クラウドコンピューティングを活用する① - クラウドの欠点
今をときめくクラウドコンピューティング。
しかし、このクラウドも技術的にはまだ未成熟で、色々欠点があります。
今シリーズは私が聞いてきたそれらの解消法と、自分が考えた活用法をご紹介します。
ちょっとマニアックなのでご留意を。
さて、そもそもクラウドコンピューティングとは何かということですが、細かい説明と利点は他のブログでも散々紹介されているので、其方を御覧ください。
今回は主に欠点についてです。
色々利点も有るのですが、結構な曲者システムです。
クラウドを大雑把に言うと、今までPC上でやっていたことを、インターネット上でやってしまおうというシステムです。
IT Leaders:早わかり、仮想化のすべて—PART1 仮想化について聞けなかった10の質問
@IT:5分でわかるクラウド・コンピューティング
クラウドの身近な事例としては、GmailやYhoo!メールがあります。
今までメールといえばOutlook等で、自身のPC上で処理していました。
しかしこれが案外重く、記憶容量も食います。
また自身のPCからのみしか見られません。
これをネット上で処理できれば、インターネットに繋げさえすれば、世界中何所からでも見ることが出来ますし、PCの機能が低くても気にならなくなります。
これを拡大してエクセルやらワードやらもやらせてしまおうというシステムです。
ダイヤモンド:GmailやGoogle appsに見られる「クラウド・コンピューティング」という新たな方向性
これを利用することで色々コストが下げられると話題ですが、その一方で欠点も多く存在します。
特に大きな欠点がセキュリティとインフラです。
まずはセキュリティ。
他人の懐に自身の重要なデータをおきますから、ネット攻撃でクラウド会社のサーバがダウンしたり、ネットインフラがダウンすると、すぐに使えなくなります。
クラウド会社のセキュリティが杜撰で情報が駄々漏れになるかもしれません。
更に、すべてのデータが一箇所に集まりますから、下手をするとクラッキングによってすべてのデータを盗まれたり破棄されたりするかもしれません。
慶応大学:インターネット時代のセキュリティ管理 第2回:情報セキュリティ-新しいリスク(1)
またインフラにも問題が有ります。
サーバやインフラのダウンは、クラッカー達からの攻撃だけではなく、自然災害による停電や、サーバの使いすぎによるブレーカーのダウン、ユーザーからの負荷に耐えられずダウンなど様々です。
しかも結構頻繁に落ちます。
クラウドの欠点と言うとよく前者のセキュリティが取り沙汰されますが、実は後者の方が問題です。
と言うのも情報漏えいの原因の多くは、印刷物の紛失や管理ミスによるものです。
セキュリィティについても、ソフトの欠陥より更新忘れや、ファイル共有による貰いウイルスの方が問題です。
プログラムミスより人的ミスの方が遥かに問題です。
勿論、情報の集中によってクラッカーが大量攻撃を仕掛けてくるでしょう。
しかしそれは分かっていることなので、クラウド会社もガチガチにしてきます。
ですからセキュリティは其処まで心配することは無いと思います。
クラッカーより政府からの搾取の方がよっぽど怖いです。
一方後者のインフラはセキュリティと比べ軽視されがちです。
しかしインフラ障害はが起こると、企業活動は大きな損害を受けます。
続く…
理経済:クラウドコンピューティングを活用する② - プライベートとパブリック
理経済:クラウドコンピューティングを活用する③ - 環境設定のあれこれ
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