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野村の高給化は厳しい - リーマンの侵食

野村ホールディングスも、外国投資銀行と同様高額の給与を支給するそうです。
以前リーマン組の新入社員と野村組の新入社員で給与が大きく違うとニュースで出ていましたが、やはり内外から不満が出たのでしょうね。
だから適当に理由をつけて正当化しているのかもしれません。

野村の募集要項によれば、M&A(企業の買収・合併)仲介などの投資銀行、トレーディング、企業調査、法務部門など一部の新入社員に年間650万円(プラス賞与)を支給する。従来の240万円(同)の2.7倍の水準だ。入社1年目から高い専門知識や英語力などを求められる。また海外勤務の機会もあるとしている。
>>野村:一部の新卒初任給3倍へ、IBなどで旧リーマン水準に

理経済:初任給の差は溝の深さ

今回の給与引き上げについてアナリストが「ライバルがコンペティティブ(←なんか変でね?)な給与を出しているなら、野村も相応額を出すことは必要不可欠だ」なんて尤もなことを言っています。

順当に考えれば確かにそうなのですが、そもそも論として野村HDにそれだけの体力があるようには思えません
正直気に入りませんが、外国の投資銀行が荒稼ぎしているのは事実です。
あれだけ高給取りが多いはずなのに、多額の利益を出しています。

こちら↓は野村HD、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーの収益を比較したグラフです。
野村の決算は米国のものを使っています。

野村HD、Goldman Sachs、Morgan Stanleyの収益

Yahoo!FinanceNMR、GS、MS

金融危機とは言われていますが、外資系の金融機関は多額の営業利益を計上しているんですね。
概ね60%超の営業利益率で、高い時には70%を越えています。
私には彼らを助けた理由がサッパリ分かりません。
救済は危機が問題なのではなく、彼らの政治力の賜物なのでしょうね。

理経済:何故銀行を救うのか?① - 信用創造の仕組み

外資系金融機関の超高給はこの利益に基づいて行われていた訳ですが、野村HDは見ての通り大赤字です。

リーマンショック前はまあまあ外国投資銀行に食いついていましたが、今では見る影もありません。
リーマン買収は予想以上に重いようです。
この状況下で一部の人間にやたらと多額の給料を与えるのはどうかと思います。

確かに有能な人間には給与を引き上げるのは大いに結構です。
しかし会社が大赤字の時にやるべきことなのかは疑問です。
海外みたいにバシバシ首切りできるなら兎も角、たぶん野村はやりません。
やる気があるなら新卒と言わず、全体に対して行うでしょう。

思うに、こういった高給体制もリーマンからの影響が強いと思います。
高給取りの彼らをそのまま入れたことで、内部の不満が溜まっているのだと思います。
更に野村の海外部門は元リーマン出身者に侵食されている始末。

Bloomberg:ノムラ:元リーマン幹部スペロ、マイケルズの両氏採用-債券責任者に
プレジデントロイター:元リーマン社員が転職してきたら―黒木 亮

海外組は給料が下がらない、なのに日本は低いまま。
結果として海外組の給与を引き下げられない事が、今回の判断に繋がったのではないでしょうか?
良い人材を確保する前に、会社が傾きそうです。

ところで、先ほどの決算を見ると外資系投資銀行の純利益率が低いのが気になります。
決算を見るとやたらと支払利息が大きい事に気付きます。

確かに彼らは、資産8000億ドルに対し資本500億ドル程度です。
負債の額から考えればそれ位の利息でも不思議ではありませんが、彼らは金融のプロです。
金利支払を抑える方法位熟知していそうなものなのですがね。
本当に透明な決算なんでしょうか?

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