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携帯電話のクラウド化② - 発熱を抑える

シリーズ第2回です。
前回クラウド化により携帯の省エネ化が可能となると述べました。
この省エネ化はバッテリー問題を解決できるのみでなく、大きな副産物として発熱を抑えることも可能となります。

理経済:携帯電話のクラウド化① - 省エネ化を図る

実はコンピュータで問題になるのは動力源だけでなく発熱も問題になります。
この二つはセットで発生し、小型化における大いなる壁です

電気抵抗がある物質(ほとんどすべての物質にあります)の場合、電気が流れると発熱します。
これは電子が移動する(=電気が流れる)際に、その物質の分子にボコスコ当たる為熱が発生します。
これをジュール熱と言います。

ジュール熱

大川電子設計製作:ジュール熱

厄介なのは、ジュール熱が電流の2乗に比例して増加する点です。
現在CPUの消費電力は、その高性能化に伴ってドンドン上昇しています。
当然発熱量も増加しています。

CPUの消費電力

日本HP:ITファシリティソリューション
ぼくんちのTV:core i7 920オーバークロック電圧設定表

最近コア2とかクアッドコアとか叫ばれ、一つのPCに複数のCPUを搭載した機種が多いですが、そもそも何故2つも3つもCPUが必要なのでしょうか?

簡単です。
一つのCPUを強化し続けると、発熱が凄すぎてCPUやPCが溶けてしまいます
このため複数に分散することで一つ一つの熱を抑えている訳です。
昔500MHz位のCPU(シンクなし)を、動作中に触ったことがありますが、普通に火傷しました。

世界にはオーバークロッカーなる人々が居り、日々CPUの限界に挑戦しています。
彼らは冷却のために液体窒素を使いますが、其処までしないと周囲が耐えられないのです。

1コアでの最大周波数(市販品)3.8GHzですが、たった2割強のスペックアップをするために、温度を200度も下げないといけないんですね。
これはPCの話ですが、携帯電話でも同じ事が言えます。
クラウドで省エネ化できれば、これ等を抑えることが可能です。

昨今、携帯電話に含まれる金やレアメタルが、都市鉱山として注目を浴びていますが、そもそも何故携帯に金が必要なのかは調べても、あまり引っかかりません。
おそらく曲がり易いのと発熱が抑えられるからだと思います。
金は、銅には劣るものの電気抵抗が少ないですからね。

[ゴーログ] 携帯電話のゴミは金鉱山になる!
世界四季報:都市鉱山(レアメタル金属資源)

省エネ化による必要電力の低減が出来れば、電気抵抗をあまり気にしなくてよい為、希少な素材は必要なくなります。
それどころか、熱が少ない為導線の材質や基板の材質も、気にせずに済むかもしれません。

最近では電気を通す塗料電気を通すゴムなんてものも有りますから、"紙で出来た携帯"とか"スライムみたいな携帯"なんてものが作れるかもしれません。
所有者のオリジナルデザインや既成の概念に囚われないデザインなど、より自由な機種を作ることが可能になるかもしれません

この未来携帯も、「早く出てくれないかな」と本気で思えてしまいます。
出たら10万円でも買うんですけどね。

よく見ると、ソーラーで充電していますが、消費電力が下がれば太陽光だけでも問題ないかもしれませんね。

さて、ここまでクラウド化のメリットを述べましたが、勿論欠点も有ります。
続く…

理経済:携帯電話のクラウド化③ - 欠点を理解する

それにしても、この導電性塗料は革命的な商品ですね。
使い方次第で電機メーカーの勢力図が大きく変わるでしょう。

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