税収より借金のほうが多い… - プライマリーバランス赤字
藤井財務大臣によると、今年の税収は40兆円程度、国の借金である(赤字)国債が50兆円程度になるそうです。
藤井裕久財務相は19日、日本経済新聞とのインタビューで2009年度の財政運営について、6兆円超の税収の落ち込みを国債の追加発行で補う考えを示し、44兆円と見込んでいた新規国債発行額が初めて50兆円台に拡大する見通しを示唆した。
>>09年度の新規国債、最大の50兆円台 藤井財務相
うーん、凄い。
新人社員の私に例えると、給料18万円に対して22.5万円分のクレジットカード残高を積み増すということです。
今月使えるお金は40万円にものぼりますが、後が怖いですね。
月末の請求書を見て現実に気付きそうです。
こうなってくると怖いのは、プライマリーバランスです。
プライマリーバランスとは、(国家の)家計の赤字のようなものです。
プライマリーバランス均衡とは、利払費及び債務償還費を除いた歳出(B)が税収等(A)で賄われている状況(この場合、金利が名目経済成長率に等しければ、財政赤字対GDP比が発散していかない。)
>>財務省:プライマリーバランス PDF
名目金利>名目経済成長率だと、プライマリーバランスは一定(利払費除いているから)でも、借金の残高は増えます。
しかも「(大体)金利-経済成長率」の分だけ対GDP費比率も増加します。
例えるなら先ほどの40万円のお金で、10万円(リボ)を借金の返済に充て、残りの30万円で毎日外食やヤフオクで落札するといった感じです。
まあ続きませんね。
このレポートにはプライマリーバランスと赤字国債の発行額の推移が載っています。
下に行くほどプライマリーバランス赤字が大きく、赤字国債の新規発行残高が多いことになります。
今年の発行額が50兆円ですから、プライマリーバランスは25兆円位でしょうか。
うーん、将来不安だ。
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