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携帯電話のクラウド化 おまけ - 今後の経営戦略について

携帯クラウド化作戦シリーズの番外編です。
カテゴリーは「アイディア」となっていますが、どちらかといえば「企業」や「投資」寄りの内容となります。
クラウド化に伴う企業の変革方法について考えます。

理経済:携帯電話のクラウド化① - 省エネ化を図る
理経済:携帯電話のクラウド化② - 発熱を抑える
理経済:携帯電話のクラウド化③ - 欠点を理解する

この問題を考える上で重要なのは以下の二つです。

  1. 既存の携帯メーカーはその地位を失う

  2. サーバー管理技術やデザイン力、アプリやOSの企画力が大事

両方とも連動していますが、少々意味が違います。
1つ目は携帯端末メーカーの業界内対立であり、2つ目はメーカーとIT企業の業種間対立です。

まずは一つ目です。
クラウド化が起こるとアプリの容量やCPUの影響が少なくなりますから、以前のような高度な技術力は少なくて済みます。

長年一生懸命技術力を溜めた企業よりも、切れた特許や安い人件費を集めた企業が有利になります。
欧米などの老舗メーカーには向かい風、韓国や台湾等の新興国には追い風が吹きます。
IT企業からの請負メーカーもシェアを伸ばしそうです。

二つ目は、メーカーにとっては結構きついでしょう。
アプリやOSは少々畑違いなので技術力が足りません。
こちらも先に投資を拡大していた欧米には不利です。

逆にgoogleやアップル、ヤフーやマイクロソフトなどのIT企業は有利です。
もしかしたら、Kindleで調子に乗ったamazonあたりも参入してくるかもしれません。
Kindleに電話を付けたら、大きなスマートフォンですからね。

あの会社は、たぶん世界一上手にDBを使いこなす会社です。
アマゾンは、最近携帯ストアを展開しているようですが、そのうちPB携帯とか作りそうです。

今まで携帯電話市場は、たった三社で全体の6割強を占めていました。
一部の権力者が、世界を支配していた訳です。

携帯電話出荷台数のシェア

半導体 拡大する中国市場の動きを追跡!:携帯電話 世界出荷台数のメーカシェア
CNET:世界の携帯電話販売台数、2009年第1四半期も減少--スマートフォンは堅調

今後はIT産業や新興メーカーの台頭が目覚しくなるでしょう。
ノキア、ソニーエリクソン、モトローラは劣勢になるでしょう。
強い権力者が消え、市場は戦国時代に突入しています。
小さい戦国武将みたいなメーカーが増え、混乱に乗じた外国からの侵略も増えそうです。

しかし、老舗メーカーも悲観する必要はありません。
これをばねに、もう一段上がるチャンスが有ります。

まず他企業からの参入ですが、おそらくあまりないでしょう。
彼らは外注や提携に走るはずです。
自前で工場を持ち、電話を作ることはないと思います。

理由は利益率です。
IT企業の場合、営業利益率20%、30%なんて会社はザラに有ります。
日本のヤフーなんて、50%近い値をたたき出しています。
一方メーカーは10%いけばよいほうで、ノキアでさえ15%そこらです。
メーカーは工場や人員を多く抱える為、利益率が低いのが一般的です。

IT企業にしてみればお荷物でしかありません。
売上は増えますが、利益率も流動比率も下がるでしょう。

端末を自社で作らずとも、クラウド化はビジネスモデルとして成り立っていますから、無理にリスクを取る理由はありません。
強固な提携や、外注が主になると思います。

一方メーカーは、IT企業を自社に取り込むことで利益率の改善が見込めます。
サーバー技術など、今までになかった血が入り込むことになりますが、座して死を待つよりは遥かに可能性が有ると思います。

おそらく、一部の携帯メーカーはネット産業に参入したり、シリコンバレーの中小企業を買いあさる動きが出てくるでしょう。
まだまだ勝機は十分有ります。

結局与えられた環境を、より効果的に活かした人の勝ちな訳です。

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