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ノンバンクの破綻 - CITとロプロ

米国のノンバンク大手、CITが遂に破綻してしまいました。
GM同様プリパッケージ型(事前調整型)の破綻で、最短2ヶ月で復活するとの事です。
しかし、GMの時もそうでしたが、破綻したが故に大鉈を振るえるわけで、本人達は「中小企業に影響はない」と言っていますが、まず不可能でしょう

100億$の負債を圧縮するそうですが、その資金は債権の売却によって行われるのでしょう。
CITの顧客が中小企業であることを考えると、決して小さな額ではないです。
一部からは「壊滅的な影響」が出るとまで言われています。

ロイター通信:米CIT破綻、ファクタリング部門への影響に懸念
証券用語辞典:ファクタリングとは

さて、CIT問題は一大事なのですが、日本にとって見れば「3軒隣の火事」のようなものです。
一方偶然か必然か、今日、日本は自分の家の台所から火の手が上がりました。
悪名高かったロプロ破綻です。

商工ローン大手のロプロ(旧日栄)は2日、東京地裁に会社更生法の適用を申請、資産などの保全命令を受けた。利息制限法の上限を超える「過払い金」の返還が業績を圧迫し、資金繰りに行き詰まった。…(中略)…今後確定する過払い金の返還請求分を含めると2000億円超に膨らむ可能性がある
>>商工ローンのロプロ、更生法申請 負債総額2000億円超も

日栄商工ローンといえば、「金が無いなら腎臓を売れ!」と脅した事で有名です。
武富士やCITと同じ、高利貸しのノンバンクです。

ポイントは過払い金です
総資産300億円の会社に対して2000億円と、巨額の残高が有ります。
単純に考えれば、過払い金を請求している人たちは15%しか返って来ない計算になります
200万円分の過払い金請求なら30万円しか返って来ません。

しかもこれは上手くいけばの話ですから、一般の債権者に毟られ、資産価格の下落に伴う評価損にやられ、多重債務者に阻まれますから、実際は多くて1割といった所でしょうか。
ロプロの過払い金請求はもう期待できません。

話がこれで終わればロプロの債務者が泣けばいいだけなのですが、おそらくそれでは済みません。
過払い金市場は既に10兆円にも達していると言われ、一説には30兆円と言う話も有ります。

JanJanニュース:サラ金「過払い金」返還で“留意すること”

もし、今回の一件に驚き取り付け騒ぎのようなことが起こったらどうなるでしょうか
過払い金は、見方を変えれば預金のようなものです。
普通、銀行の預金であれば政府保証によって支払いが担保されます。
これによって取り付け騒ぎを抑え、銀行からの現金流出を抑えます。

しかし過払い金に政府保証が付くなんて聞いた事がありません。
武富士やアコムの前に、過払い金請求をする弁護士や個人が行列をなしたら、経済的な影響は避けられないでしょう。
何せ10兆円ですから。

政府がビビッて規制の延期をしてくれたおかげで、影響は緩和されそうですが、所詮その場しのぎです。
景気は下向きで消費も所得も低空飛行では、貸金業の根本問題は解決されません。
一般の日本人の景況感は悪化しそうです。

取りあえず過払いCMが増えだしたら気をつけたほうが良いですね。

お金は返ってくるかもしれませんが、二度と借りられなくなりそうです

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