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需要を掘り起こせ!② - デフレの元凶

シリーズ2回目です。
今回はデフレについてです。
結論から言うと、市場に対する理解が不足しているという事です。

理経済:需要を掘り起こせ!① - 日本の携帯電話事情

さて、私も社会人として丸1年過ごしたわけですが、年収相変わらず300万円いくかいかないかといったところです。
税金やら何やらを引かれると、手取りは250万円くらいになります。

ここから更に家賃やら食費やらを引くと、使えるお金は年100万円位。
貯蓄や投資資金を差し引くと50万円位になります。
学生の頃は仕送り+アルバイト代で月20万円くらい収入が有り、しかも税金がなかった(正確な表現ではありません)ので、トータルで見ると社会人の今の方が貧乏です。

これは今の30代にも言えることのようですから、ニーズは存在しても需要(→ウォンツ)は少ない事になります。
しかも定期昇給やボーナスが期待できませんから、ドンドン守りに入ります。

AllAbout:キムタクから学ぼう!ニーズとウォンツ

特に若者は影響が顕著なので、「若者の○○離れ」に発展します。
実際には若者の人口が減っているとか色々有るのですが、有名なのはこの理論です。

Wikipedia:若者の車離れ

そうなると、お金のない世代の消費行動は、より取捨選択を強める事になります。
投資の観点から言えば、むしろ自然な流れです。
しかし消費が少なくなるので物価が下落し、デフレになります。

どんな生物でも言える事ですが、窮地に追いやられた時こそ環境に適応する為に進化します
取捨選択を強め、自分が必要だと思うものに資金を集中投下し、それ以外は"安ければいい"となります。

昨今、牛丼チェーンが相次いで値下げを発表し、マクドナルドも100円のマックチキンを復活させたりフライドポテトを値下げしたりと低価格路線がはっきりしています。
しかしデフレ環境で見ておかないといけないのは、一体誰と誰が需要の取り合いをしているのかです。

経済は根っこ(この場合はお金)で繋がっています。
隣の牛丼屋が値下げした⇒自分の取り分が減ると言うのは氷山の一角で、実際は牛丼業界以外にお金が流れています。
現代日本はそもそも牛丼業界を必要としていないのです。
だからこそ値下げ競争が過激になるのです。

オタクを含むコレクター業界は取捨選択が顕著です。
例えば、食費を削って1冊700円の本を100冊位買っている人はたくさんいます。
本ではなく切手や硬貨、ゲームソフト等々色々あります。

コレクターでなくても、ローンを組んで車を買うとか、お金を貯めてライブに行くとか、ヨガの教室に通うとか色々有ります。
それらの皺寄せが牛丼業界などの外食産業に行っているのです。
社会にお金がないわけではなく、お金を取り込めているお店が少ないだけなのです。

特に、デフレの目安となる消費者物価指数調査品目にムラがあるため、趣味的なものは反映されにくいと思われます。
そうなれば当然趣味品に流れたお金はカウントされなくなります。
デフレ問題は統計上の問題も含まれていると思われます。

ちなみに、デフレの定義は結構曖昧です。

内閣府:デフレに直面する我が国経済 PDF

普通、こういう状況になると自然淘汰が起こり市場は纏まって行くのですが、日本の場合赤字でも企業が続いていたり合併など集約化に消極的なので、業界全体が一致団結して立ち向かわねばならない時は非常に弱いです。

ではどうすればデフレを克服し、自業界の衰退を防げるのでしょうか?

前述の団結も方法の一つですが、もっと大切なのは「自分にはない、他人の良い所を取り入れる」という事です。
牛丼屋だから牛丼を売らねばいけないわけではありません。

例えば去年、水戸の納豆屋がレトルト納豆カレーを売り出しました
マルシェの倍位する値段なのに完売だそうです。
もっと前には、ゲームメーカーが発売したレトルトカレーに3000円の値がつきました。
カレー自体はどうでもいいんですね。

これは一つの例ですが、これのように今まで縁遠かった業種とコラボするのがいいでしょう。
何所とコラボすればいいのかは市場を精査する必要が有りますが、業界そのものが沈没している以上他業種に打開策を求めても不自然ではありません。

デフレの元凶は需要のある場所をしっかり理解できていない事なのです。

理経済:需要を掘り起こせ!③ - 今欲しいもの

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