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マスコミの世代交代④ - マスコミと消費者

シリーズ最終回です。
今回は核心にあたるマスコミについてです。

理経済:マスコミの世代交代① - テレビと新聞
理経済:マスコミの世代交代② - 新聞とネット
理経済:マスコミの世代交代③ - テレビとフリーミアム

まず「マスコミ」を定義しておきます。
Wikipediaを見ると"社会的伝達手段"(特定の誰かではなく情報インフラを指しています)と書かれていますが、ネット等で語られるのは、どちらかと言うとテレビとか新聞など報道機関ようです。
インフラであるマスコミに"偏向報道"なんてありませんからね。
という訳で、今回は報道を行う"報道機関"の事をマスコミと呼ぶことにします。

さて、googleで「マスコミ 崩壊」とか「マスコミ 衰退」と検索すると色んなブログが出てきます。
概ね情報インフラの発達により、個々人が様々な情報を発信できるようになったと言う論調のようです。
私もそう思います。

IT PLUS:マスコミはなぜコミュニケーションの中心から消えたのか

ハイチの地震をTwitterでリアルタイム報道したり、ネット掲示板の2chが物凄い情報源になっていたのは記憶に新しいと思います。
速報性も十分ですから、1日遅れで出版される新聞や、自分の時間に合わせられないテレビを見る価値は無くなります。
マスコミ衰退論が語られるのはある意味自然な流れです。

しかし本当にマスコミは終わったのでしょうか?
いいえそんなことはありません。
ネットがテレビや新聞に代わって新たな報道機関になっています
今起こっているのはマスコミの世代交代なのです。

よく、「ネットは能動的、テレビや新聞は受動的」と言う人がいます。
しかし、テレビだって自分でスイッチを入れますしチャンネルを変えます。
逆に、ネットだってニュースサイトから流れてくる人も多数います。

こちらはこのブログがYahoo!ニュースに紹介された時のアクセス数です。
明らかにアクセス数が伸びています。
まるで納豆のようです。

11月のアクセス数

何となくテレビのスイッチを入れることを受動的と言うならば、何となくニュースサイトを見る事だって十分受動的だと思います。
当ブログ右側にある検索フレーズランキング(週間)も、"今話題のニュース"が並んでいます。

なお、誤解のないように述べておきますが、私は現状が良いとか悪いとか言っている訳でありません。
ただ、正しく現状を理解しないと核心からそれてしまうと思っているだけです。

話を戻します。
ニュースサイトの運営者は1万人とか2万人とかはいないでしょう。
元々モデル的に少人数で行うことが前提ですから、おそらく多くて100人程度だと思います。

彼らにお金を握らせたり、強い広告主になったのならば自分達の都合のいいニュースを掲載させることも出来るでしょう。
アクセス数は見ての通りですから、かつてのテレビや新聞のように民衆を操作するのは容易い事です。

ITmediaNews:「天安門事件」「法輪功」サイト見つからず――中国版Googleの検閲実態

ポータルサイトは自チャンネル、アルファブロガーは芸能人、アクセス数は視聴率です。
以前、ウォルマートがアルファブロガーを利用して"やらせ"をしていましたが、今も昔もあまり代わらないんですね。

現在、インターネットの発達によって社会に情報が溢れています。
しかしあまりに多すぎる情報によって、"情報の消化不良"が起きています。
この状況を鑑みると、情報格差はむしろ今の方が大きいのかもしれません。

情報流通量の推移

情報量の定義

総務省:平成18 年度情報流通センサス PDF 44ページから作成。

情報を集約する存在が必要なのは無理からぬことです。
現在社会で起こっている事は、ネットという新たな報道機関とかつての報道機関の世代交代なのです。

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