郵政民営化を見直すらしい
小泉時代の(正の?負の?)遺産、郵政民営化を見直すそうです。
西川郵政社長(元三井住友銀行頭取)も辞任しました。
亀井氏は鳩山邦夫よりガチンコ姿勢ですから、ここで待っていても何れ追い出されるでしょう。
政府は20日、郵政民営化見直しの基本方針を閣議決定しました。また政府は、今度の臨時国会に日本郵政グループの株式や資産の売却を凍結する法案を提出したうえで、来年の通常国会には組織形態の見直しを含めた改革法案を提出する方針で、郵政民営化を大きく転換させる姿勢を鮮明にしています。
>>郵政西川社長 辞任を正式表明
個人的には郵政を民営化しても問題ないと思います。
郵便局もここ数年で随分便利になりました。
ブログなどを見ると「便利になったのは都心だけ」と書かれていることが多いですが、私はそうは思いません。
確かに、郵便小為替を買うのに申請書を書かないといけなかったり、通帳の更新がすべて埋まらないと出来なかったりと不便な面も増えました。
しかし、オンラインで残高確認や振込ができるようになりましたし、他銀行との授受もできるようになりました。
民間では当たり前に行われていたことが、民営化されてようやくできるようになりました。
また、昔は書留を送るのに宛先やら自分の住所やらを書かねばなりませんでした。
封筒にも書いて有るのにもう1回書くのは結構だるいです。
しかし最近ではハンディスキャナで一発読み込みです。
更にオンライン郵便局の再配達も使い易くなりました。
昔は住所などのほかに支店郵便局の名称など、明らかに郵便局側の利便性を重視した情報まで書かねばなりませんでした。
また、住所記入の後に配達時間の指定があったため、都合が悪い為キャンセルすると言うことがしばしば有りました。
これもここ1,2年で逆になりました。
小さいことですが、頻繁に使う人にとっては結構ありがたいです。
ネットに多く触れているはずのブロガーが、この辺りの事に全く触れないのは結構意外です。
確かに携帯の電波さえ繋がらない所もありますが、地デジが移るぐらいだからネットも可能でしょう。
小泉、竹中政権は良くも悪くも反響の多い政権です。
竹中さん自身、後々になっても名前が挙がる位でないと政治家では無いと言うような事を言っていますから、確かに彼らは政治家だったのかもしれません。
反響の中には明らかに陰謀論紛いのものが多く有ります。
郵政民営化についても、こんな事が言われています。
郵政民営化の真相?
470 :郵政解散総選挙の真相 :2006/09/29(金) 15:21:10 ID:vLrjUncz
■とむ丸の夢
http://tomkari.cocolog-nifty.com/blog/
★「キックバックは竹中氏2兆円、コイズミ氏1兆円!」
http://tomkari.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_b052.html
■藤原直哉のインターネット放送局
http://naoyafujiwara.cocolog-nifty.com/ipodcasting/
★藤原直哉の「日本と世界にひとこと」 2006年9月26日
藤原直哉のインターネット放送局で、9月26日、「小泉政権の後始末」ですごい話が出ていました。一度聴かれてみてください。
「郵貯340兆円のうち、すでにゴールドマンサックスの仲介で200兆が30年満期の米国債に充当されている。
そのうち手数料3兆円分の米国債がキックバックされ、2兆円が竹中氏に、1兆円がコイズミ氏に渡っている。
このことがリークされて、4月に竹中氏が検察の事情聴取を受けたが、以前から月に1回勉強会をしているCIAから表に出すなといわれて、10億円渡されて検察側の捜査はストップ。
竹中氏はスタンフォード大学の客員教授として渡米し、終生帰国しないということで手を打った。」
ぬぬぬ?:アメリカさま"ゆうちょ献上"200兆円で、小泉+竹中の"お手当て"は破格の3兆円? @"ご褒美"追放で竹中平蔵逮捕見送り手打ちなんてのは絶対に許せん!
ちなみに2006年9月26日近辺で米国債を買うと、ピークである08年12月22日には3割強の利益が出ます。
為替レートを考慮するとトントンです。
ついでに言えば、投資家の観点から言って日本の国債に投資すると言うこと自体に疑問符がつきます。
だって、分かっているだけで年収の1.5倍も借金しているような国が、たった1%ちょいの金利で金を貸せと言ってくるのです。
少し周りを見れば年収の6割(当時)しか借金していない人が、5%位の金利で貸してくれと言っているのです。
5%の金利に惹かれても不思議ではありません。
こういったその後の経過や当時の周りの状況を見ないあたり、陰謀論臭いです。
それに、米国債に流れなくても財投債に流れるんだから、結果的にあまり変わらないと思います。
証券用語辞典:財政融資資金特別会計(fiscal loan fund special account)とは
小泉さんたちの遺産が正だったのか負だったのかは現段階ではよく分かりませんが、おそらく利便性、そして監視の目は下がると思います。
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コメント
少なくとも、過疎地以外と若者にとっては良かったと思うのですけどね。人口が減少していく以上、赤字で若者が居ない辺境の地の利便性を良くしてやる事に戦略性はない。殆ど車が通らない農村に立体交差道路作っちゃてるけど、なにそれ?と同じ。不便なら引っ越せと。多数の他人に個人の我侭のツケを払わせるなと。官営ではコスト意識も生まれません。資金のまともな運用など(しない方がいいくらい)望めません。結局、その負担は、今の若いのに降り注ぐわけです。老人たちよ、せめて、借金を残さずに逝け。
とか、私の年代ですら、多少は考えてしまうのですけどね。例え西川体制で、得をする層の変更があったとしても、黒字である限りは平民には関係ないです。
あ、キャピタルフライトでぐぐってたら見つけまして、面白いブログだと思います。今年の新人世代が、まさか、こんなこと考えたり、しちゃったりしてるとか、とても新鮮でした。
皆、貴方のような実践を交えた金融リテラシー持って、18~20歳くらいでスキップ卒業を迎えられる教育制度になったら、いいな、と思いました。
投稿: 真紅 | 2009年10月21日 (水) 02時15分
コメント有難う御座います。
私達の世代は「今年の新人は積極性が無いな~」とか
言われることが多い為、
褒めて頂くのも新鮮です(;´▽`A``
日本は農耕民族であり、
多少の不便さでは土地を捨てて引っ越したくは無いそうです。
以前百姓の祖父母に話を聞きに言った所、
土地を失うことに強い抵抗感が有るそうです。
しかし、それはあくまで個々人の問題であり、
そのとばっちりが周りや次世代に行くようでは
我侭と言わざるを得ません。
誰かが言っていましたが、
今までの日本は「あれもこれも」でやってきました。
しかし今後は、何に関しても「あれかこれか」で取捨選択して行かないといけません。
予算の無駄を見直しても税収の1割にも満たないのですから、
一部の社会保障などが無駄になっているわけです。
結局それらの我侭が下に下にと行っています。
更に、コスト意識も官に限らず日本全体で希薄だと思います。
高い意識があれば貯金があんなに積み上がるわけがありませんし、
不動産があんなに高いわけがありません。
今までそういう教育をしてこなかった(故意?)ツケがそろそろ表面化しているように思えます。
投稿: なる | 2009年10月22日 (木) 06時28分