« 12月のリターン | トップページ | 損失も背負う。それが株主の誇り! »

米国もキャピタルフライトに遭うかも② - 日本の外国株とシャッター通り

シリーズ2回目です。
本日は、不思議と世界の先を行く日本の事例です。
主に80年代の出来事です。

理経済:米国もキャピタルフライトに遭うかも① - 証券取引所の魅力

こちら↓は今まで東証に上場していた外国株の一覧(の一部)です。

東証外国株

東京証券取引所:上場外国会社数の推移 PDF

昔はGEやアップル、モトローラやGMも日本で売買できたんですね
今の私の保有銘柄は、ほぼすべて日本で買えた訳です。
如何に大きな資本が日本に来て、そして去って行ったかがよく分かります。

こちら↓は株価と上場株数の比較です。
大納会の株価を、73年を6として調整しております。

日経平均株価 vs 東証外国株数

78年~81年の外国株枠については資料にないため空欄にしております。

これを見ると、外国株上場数が株価に連動していることがよく分かります。
上場手続きの関係か、凡そ1年位タイムラグがあるようですが、概ねあっています。
株価の上昇が流動性を呼び、それを目当てに外国企業が寄ってくるわけです。

勿論これは外国資本の話です。
ですから外資が撤退したからと言って、国内資本まで出て行くとは限りません。
しかし寂れたシャッター通りと同じで、一度魅力が低下しだすと加速度的に寂れていきます

先日テレビ東京の「ルビコンの決断」で、香川県高松市であった商店街再生の話をクローズアップしていました。
かつての商店街は金融や衣服に偏っており、魅力が低下していました。
消費者は「衣服を買いたい!」と思う人しか来なくなり、結局寂れたと言うことです。
しかし、商店街の店主達が一念発起して大改革を行い、現在は大盛況となっています。

PANDORA:ルビコンの決断 ~前代未聞の商店街再生 20年間の軌跡~

集中と選択」の観点から見れば、業種を絞るのは正しいのですが、統一的な意思決定、企業で言えば強いCEOのような人がいないとただの放任主義です。

ちゃんと意識して行われていれば、「世界一の衣服を買おうと思えば、この商店街に行きなさい」と言えるのですが、そうでなければただのパイの食いあいです。
これにより、他の魅力(例えば飲食店や映画館)がある場所に流れてしまう訳です。

現在、日本のマーケットは非常に偏っています。
こちら↓は07年の各国上場企業数の国内、外資の比率です。

各世界市場での外国会社の上場社数

株式公開入門Navi:東京証券取引所データ
内閣府:平成20年度 年次経済財政報告 - 2 サブプライム住宅ローン問題と日本経済 PDF

こんなんだからCFDFXが流行るんじゃないですかね
東証はいわば、工場だらけの商店街なんですからね。
誰が物を買いに来るのでしょうか?

魅力が無い市場から資本が出て行くのは、シャッター通り同様必然なのです。
キャピタルフライトとは、ある条件下で起こる特殊な事象ではなく、じわりじわりと進んでいくものなのです。
時には業種変えをしてでも、「魅力的な市場作り」が必要なのです。

さて、ここまでが世界を先行する日本の事例です。
では本題の米国はどうなのでしょうか?
構造的には日本と似てくると思います。

続く…
理経済:米国もキャピタルフライトに遭うかも③ - 米市場の今後

|

« 12月のリターン | トップページ | 損失も背負う。それが株主の誇り! »

投資」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/528305/47258518

この記事へのトラックバック一覧です: 米国もキャピタルフライトに遭うかも② - 日本の外国株とシャッター通り:

« 12月のリターン | トップページ | 損失も背負う。それが株主の誇り! »