大風呂敷を閉じだした。
以前、全員正社員みたいな事を言っていた亀井大臣が一転して上限を付け出しました。
「10万人が希望者の上限ではないか」との見通しを述べた。正社員登用に当たっては試験などで適正性を判断するとともに、長期就労者を優先する考えを示した。
>>郵政の正社員化「10万人が上限」 亀井郵政相
この前は希望者全員とか言っていたのに、随分現実的になりましたね。
まあ当然と言えば当然の帰結ですが、広げた大風呂敷を回収するのはそれなりに大変そうです。
失言問題にはならないでしょうが、ふとした時に思い出されそうです。
理経済:郵政の社員は皆正社員になれるらしい - 日本郵政の利益
いい加減正規・非正規という概念は捨てた方がいいと思うんですがね。
そりゃみんなが安定的に働けて、楽してお金がもらえればハッピーですが、現実には難しいです。
私が気に入らないのは、最初に利権を持ってしまうとそれが全く移らない事です。
一部の人はヌクヌクして、其処から外れた人はずっとそのままなんていうのは、あまりに夢がなさ過ぎます。
言うは易く行なうは難しというように、声を上げ続けるのは中々大変ですけどね。
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コメント
>私が気に入らないのは、最初に利権を持ってしまうとそれが全く移らない事です。
90度ぐらい向きが違いますが、わたしは次のように考えています。
Q 派遣労働がなぜ成立するのか?
A 自社で訓練しなくても、熟練労働者が使える。
Q 派遣労働者の熟練は、誰が訓練したものか?
A わが社ではない、他の企業。
Q それでは、熟練者が派遣労働市場に無くなったら
御社は事業できないのか?
A 熟練者不要の事業に転換する
Q 熟練者不要の事業とは、製品の低性能化ではないのか?
A 市場があるから問題無い
Q 誰が買うのか
A 一般大衆は安いものを求めている
Q それではますますデフレが進み,派遣労働者の質は落ち、
市場は縮小する
A 一社ではどうにもならない・・・・・
要するに、社会の技能などを再生産しないで食いつぶしているのが、派遣労働主体の経営ですよ。
お金で考えれば、タダの穀潰しだ。
それが経団連のやっていることです。
投稿: 酔うぞ | 2010年3月20日 (土) 10時54分
コメント有難うございます。
正社員として利権を貪る私が言うべきではなかったのかもしれませんが、
真剣に考え、内部から見た実感として述べてみました。
雇用はかなり難しい問題です。
ご指摘の事項は確かに正しく、そういう面も確かに有ります。
立場と視点が変われば、意見も大きく変わってきます。
しかし重要な問題である事は確かです。
昔からこうだから良いかとか、決めかねるから後回しではなく、
頭をつき合わせて意見をぶつけ合うのが肝要だと思います。
どの選択が最も正しかったのかは、
実際にやってみないと分かりません。
ですから少なくとも、後悔しないようにしておくべきだと思います。
酔うぞさんのように、コメント等で意思表示していただけると、
非常にありがたいです。
投稿: なる | 2010年3月20日 (土) 19時28分