"行列"オプションを考える① - コミケに行ってきました
明けましておめでとうございます。
今年も当ブログ、理経済をよろしくお願いします。
先日、年末恒例のコミケに行ってまいりました。
私は2日目と3日目に参加。
今回はお財布の関係で1日数箇所しか周りませんでしたが、結局2日目は売り切れとなってしまいました。
↓こちらは朝10時の様子。
イナバの物置は100人乗っても大丈夫ですが、ビッグサイト前の橋は300人くらい乗っても大丈夫なようです。
このイベントですが、世界的にも知名度が高いらしく外国人も結構いました。
中国語を話すガイドに十数人が群がっていたり、ブロンドヘアで高身長の人がうろうろしていました。
割合的には多くありませんがじわりじわりと浸透しているようです。
カタログも4ヶ国語で表記されていました。
また、年2回計6日しかない為か、一度に動くお金は結構なものです。
年間50億円だそうですから、年換算なら3000億円程度でしょうか。
まあまあの規模です。
J-CAST:使いすぎ?「コミケ」でゆうちょ銀行ATM残金ゼロ 身ぐるみ剥がされる!!
それに目をつけたのか、日本郵便まで進出しています。
クロネコがいたのは有名ですが、ペリカン便まで入ってきているんですね。
まだまだ規模は小さいですが、中々興味深い現象です。
大手のサークルでは並びましたが、中小規模のサークルでは中身も見ずに新刊だけ買って帰りました。
おかげで昼ごろには帰宅。
私は好きなサークルに強い信頼を寄せているので、特に中身なんて見ないで勝ってしまいます。
ブランドとはデビアスやロレックスのような、お高級な物にだけ宿るのではなく、ありとあらゆる物に宿るものです。
さて、ここからが本題です。
2日目に、私は丸ちゃんさんの行列に並んでいました。
朝から並んだため、割と早い方に並んでいたのですが、残念ながら私の目前でお目当てのものが売切れてしまいました。
新刊やグッズは残っていたのですが、魅力は半減です。
ここで私が悩んだのは2つ。
1つ目は「残ったものだけ買うべきか否か」です。
買えなかった物はヤフオクで落すしかありません。
例年の状況から考えて、グッズはすべてセットで売買される為、下手にバラで買うとダブってしまい、損になります。
という訳で、さっさと列から抜けてヤフオクにいそしむことにしました。
ここで2つ目の問題、「順番の権利を売るべきか否か」が浮上します。
私の順番はかなり前で、新刊とグッズはほぼ間違い無く買えます。
一方後ろを見ると300人くらい並んでおり、最後尾付近では多分買えません。
なるがもっと経済人で、面の皮が厚ければ「ねえ、この順番買わない?3000円くらいでどう?」と言えたのですが、結局すごすご帰って来てしまいました。
私はウォール街働けませんね、働きたいとも思いませんが。
ポイントは、この"行列"の席順売買は一種のデリバティブ取引だということです。
買ったグッズを転売すれば物品の譲渡ですが、買える権利の売買はグッズを原資産とするデリバティブ、オプションです。
オプションの起源は古代ギリシャのターレスとされており、非常に古くから有る、身近なものなのです。
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ではいくらで売ればいいのでしょうか?
これが今シリーズのテーマです。
考えてみると実は結構複雑で、ある意味本家の株式オプションより複雑です。
続く…
理経済:行列オプションを考える② - 経験則からの予想価格推移
理経済:行列オプションを考える③ - 行列が行列を作る
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