ノキアが格下げ
携帯電話首位のノキアが、格付け機関フィッチから格下げを食らいました。
格付け会社フィッチ・レーティングスは21日、携帯電話メーカー最大手、フィンランドのノキアの長期債務格付けを「A-」と、従来の「A」から1段階引き下げた。見通しはステーブル(安定的)としている。
>>ノキア「A-」に格下げ、高性能機種の競争激化で-フィッチ
ノキアは、教育大国フィンランドが誇る、世界的企業です。
人口がたった500万人しかいないフィンランド市場を見限り、世界で戦う事を決断しました。
元々は製紙会社でしたが、集中と選択を進め、結果として世界一の携帯端末の会社になった訳です。
Nokia Watch:1分でわかるノキアの歴史 by 水まる氏
昨年度の販売台数は4億6840万台と、日本一のシャープ(992万台)を遥かに凌ぐ水準です。
しかし、LGやサムスンなどの新興メーカーの台頭、携帯電話の飽和感、更にiPhoneやブラックベリーのようなスマートフォンと言う火種を抱えてしまい、最近は落ち目気味です。
特にサムスン、LGの韓国勢の台頭はとても見過ごせません。
彼ら2社だけで大よそ3億台を製造しており、サムスンにいたってはノキアの4割にまで販売台数を伸ばしています。
iPhoneも懸念材料ですが、まだ1400万台と少な目です。
これからの市場ということですね。
上手いこと次のビジネスモデルを作っていかないと、その地位を維持できなくなりそうです。
良い会社なので、是非とも頑張ってもらいたいのですが。
| 固定リンク
「企業」カテゴリの記事
- ドコモの経営戦略② - Googleがスマホを発売(2016.10.11)
- Audiがメタン製造工場を稼動 - 水とCO2からメタン生成(2016.03.10)
- アマゾンのドラえもんBOX - 廃れないフリーミアム(2016.02.25)
- 英国の燃料電池自動車(2016.02.24)
- シカゴ証券取引所が中国資本に買収される(2016.02.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント