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韓国の経済事情② - 韓国の庶民と活力の源泉

今回は韓国の経済状況についての第2回です。
貧富の"貧"を見ていきます。

理経済:韓国の経済事情① - 韓国の大企業

前回述べたとおり、韓国では小規模な会社、というか個人経営のお店が多いです。
現代の日本では少ない、魚屋や肉屋がひしめいています。
さらに、個人でキムチを作る人が多いのか、7,8個のキャベツを袋に詰めて運んでいる人をよく見かけました。
中にはトラックを使って持ってくる人もいるようです。

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これもソウル市内の光景です。
東京並みの高層ビルや整備された道路がある傍らで、こういう光景がよく見られました。

また、少し大通りから外れると、多くの個人経営の土産屋が並んでいます。
商人とは何所の国でもたくましく、三ヶ国語をぺらぺら喋る調子のいいお兄ちゃんがお菓子を売っていました

韓国では全体的に商売が上手く、押しも強いです。
"儲けてやろう"という考えが透けて見えます。
日本だとこういう考え方は嫌がられますが、新興国では往々にしてこういう欲望というか熱意のようなものを感じます。

興味深いのはそれを実現する為に、かなり努力しているということです。
土産屋がトライリンガルである事もそうです。
通訳に女性が多いのも特徴的でした。

韓国では一昔前の日本と同様、医者か教師以外は結婚したら家庭に入るのが普通だそうです。
しかし、今回のガイドさんは子供の教育費のために自分も働けるよう努力したそうです。
運良く日本で韓流ブームが発生。
韓国語を習う日本人が増えたのと同様に、日本語を学ぶ韓国人主婦(老若共に)も増えたそうです。
結構年食ってたのに凄いバイタリティですね。

また、自国の経済や企業の生い立ちについても詳しかったです。
今回の旅で聞いた経済事情の記事も、彼女から聞いたことを帰国してから裏付けたした物が多いです。
「新聞を読んでるだけ」との事ですが、たぶん日本で新聞を読み続けている人に聞いてもここまでは知らないでしょう。
謙遜なのか本当なのか分かりませんが、もし本当なら日本にとって驚異です。

どうも韓国では経済に慣れ親しみ易い環境にあるようです。
韓国ではテレビが70チャンネル位有るのですが、うち2,3チャンネルは祝祭日にも関わらず、四六時中株の番組をやっていました。

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有名なLG電子POSCO(粗鋼生産量世界第4位)等の韓国企業に紛れて、United TechnologiesVerizon Communications等、ニューヨークの個別銘柄まで掲載されています。
地下鉄のニュースでも株価や為替が出ているところを見ると、全体的に意識が高いのだと思います。
こういう環境が高い経済知力を維持しているのではないでしょうか?

昨今、日本ではやれ公教育の崩壊だとか、フィンランドの教育を見習えだとか言っています。
しかし韓国に行って思ったのは、単にそういう事だけでなく、そもそも社会的雰囲気として勉強と教育をやろうという機運が必要だということです。
学ぶことに対するハングリー精神の差が、学力テスト等の結果に出ているように思えます。

冒頭に述べたとおり、韓国はまだまだ発展途上であり、豊でない人がまだまだいます。
豊になるための近道が学習と教育であると考えているのだと思います。
「明日は今日よりもよくなる」という格好の良いものではなく、「兎に角今の貧しい生活から抜け出したい」という嫌悪感のようなものから来ているように思いました。

「何でオレは貧乏なんだ」と、石川啄木みたいに愚痴りながらも、明日は明日の風が吹くで生きている人が多い、という事が国の活力になるようです。

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