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東芝の英断

東芝がウラン濃縮作業を行う会社に出資しました。
垂直統合と原子力へ集中するための第一歩です。

大手電機メーカーの「東芝」は、原発の燃料の生産に必要なウラン濃縮事業を行うアメリカの会社におよそ100億円出資することを発表し、国内企業では初めて、燃料の供給から発電所の建設まで原子力事業の一貫体制を構築できることになりました。
>>東芝 米ウラン会社出資を発表

ニュースでは一貫体制といっていますが、正確にはリオ・ティントカメコのような、「ウランを掘る会社」もいるので、一貫ではありません。
しかし、供給を安定化しコストを削減する第一歩です。
目指せアレバ

ウラン濃縮とは何かと言うと、核分裂の材料であるウラン235をかき集める(濃度を高める)作業です。

ウランは重い元素で中性子が多く、たくさんの同位体が存在します。
有名なのは中性子数が238個のウラン238と、前述の235個の中性子を持つウラン235です。
他にもウラン236(劣化ウラン弾で有名)などがあります。

教えて!goo:ウラン236について

原子力で重要なのはウラン235なのですが、放って置くと勝手に分裂してしまう為、天然にはほとんど存在しません
以前は天然には無いと言われていましたが、同位体であるウラン238と化合する事で、わずかながら現存する事が確認されました。

Wikipedia:ウラン235

この少量のウラン235を人工的に集めるのがウラン濃縮です。
やり方は色々ありますが、有名なのは重量の差(中性子数が違うので重さも違います)を利用した遠心分離法です。
これにより少しだけウラン235の濃度を上げ、原子力発電の材料にします。

ウラン濃縮

青森県庁:ウラン濃縮

東芝はこの技術を持つ会社に出資する訳です。
コスト低減が見込まれます。

東芝は、かつて米国の老舗、ウェスティングハウスを買収し、加圧水型原子炉沸騰水型原子炉の両方を扱える企業となりました。
世界的にも極めて珍しい会社です。

原子力発電所の種類

翻訳関連情報:東芝、原発1兆4000億円受注・米で4基、WH買収後最大

この原子力に関する総合力は是非とも活かしていただきたいものです。
更なる前進を期待します。

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