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マスコミの世代交代③ - テレビとフリーミアム

シリーズ3回目です。
今回は今を時めくキーワード「フリーミアム」とテレビのビジネスモデルの関連性について、そしてテレビとネットについてお話します。

理経済:マスコミの世代交代① - テレビと新聞
理経済:マスコミの世代交代② - 新聞とネット

さて、まず「フリーミアム」とは何かというと、以下のような感じです。

サービスを無料で提供し、場合によっては広告収入で支え、口コミ、紹介ネットワーク、有機的な検索マーケティングなどで非常に効率的に多数の顧客を獲得し、そして、顧客基盤に対して付加価値サービスや強化版サービスを割増価格で提供する事
>>フリーミアム

フリーミアムは「フリー(無料)」と「プレミアム(割増料金)」の造語である。無料の商品で大量の新規顧客を呼び込み、それに満足した顧客の一部を有料の商品に導く手法を指す。
>>「フリーミアム」だったマックの無料コーヒー

話題になっているフリーミアムですが、定義としてはこんな感じです。
FREE」という書籍が、初めて中身の無料公開を行い広く知られるようになりました。
昨今のマーケティングを考える上で、大変重要なキーワードとされています。

しかし定義をもう一度読み直して見ると、"サービスを無料で提供"とか"有料の商品に導く"と書かれています。
これって普通の民放と何所が違うんでしょうか

皆さんは日テレテレ朝にお金を払っていますか?
私はNHK位にしか払っていません。
皆さんも多分そうでしょう。

前回述べたとおり、テレビは広告料から収入を得るビジネスです。
我々消費者は一円も払うことなく、民放各社が作った番組を見られます。

何故そんなことが出来るのかと言えば、スポンサーとなる企業がお金を出してくれるからです。
そしてそのお金は、番組の中に紛れたCMを見てスポンサーの「有料の商品に導かれた」人達のお財布から出ています。

かつてテレビは、社会の人々にとって非常に強大な影響力を持っていました。
多くの人がテレビを見る上に、たった数チャンネルしかない為、時間を絞って広告を打てば多くの人にアピールすることが出来ました。

そしてそれを見た人が自社製品を買ってくれたり、株を買ってくれたりしました。
時には"志望動機"にも繋がり、優秀な若い労働力を獲得するのに大いに役立ちました
現代の就職ランキングの上位を見ても、所謂"大企業"では無く、テレビやネットへの露出が大きい企業が多く見られます。

就職ランキング

学情ナビ:2011年就職希望 総合ランキング

例外は商社くらいなもので、知名度の勝利、業績や時価総額の敗北というわけです。
"テレビに広告を打つ"というのは一種のマーケティングなのです。

実は最近話題のフリーミアムも昔から有ったマーケティングモデルであり、今に始まったことではありません。
変わったのは情報を配信する"媒体"であり、モデルではありません
フリーミアムを分かりやすく言うなら"試食"、或いは"無料相談"です。
こうやって言い換えると、かなり分かり易いのではないでしょうか?

さて、これが分かると次の状況も予想できます。
フリーミアムはネットビジネスの最前線として語られますが、モデル的にはテレビと同じです。
違いは媒体を主因とするコストだけです。

という事は今後テレビ産業など、他の広告料系産業がネット広告に参入する可能性が高いです。
モデル的には差はないのですから、親和性はとても高い。

仮にテレビが参入しなくとも、楽天やライブドアのようにネット産業が買収を仕掛ける可能性が有ります。
いずれにせよ新規の参入は避けられません
テレビは免許によって守られていましたが、ネットはそんなものありませんし。

今後はテレビもネットも新聞も巻き込んだ淘汰がジリジリ進んでいくでしょう。
テレビの知名度は絶大です。
彼らが参入すれば、いきなり高いアクセス数を稼げるのは間違いありません。
検索サイトもうかうか出来ないのです。

この所、グーグルが携帯OS産業やクラウドへの参入など積極的な多角化を行っています。
スマートグリットへの参入も積極的です。

日経NET:グーグル、電力利用量をネットで閲覧 ソフト情報を無償提供
ASCII.jp:KDDIウェブの共用サーバーがGoogle Apps連携

おそらく今後のネット広告ビジネスの混乱を予見しているのでしょう。
だから別の柱を探しているのだと思います。

グーグルのCEOがツイッター社に毒づいていましたが、焦りが出たのだと思います。
彼らのシェアは既に独禁法ギリギリのラインです。
"絶対的なブランド"とも言えますが、"今後の成長は難しい"とも言えます
お金がある内に次の柱を探しているのでしょう。

テレビはフリーミアムモデルの魁です。
そしてネットは新たなキー局です。
テレビが今落ちぶれているのは、まだ其処に気付いていないからなのだと思います。

さて、これで新聞とテレビ、そしてネットについて語りました。
最後は今後のマスコミについてです。

続く…
理経済:マスコミの世代交代④ - マスコミと消費者

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