頭角を現した。中国で実現した低コストの経営モデルを日本に持ち込む。
>>「日本便往復4000円」の衝撃

ここまで安いと貨物航空としての価値も生まれそうです。
現在は上記2社に加え、アシアナ航空が就航しています。
アジア系の格安航空を誘致できれば、空港としての価値が大きく上がりそうです。

この茨城空港、現在はめちゃくちゃ交通の便が悪く、行くまでに非常に時間がかかります。
昔あの辺りに住んでいましたが、車がないと移動ができず、電車も快速がほとんどありませんでした。
このため現在の茨城空港の価値は最悪です。

時は金なりというように、行くまでに時間がかかってしまうと、それ自体がコストになってしまいます。
このため航空チケットが多少安くても、消費者はこの不便分をマイナスするため結果として費用対効果が下がってしまいます

これが続くと就航している会社も撤退してしまい、加速度的に価値が下がります。
空港側は交通の便をよくするか、チケットの値段が下がるようにするか、何か別の付加価値を作る必要があります。

ここでポイントとなるのはチケットの値段です。
交通の便は電車を引いたりバスを出したりと大変ですが、チケットを安くするのは割りと簡単です。
基本的に自分達の裁量だけで出来るからです。

格安航空、所謂LCCは世界中を飛び回っており、各国の老舗航空会社と火花を散らしています。
中には敗北する老舗企業もあります。
JALだってLCCの影響がなかったとは言えません。
誘致候補のLCCはたくさんいます。

世界四季報:アリタリア

さらに空港の着陸料を大幅に割り引いたり、規制をそぎ落とせば誘致しやすくなります。
空港側の儲けは土産屋とかの店舗料、それに投資の呼び込みが期待できます。
薄利でも多売ならカバーもできますし。

成田空港サーバー:「着陸料世界一」キャンペーンと利用者負担

LCCの価格設定はダンピングではないかと思えるほど安いです。
例えばLCCとして有名なマレーシアのエアアジアですが、日本人の金銭感覚では理解しがたいのではないでしょうか?

エアアジア

AirAsia.com

なんとクアラルンプール/ラングカウイ島間がたったの900円ポッキリ(1リンギット≒28円)です。
距離にすると約400km、東京/三重間位の距離です。
休日千円とか言うレベルではありませんね。

マレーシア

なぜ今まで日本にはこういう会社が来なかったかというと、規制によるものが大きいです。JALやANA等の国産航空会社を保護するために、頑なに規制緩和を拒否し続けました。

しかし時代の流れと小泉さんの影響で、安部内閣の辺りから次々とオープンスカイ協定を結びだしました。
今回の春秋航空もこれが大きいようです。

日本には空港特会のおかげで寂れた赤字の地方空港がたくさんあります。
辺鄙な場所にあったり変な滑走路だったりしますが、世界にはそういう空港もたくさんあります

例えばこちら↓はブレーキに失敗すると海に落ちる空港です。
現在は閉鎖していますが、昔は各国の飛行機が飛び交っていました。

Wikipedia:香港啓徳国際空港

潰れかけの地方空港でもやれる事はまだまだあるのです。
ようはやり方の問題です。

偶発的ではありますが、茨城空港は地方空港逆襲の為の先陣を切る事となりました。
彼らの動向に注目です。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

理経済さん
こんにちは。

政治家のエゴで作られたような空港が
思わぬ方向に転がっていくものですね。

私の家も方向としては遠からぬ所にありますので
中国旅行の際には検討するかもしれません。

しかし、
激安ゆえ極端な遅延などがしばしば発生したりする
中国流がまかり通っているとの噂もあります。
そして飲食はすべて有料だと。
人柱さんの利用で様子見でしょうか。
それでも、とにかく安く旅行したいという人には
有力な選択肢になりますね。

投稿: sonohigurashi | 2010年7月25日 (日) 03時54分

欧米でもアジアでもLCCでバスより安い移動手段で気軽に何処にでも行ける。たとえば航空機で東京ー青森が4千円なら需要は増えるはず。日本に98も無駄な空港があると言うのは実情を知らないマスコミが作ったもの。規制緩和をして日本にLCCをどんどん増やしてバカ高い航空料金をバス並みに安くすることが大事。羽田をハブにと言いながら地方便を減らしているのはハブではなく東京だけ栄えれば良いという強者の論理。LCCを標榜する茨城空港は日本により安いLCCを発展させ、地方空港を活性化するリーダーとして期待する。

投稿: jun | 2010年7月25日 (日) 12時12分

■激安航空、エア・アジア日本へ マレーシア便1万円も
http://bit.ly/5wLKfT

■エアアジア子会社「チューンホテルズ」 http://goo.gl/Dniv

■マレーシア
http://www.tourismmalaysia.or.jp/kihon/kihon_e.htm
赤道に近いため年中観光シーズンなんですよね。

投稿: su-Z | 2010年7月25日 (日) 14時47分

■世界の空港発着回数ランキング
http://4ki4.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-f436.html

飛行機が水没する動画じゃないのかw

投稿: | 2010年7月25日 (日) 15時03分

sonohigurashi さん
コメントありがとうございます。

世の中とは不思議なもので、とんでもない所から幸運や不幸が舞い込むものです。
自分の思い通りにはなりませんが、それ故に面白いわけですね。

さて、格安航空の"おもてなし"についてですが、
多分"世界水準"だと思います。
つまり日本より悪いであろうと言う事です。

オンタイムで離発着しないし、CAの態度も微妙とか。
アフリカとかだと1日遅れる事もあるそうです。
日本基準で考えると失敗するかもしれません。

また、食事が出ない、飲料が有料と言うのは格安航空の常です。
その代わり飲食の持ち込みは自由と言うのが一般的です。
安いにもわけがあるんですね。

今までは食べたい人も食べたくない人も、
等しく食事が出されお金を取られました。
人によっては食事なんていらないと言う人もいます。

自由に受けられるサービスを選べる、消費者にとってはこの方が健全だと思います。

投稿: なる | 2010年7月25日 (日) 23時26分

junさん
コメントありがとうございます。

昔エアドゥという会社がありました(一応今もあります)。
日本の航空業界は規制が強く、長く外からの攻撃がありませんでした。

結果、国内での寡占が進み価格の吊り上げなどが起きました。
これに北海道民がキレ、作ったのが格安航空(もどき)のエアドゥです。
しかし中途半端な値引率、北海道のみしか考えないやり方などがたたって破綻してしまいました。

今回の春秋航空は海外の会社なので破綻する前に手を打つでしょうが、
その時は日本からの全面撤退になると思います。

茨城空港、というか日本にとっては振って沸いた幸運ですが、
この幸運をつぶさないようにしていただきたいです。

投稿: なる | 2010年7月25日 (日) 23時49分

su-Zさん
情報提供ありがとうございます。

エアアジアは日本側とのゴタゴタでまだ就航できずにいるようで、
とても残念です。
折角の機会だったのに、ここでも規制の壁があるんですかね。

エアアジアが就航したら、マレーシア伝いにシンガポールまで旅行に行きたいものです。
しかも就航記念にマレーシア/東京間を25$にするとか。
夏休みに間に合わず、ショックですorz

投稿: なる | 2010年7月25日 (日) 23時58分

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