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2009年10月

曖昧な態度 - 日航の公的管理

日航が破綻もせずに公的資金を受け、実質国有化するそうです。
元々日航は1987年に民営化された、元国営企業です。
それが郵政同様再び国の元に戻される事となりました

日航の西松遥社長は同日、支援機構の西澤宏繁社長を訪ね、再生支援に向けた事前相談を申請し、受理された。支援機構は資産査定を進め、その管理下で日航が詳細な再建計画を策定。機構は来年1月をメドに支援の可否を決定する。
>>日航、政府管理下で再建 国交相、支援機構活用を表明

テレビでもやっていましたが、日航は米国のGMと境遇が似ています
かつては巨大企業でありながら、非効率的な経営やその巨体故に商品開発が遅れました。
更に、所謂レガシーコストが追い討ちとなりにっちもさっちも行かない状況です。

GMはこれに耐えかね、1回破綻しました。
これにより年金という借金を踏倒し、柵を半ば無理矢理そぎ落としました。
退職者は涙をのむ事になりましたが、そもそも労組やOBがごねたから事態が悪化したのですから、自業自得とも言えます。
その後GMは憑き物が取れた様に改革を推し進め、今にも再上場しそうな勢いです。

しかし日航はというと、特に過去の清算をするわけでもなく、企業改革をするでも無く、ただ国の管理下に入っただけです
しかも国有企業ではありません。
日本人にありがちなイエスともノーとも言わない、曖昧な決断です。

これによりまた長いこと非効率的な経営が続くでしょう。
全く問題の解決になっていません。
民主党は無駄遣いを無くしたいそうですが、八ッ場ダムも無駄ですが、こっちも十分無駄です。

破綻をさせるかどうかは別にしても、重要なのは日航が決断し、けじめをつける事だと思います。
これにはOBや株主等のステイクホルダーも含みます。
特に株主は会社の所有者なのですから、誰よりも会社に対して責任を持つべきです

潰れるにせよ、抜本的な改革をするにせよ、やるべきことをやるべきです。
国も何時までも甘やかすのは可笑しいです。
しかもその原資が私達の税金ならば尚更です。

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縦と横③ - 手を取り合って

今シリーズも3回目です。
どんな企業、どんな業種でもコモディティ化や業種衰退(例えば馬車用の鞭とか)にさらされ、価格競争にさらされるものです。

理経済:縦と横① - 新聞社の収益源
理経済:縦と横② - コモディティ化

後者からの脱却はかなり難しいですが、前者は多くの先人達が知恵を凝らして切り抜けています。
切り抜けられなかった人々は、敗者として市場から追い出されます。
今回は先人の知恵から、コモディティ化し価格競争にさらされている新聞業界へ、復活の為の提言をしたいと思います。

さて、先人達は大きく分けて3つの方法でこれを切り抜けています。
即ち

  1. 差別化
  2. 水平統合
  3. 垂直統合

です。
特に2番と3番について書きます。

1番目の差別化とは、文字通り「他とは違う物」を作る方法です。
例えばオーダーメイドやiPhone等です。
携帯電話は数あれど、iPhone発売時に同じような携帯電話はありませんでした。
こういった"独特な商品やサービス"を差別化された商品とかサービスと言います。

新聞では電気新聞原子力産業新聞などが有ります。
聖教新聞しんぶん赤旗も差別化していると言えなくも無いですね。
この手の新聞は地味ながらその道のプロなどに読まれ続けるため、安定的に売れます。
一方、環境適応能力が低い為、その業界そのものが衰退すると、道連れになります

2番目の水平統合とは、業界の横で合併統合を行うことです。
キリンサントリーを買収したり、パナソニック三洋電機を買収するのは水平統合の一貫と言えます。
同業他社を吸収し、その業界でより強い地位に立つことです。
日本ではヤマダ電機が有名です。

さて新聞業界はと言うと、日本ではあまり活発ではありませんが、海外ではここ最近頻繁に起きています。
例えばメディア大手のトムソンが、これまたメディア大手のロイター通信を約2兆円で買収し、トムソンロイターへと進化しました。

CNET Japan:トムソン、ロイターとのビジネス統合に合意

また、最近ではメディア大手ブルームバーグがビジネスウィークを買収しています。
広義で言えばニューズコーポレーションダウ・ジョーンズを買収することも水平統合の一貫と言えます。

Garbagenews.com:ニューズコーポレーション、ダウ・ジョーンズに買収提案。ダウ社の株価は2倍に急騰

水平統合すると、競合相手が少なくなることになりますから、収益源が小さくなっても分け前の減少を防げます
またシェアが大きくなる事でブランド価値(認知度)や交渉力の向上が期待できます。

日本だと新聞と言えば日経、毎日、朝日、読売、産経でしょう。
逆にこれらやこの系列以外でどれだけの新聞名が言えるでしょうか?
新聞は免許制では無い為、簡単に出せます。
しかし、その割には案外知らないのではないでしょうか?

これがブランド力(認知度)です。
普通の人は業界すべての知っているわけではありません。
ですから上位の幾つかのみを知っていると言うパターンがほとんどです。
これは他の業種でも同じことが言えます(例えば独立グループで自動車メーカーを20社挙げてください)

また交渉力も増します。
新聞配達業者や製紙業界に強い発言力を持つようになります。

日本の新聞発行部数は世界でも指折りで、世界ベスト3は読売、朝日、毎日と、日本勢に占められています。
これは「押し紙」と言う手法を使っているからとされ、実際に配達されるのは8割程度だそうです。

Wikipedia:新聞販売店:ノルマ達成と押し紙
J-CAST:新聞の20%以上は配達されない 「押し紙」という新聞社の「暗部」

これが出来るのは新聞各社の圧倒的な交渉力が有るからです。
平たく言えば、金持ちなら貧乏人の足を見る事が出来ると言う事です。
しかし不景気だと皆足が無くなって幽霊になってしまうため、より大きくなって他の金持ちの足を見られるようにならないと、生きていけないわけです。

続く…
理経済:縦と横④ - 川上から川下まで

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世界経営者会議2009 2日目

世界経営者会議2009の2日目。

渡部 野村ホールディングス社長
・金融規制は縄張り争いのようなもの。
・グローバル展開を加速したい。
・リーマンとの文化差を問題視されているが、それほど差は無い。よほど銀行のほうが大きい。

ヨアン レゴCEO
・コアビジネスとはユニークな資産や活動。取捨選択しようとすると各部署は各々コアだと言うが、案外コアは少ないものである。
・お客は4,5才の子供だが、買うのは親である。親向けにもアピールしないといけない。
・全員給料1割カットと言うのはよくない。コアが何なのか見極め、切って良い所と悪い所を見極める。

ターリー アーンスト・アンド・ヤングCEO
・正しい現実を受け入れる。世界は繋がっている。国境はほとんど意味が無い。
・失敗に過度なペナルティを課してはいけない。起業促進の為に税制やペナルティを見直す。
・企業の透明化を促進する。資本市場との繋がりを大切にする。

バックレー 3MCEO
・お客とマーケットの声を聞く。社外の声も聞く。
・成長率はいずれ市場平均に収斂する。新製品や新セグメントで底上げを行う。
・時には既存のブランドが通用しない時が有る。そういう場合、現地のブランドを吸収したりして、現地に合わせる。

長谷川 武田薬品工業CEO
・国家の影響力=経済力×軍事力×政治力。一番手っ取り早いのは経済力の強化。
・米国では大手製薬会社とバイオベンチャーの薬品申請数がほとんど変わらなくなっている。金を積めば良いという訳では無くなった。
・成長市場に出て行き、シェアを勝ち取るべきである。

ターヘル ガルフ・ワン・インベストメント・バンクCEO
・お金も金の裏づけが有るべき。
・アラブ諸国の対内投資が増えている。特に水周りのビジネスが美味しい。
・外貨を溜め込んでいるように見えるが、案外そうでも無く、見た目の10分の1程しかない。

畔柳 三菱UFJフィナンシャルグループ社長
・金融は血であり、筋肉ではない。
・金融業とは企業のサスティナビリティを支える業務。「血流責任」
・利益率の低さは、日本人の預金至上主義が大きい。これは簡単には変えられない。

ゴーン 日産社長
・日産は車だけではなくバッテリーの生産も行う、バッテリー会社になる。
・日本の強みはものづくりである。今の悩みの種は為替レートのボラティリティが大きい事である。
・韓国勢など、自国通貨安の国が隆盛を誇っている。

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世界経営者会議2009 1日目②

世界経営者会議2009の報告、1日目②

ガブリエリ ペトロブラスCEO
・石油枯渇懸念には疑問符がついた。場合によっては増産できるかもしない。
・サプライチェーンの重要性が増している。石油を掘ってもその次で手間取ることが多い。
・現在沖縄をハブにして中国と取引中。

ベハール ウィブロCEO
・ルールが変わった。今までの手法は通用しない。
・イノベーションと適正規模。サイズダウンも選択肢の一つ。
・ニューノーマルを作る。変化に適応する。

兪 ダンダン.コムCEO
・最近中国人はかなり消費を行うようになった。全体の所得も多くなっている。
・中国では毎年300万人の新卒が出る。これが新たな購買層になる。
・配送会社は使うが、郵便会社は使わない。地方間の配送会社を利用する。

孫 蘇寧電器総裁
・昔と違い、一人一人のミクロな動きがマクロにも影響を与えるようになった。
・各チェーン店にどんどん権限を渡したい。各店舗で自前注文を出来るようにしたい。
・国美電器と違い、自分達は人材や配送などバックヤードに注力している。

1日目終了。

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世界経営者会議2009 1日目①

今日は世界経営者会議2009の1日目。
本日の講師のまとめ

柳井 ファーストリテーリング社長
・経営者は愚痴を言っても仕方ない。何かの所為にしても駄目。無いものは期待できない。
・グローバル化により世界中の何所でも誰でも成功するチャンスを得た。しかし日本人は内向きなまま。まず世界中で勝とうと思え。
・日本はバブル崩壊後"第二の敗戦"となった。これを認識し再び勤勉さなどを取り戻さねばならない。

ビバー ウブロCEO
・時代の逆を行きなさい。危機を利用する。クリエイティビティが大事。
・定年だからと追い出すのは損。
・伝統は金庫に仕舞っていてはいけない。ドンドン持って行きなさい。

加賀美 オリエンタルランド社長
・リピーターの獲得が大事。良い思い出が残れば其れが継続する限りまた来る。
・ハードと人的サービスの両輪で走っている。
・従業員の自己判断を尊重する。会社が教えるのは哲学だけ。

フィリップス オラクルCEO
・システムを単純化し、意思決定をスピード化する。
・ITをビジネスリーダーの下におく。技術屋しか弄れないシステムなどいらない。
・優先順位をつける。はっきりとNOと言う。拡散では無く縮小。優れた会社程システムを絞っている。

大宮 三菱重工社長
・自社の利益率の低さはバリューチェーンが上手く活用されていないから。「三重には総合力が有る」と言うのは幻想。
・試作品を作らず、シミュレーションによる開発でコスト減。製品の標準化共通化でもコスト減。
・日本の経営者が外に出ないと言うわけではない。しかしお互いが理解しあえず、逃げ帰ってくることが多い。関係を気付くことが大事。
・自分達はインフラ産業である。株主にすべてを捧げると、逆に巡り巡って苦しくなる。

1日目①。

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昨日で365記事目

実は昨日アップした記事が、当ブログ365番目の記事でした。
ブログを始めたのが去年の11月なのでまだ一年経っていませんが、節目なので達成感が有ります。

↓当時のアクセス数

Photo

緑が訪問者数で、黄色が閲覧数です。
同じ人が色々なページを見て、何度もリロードすると、黄色の部分が延びます。

mixiから派生した当ブログですが、始めた当初は訪問者もマイミクの方々しかいませんでした。
レイアウトを直したりする為に自分で何度もリロードした為閲覧数だけは上がっています。
そういえばmixiとブログは並行して書くといいましたが、最近はぜんぜんmixi弄ってませんね。

しかしそんな当ブログも凡そ1年経ち、随分多くの方々に見てもらえるようになりました。

↓直近4ヶ月のアクセス数

Photo_2

横軸が書いていないので分かり難いですが、上限が400位です。
訪問者の皆様方も1日平均80人くらい来てもらえるようになりました。
ありがたいことです。
また当ブログを紹介皆様、本当に有難う御座います。
今後も変わらぬご愛好の程、よろしくお願いしますm(_ _)m。

さて明日は待ちに待った経営者会議ですね。
さてどんな賢人が来るのやら。

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縦と横② - コモディティ化

新聞社の復活シナリオシリーズ2回目です。
今回は恒例の昔話。

理経済:縦と横① - 新聞社の収益源

さて、新聞産業が不況に喘いでおり、収益がやばくネット新聞の有料化に傾倒しようとしていますが、本当に新聞産業は不況なのでしょうか?
まず新聞産業で区切ってしまうと、木を見て森を見ずなので、広告業界全体の推移を見てみます。

少し古いデータなのですが、世界の広告費市場についてこんなデータが有りました。

世界の広告費

eMarketer.com:Online Ad Spending to Outpace Overall Ad Market Growth

これによると確定している06年の段階で40兆円の市場規模を持っていることになります。
しかも全体的には上昇傾向です。
これはかなり巨大な規模であり、新聞社が嘆くほど小さな世界ではありません

例えば、自動車の08年世界販売台数が6800万台ですから、市場規模だと8,90兆円程度でしょう。
数年後には広告産業に抜かれるかもしれません。
また、世界の化粧品の市場規模は凡そ3兆円だそうですから、如何に巨大であるかが伺えます。

ではそれなのに何故儲からないのでしょうか?
これはコモディティ化(一般商品化)が原因です。

どんな優れた技術やアイデアも、時と共に廃れていきます
例えばノートパソコン。
昔は1台50万円位しましたが、今では当時より遥かに性能がいいものを、5万円程で買えます。
また携帯電話も昔は10万円位しましたが、今では0円の物まで有ります。

優秀な技術は大きな便益を人間に提供します。
その為色々な人が欲しいと思うわけですが、そういったものは作れる会社が少なかったり、今までの研究開発費の回収の為に特許料等を高くするため、商品の値段も高くなります。
しかし、それでも金持ちを中心に買ってくれる為、結構利益が出ます。

始めのうちは最初に開発した会社や、その傍にいる2,3社のみがこの利益を独占することになるため、うはうは状態になります。

しかし、その状態がしばしば続くと、他の会社もその恩恵に肖ろうとします。
アイデアを拝借し、それに何かしらを足して自分たちものし上がろうとします。
この為、市場規模(現在又は将来)が大きいのに商売している会社が少ない場合、新規参入が大量に増えて競争が起こります

特に高付加価値商品は馬鹿高いものが多いので、値下げ競争が起こります。
これは自分達の首を絞めるような形ではなく、海外での製造や技術開発によるものが多いです。
1台50万円のノートPCが25万円になり12万円になり5万円になったのはこの為です。

このように、ある商品が、当初よりも大幅に値段が下がり、一般大衆が簡単に入手し廃棄できるようになる事をコモディティ化と言います
実際には色々経済学的定義が有るのですが、現象としてはこの様な事が起こります。
正確な定義はこちらを御覧ください。

@IT情報マネジメント用語事典インデックス:コモディティ化

産業で言えば例えば半導体が有ります。
昔は半導体と言えば日本のお家芸であり、東芝など半導体産業は大きく売上を伸ばしました。
あまりに大きすぎた為、80年代には日米貿易摩擦の原因の一つでした。

Tech-On:【電子産業史】1987年:日米半導体摩擦

しかし現在では台湾や韓国、そしてアメリカに追い立てられ、「エルピーダに資金入れないと潰れる」だとか、「東芝は半導体部門を売らないのか」だとか、見る影もありません。
最新技術でも米国に遅れをとっているようです。

外国株ひろば:日本のモノ創りは朽ちつつある リソグラフィーの世界での日本勢敗退は「スプートニク・ショック」くらい重要なことだ

このように、どんな産業でもコモディティ化はするものです。
航空業界やテレビ業界などのように参入障壁が高い所も有りますが、往々にしてみなコモディティ化し、価格競争の波がやってくるものです。

私は現在の新聞業界が置かれている状況は、これと同じだと思います。
有料化するしないで、「正直者が馬鹿を見る」とか色々言われていますが、これは特別なことではなく今まで人類の歴史の中で度々経験したものなのです。

ではどうすればいいのでしょうか?
正解は分かりません。
しかし先人を学ぶことでヒントは得られます

続く…
理経済:縦と横③ - 手を取り合って
理経済:縦と横④ - 川上から川下まで

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最近問題が多いタタ自動車

20万円自動車「ナノ」で有名なタタ自動車がまた問題を起こしているようです。

世界最安車として7月に納車が始まったインドタタ自動車の超低価格車「ナノ」で、発火事故が起きていることが分かった。死傷者は出ていないが、運転席付近から火が噴く事故が20日までに印国内で3件発生。21日に事故を報じた現地メディアは「全車共通の問題でなくリコール(回収・無償修理)はしない」という同社関係者のコメントを伝えた。
>>印タタ自動車の低価格車「ナノ」、発火事故相次ぐ

リコールしないとは強気ですね。
日本だったら問題になりそうですが、インドなら大丈夫と言うことでしょうか。
株価はこれの影響なのか、新株発行のためか、じり安です。

先日は勝手に(当たり前ですが)750M$の増資をしたため、1割強ほどの株主価値の希釈化が起こりました。
株主の私は当然煽りを受けました。
そろそろ距離を取った方が良いんですかね。
決算間近のこのタイミングでやると言うことは、それなりに期待してよいと見えますが。

確かに最近新興国市場は値を飛ばしており、新株を売り抜けるいいチャンスでは有ります。
株主にとっては都合が悪いですが、経営判断としては悪くないと思います。
それ故に怒りと嘆きの行き場が無くて、余計に落ち込みます。

世界の株価指数比較(年初~)

世界の株価指数比較(年初~):赤が上海、緑がインド、黄色がブラジル

また暫く待機ですかね。
株価がまだまだ強気だとかなり困るのですが、大きな損をしない為にも仕方ないですかね。

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世界経営者会議2009に参加する学生の為に④

久方ぶりの続編です。
当エントリーは「日経フォーラム 世界経営者会議2009」に参加する学生の為に書いたものです。

前編と離して上げたのは、今回のエントリーが多くの人が知っていると役に立たない情報だからで、本論から外れた番外編です。
今回は昼食時について。

理経済:世界経営者会議2009に参加する学生の為に
理経済:世界経営者会議2009に参加する学生の為に②
理経済:世界経営者会議2009に参加する学生の為に③

さて昼食ですが、普通に昼に始まります。
立食型で、食べたい物を適当にとって勝手に食べます。

講演会場とは違う場所、大概は隣の大広間で行われる為、朝に入った入り口からぞろぞろ出て行きます。

この時自身のしたい事によって、以下の二つのパターンに分かれて行動します。

  1. 食事なんていいので、兎に角コネを作ったり、色々な話が聞きたい!
  2. 普段ろくなものを食べていないので、ここぞとばかりに食い溜めしたい!

食事はホテルが用意しているらしく、普段からろくなものを食べていない私にとっては、かなり美味しいものです。

1のパターンの場合、主食コーナーに並んでいる行列に並びましょう。
待っている間は暇なので、話しかけると気さくに応えてくれます
名刺を渡したい時は話し終わった後に

「申し送れました、私こういう者です。」

が私のよく使う手です。
自分が名刺を出せば、大概相手も渡してきます。
なお、自然で礼儀正しい名刺交換をしたい方は以下のコラムがお勧めです。

@nifty ビジネス:成功する名刺交換 (前半)

経営者や投資家が多いので、その方面の方から有意義な事を聞けるでしょう
時には大企業の経営者も観客に紛れています
昼時以外も休憩タイムで似たような状況があるので、有効活用すると良いでしょう。

また昼食時は、講師の方がウロウロしている事があるので、顔は講演時にしっかり覚えておきましょう。
どうしても分からない時は名札を見てください。

講師は主賓なので、観客とは違う名札をしています
去年は赤線に白抜きで社名と役職(CEO)が書いてあります。

また既に大量の名刺交換をしていることが多いので、手にはトランプのような名刺の束があるでしょう。
見付けたら積極的に話しかけていくと、後々大きな意味を持つかもしれません。

次に2のパターン。
私の学生時代はこのパターンが多かったです。

ポイントは、昼食時は後ろの出入り口から出て隣の部屋に行く為、会場前列にいる人ほど出遅れると言う点です。

この為、行った時には既に長蛇の列で、中々食事に有りつけません。
更に、食べ始めるのが遅くなる為、デザートにありつく頃には完売しています。
主食は皆食べるので人数分+αくらい用意して有りますが、デザートは食べない人がいる為少なめに作って有ります

なので、食い溜めしたい方は初めにデザートを確保する事が大事です。
投資と同じで「人の行く裏に道有り、花の山」です。

出遅れた場合主食は長蛇の列ですが、デザートはガラガラで選り取りみどりです。
仮令一番最初の人でも、食べ終わるまでにタイムラグがあるため、かち合う事がありません。

バブル状態である主食より割安なデザートから、が投資行動として重要になるわけです。
投資家も多い割にはこの事には気付かないんですね。
単に興味がないだけかもしれませんが。

立食パーティーですが机は有るため、確保したデザートはどこか一箇所に集めておくといいでしょう。
明らかにお手付きな物には、他人も従業員も勝手に食べたり片付けたりしません
主食はデザートの確保後にゆっくり取りに行けばいいでしょう。
その頃には列も無くなっています。

以上、昼食時のアドバイスでした。

ふぅ、随分長いシリーズになってしまいました。
これが役に立ってくれると嬉しいですな。

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税収より借金のほうが多い… - プライマリーバランス赤字

藤井財務大臣によると、今年の税収は40兆円程度、国の借金である(赤字)国債が50兆円程度になるそうです。

藤井裕久財務相は19日、日本経済新聞とのインタビューで2009年度の財政運営について、6兆円超の税収の落ち込みを国債の追加発行で補う考えを示し、44兆円と見込んでいた新規国債発行額が初めて50兆円台に拡大する見通しを示唆した。
>>09年度の新規国債、最大の50兆円台 藤井財務相

うーん、凄い。
新人社員の私に例えると、給料18万円に対して22.5万円分のクレジットカード残高を積み増すということです。
今月使えるお金は40万円にものぼりますが、後が怖いですね。
月末の請求書を見て現実に気付きそうです。

こうなってくると怖いのは、プライマリーバランスです。
プライマリーバランスとは、(国家の)家計の赤字のようなものです。

プライマリーバランス均衡とは、利払費及び債務償還費を除いた歳出(B)が税収等(A)で賄われている状況(この場合、金利が名目経済成長率に等しければ、財政赤字対GDP比が発散していかない。)
>>財務省:プライマリーバランス PDF

名目金利>名目経済成長率だと、プライマリーバランスは一定(利払費除いているから)でも、借金の残高は増えます
しかも「(大体)金利-経済成長率」の分だけ対GDP費比率も増加します。

プライマリーバランス赤字

例えるなら先ほどの40万円のお金で、10万円(リボ)を借金の返済に充て、残りの30万円で毎日外食やヤフオクで落札するといった感じです。
まあ続きませんね。

このレポートにはプライマリーバランスと赤字国債の発行額の推移が載っています。
下に行くほどプライマリーバランス赤字が大きく、赤字国債の新規発行残高が多いことになります。

プライマリーバランス(一般会計)と特例公債発行額の推移

今年の発行額が50兆円ですから、プライマリーバランスは25兆円位でしょうか。
うーん、将来不安だ。

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郵政民営化を見直すらしい

小泉時代の(正の?負の?)遺産、郵政民営化を見直すそうです。
西川郵政社長(元三井住友銀行頭取)も辞任しました。
亀井氏は鳩山邦夫よりガチンコ姿勢ですから、ここで待っていても何れ追い出されるでしょう。

政府は20日、郵政民営化見直しの基本方針を閣議決定しました。また政府は、今度の臨時国会に日本郵政グループの株式や資産の売却を凍結する法案を提出したうえで、来年の通常国会には組織形態の見直しを含めた改革法案を提出する方針で、郵政民営化を大きく転換させる姿勢を鮮明にしています。
>>郵政西川社長 辞任を正式表明

個人的には郵政を民営化しても問題ないと思います。
郵便局もここ数年で随分便利になりました。
ブログなどを見ると「便利になったのは都心だけ」と書かれていることが多いですが、私はそうは思いません。

確かに、郵便小為替を買うのに申請書を書かないといけなかったり、通帳の更新がすべて埋まらないと出来なかったりと不便な面も増えました。
しかし、オンラインで残高確認や振込ができるようになりましたし、他銀行との授受もできるようになりました。
民間では当たり前に行われていたことが、民営化されてようやくできるようになりました

また、昔は書留を送るのに宛先やら自分の住所やらを書かねばなりませんでした。
封筒にも書いて有るのにもう1回書くのは結構だるいです。
しかし最近ではハンディスキャナで一発読み込みです。

更にオンライン郵便局の再配達も使い易くなりました。
昔は住所などのほかに支店郵便局の名称など、明らかに郵便局側の利便性を重視した情報まで書かねばなりませんでした。

また、住所記入の後に配達時間の指定があったため、都合が悪い為キャンセルすると言うことがしばしば有りました。
これもここ1,2年で逆になりました。
小さいことですが、頻繁に使う人にとっては結構ありがたいです。
ネットに多く触れているはずのブロガーが、この辺りの事に全く触れないのは結構意外です。
確かに携帯の電波さえ繋がらない所もありますが、地デジが移るぐらいだからネットも可能でしょう。

小泉、竹中政権は良くも悪くも反響の多い政権です。
竹中さん自身、後々になっても名前が挙がる位でないと政治家では無いと言うような事を言っていますから、確かに彼らは政治家だったのかもしれません。

反響の中には明らかに陰謀論紛いのものが多く有ります。
郵政民営化についても、こんな事が言われています。

郵政民営化の真相?

470 :郵政解散総選挙の真相 :2006/09/29(金) 15:21:10 ID:vLrjUncz
■とむ丸の夢
 http://tomkari.cocolog-nifty.com/blog/
  ★「キックバックは竹中氏2兆円、コイズミ氏1兆円!」
   http://tomkari.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_b052.html

■藤原直哉のインターネット放送局
 http://naoyafujiwara.cocolog-nifty.com/ipodcasting/
  ★藤原直哉の「日本と世界にひとこと」 2006年9月26日
    
藤原直哉のインターネット放送局で、9月26日、「小泉政権の後始末」ですごい話が出ていました。一度聴かれてみてください。


「郵貯340兆円のうち、すでにゴールドマンサックスの仲介で200兆が30年満期の米国債に充当されている。
 そのうち手数料3兆円分の米国債がキックバックされ、2兆円が竹中氏に、1兆円がコイズミ氏に渡っている。
 このことがリークされて、4月に竹中氏が検察の事情聴取を受けたが、以前から月に1回勉強会をしているCIAから表に出すなといわれて、10億円渡されて検察側の捜査はストップ。
 竹中氏はスタンフォード大学の客員教授として渡米し、終生帰国しないということで手を打った。」

ぬぬぬ?:アメリカさま"ゆうちょ献上"200兆円で、小泉+竹中の"お手当て"は破格の3兆円? @"ご褒美"追放で竹中平蔵逮捕見送り手打ちなんてのは絶対に許せん!

ちなみに2006年9月26日近辺で米国債を買うと、ピークである08年12月22日には3割強の利益が出ます
為替レートを考慮するとトントンです。

ついでに言えば、投資家の観点から言って日本の国債に投資すると言うこと自体に疑問符がつきます。

だって、分かっているだけで年収の1.5倍も借金しているような国が、たった1%ちょいの金利で金を貸せと言ってくるのです。
少し周りを見れば年収の6割(当時)しか借金していない人が、5%位の金利で貸してくれと言っているのです。
5%の金利に惹かれても不思議ではありません。

こういったその後の経過や当時の周りの状況を見ないあたり、陰謀論臭いです。
それに、米国債に流れなくても財投債に流れるんだから、結果的にあまり変わらないと思います。

証券用語辞典:財政融資資金特別会計(fiscal loan fund special account)とは

小泉さんたちの遺産が正だったのか負だったのかは現段階ではよく分かりませんが、おそらく利便性、そして監視の目は下がると思います。

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縦と横① - 新聞社の収益源

皆様今晩は、最近新聞業界がかなりやばい感じになっています
今シリーズはその新聞各社が復活する為にこうしてみてはという提案です。

さて、当ブログでも何度か新聞やらマスコミやらを取り上げました。
彼らの影響力は相変わらずなのですが、収益には繋がっていないのが現状です。

理経済:マスコミの力は衰えていない①

キー局の連結決算業績(前年比)

garbagenews.com:主要テレビ局銘柄の期末決算をグラフ化してみる

テレビ各社の減益率は区々ですが、軒並み下がっていると言うのは不況の影響も有るのでしょうが、もっと構造的な問題が有るからです(本当は新聞社の利益を並べるべきなのですが都合により割愛。すいません)
即ち、よく言われるとおりインターネットの影響が大きいです。

テレビと違い検索では能動的に見ることが多く、またインターネットそのものの普及率の増加は追い風です。
日本も随分普及しているように思えますが、まだ6割なんですね(携帯なども有るので一概には言えませんが)
ネット経由の広告費も明らかに伸びており、反対に新聞は85年の水準に逆戻りです。
あまりに不況なので、定期購読を止めたら本社から社員が調査に来たとか。

日本の広告費の推移

電通:2008年の日本の広告費は6兆6926億円、前年比4.7%減 PDF

インターネットはプロバイダ料などはかかるものの、新聞以上に浅く広い情報が得られます。
しかも選挙の裏側や各国の庶民の文化など新聞には無い情報もよく載っています

これにより、一般人と新聞社の情報格差は大幅に減りました
今まで情報の非対称性により儲けていた彼らは、格差の縮小と共に利益の源泉が無くなり、窮地に追い込まれています。

理経済:情報格差の減少 - ニュースサイトの有料化

新聞社も無料のネット新聞を公開することで、信憑性の高い情報も入るようになりました。
更にロイターbloomberg等、日本にはなかった優秀な新聞も家に居ながら見られるようになり、八方塞です。
これは日本だけではなく、先進各国の問題のようです。

これを打開する為に新聞を含むメディア各社に加え、結構多くの人がネット新聞の有料化を唱えています。
広告を掲載している会社からでは無く、自分達から情報を得ている読者に払わせようと、収益源の転換を図っています。

読売新聞:「米新聞ネット版有料化へ」…ニューズ社マードック会長

しかし、私はネット新聞の有料化には反対です
というか、やっても無駄なのでもっと別の事を考えた方が良いです。

そもそも何故利益が減っているかといえば、利益の源泉が枯れようとしているからです。
新聞に載っているレベルの情報は、ネットで簡単に手に入ります。
影響力は変わっていないものの、供給は一定、需要は減少、だから平均価格が下がっているのです。

こんな中で値上げをしても、消費者が読まなくなるだけです。
景気が良いなら兎も角、態々大して価値の無いものにお金を出したりしません。
まして個人が、新聞にも載っていないような物凄い有用な情報を無料で流していますから、尚更です。

外国株ひろば
世界四季報
Walk in the Spirit

新聞は有料化出来ても、公的機関の統計は有料化できませんからね。
IT革命と言われて久しいですが、そもそも情報の有り方が変わっているのですから、新聞各社も今までどおりで良いなどと、努々思わないことです。

さて、そんな新聞業界ですが、ではどうすれば復活できるのでしょうか?
今シリーズはこれについて考えて行きます。

続く…
理経済:縦と横② - コモディティ化
理経済:縦と横③ - 手を取り合って
理経済:縦と横④ - 川上から川下まで

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基本情報受けてきました

IT技術者の基本的な資格、基本情報技術者を受けてきました。
ここ最近(だけ)勉強に集中していた為、ブログも曖昧でしたが、やっとこさ開放されました。
手応えはまあまあ。
正直五分五分ってところです。

早速解答速報サイトにアクセスして自己採点しようとしたのですが、考えることは皆同じならしく、サイトがパンクしており全く見られません。
明日まで待つしかありませんね。

しかし、午前と午後で計5時間+昼1時間も受けさせるのに、午前が受からないと午後は採点すらされないというのはなんだか悲しいですね。
午後の方が一問あたりの時間が長いんですがね。

それにしても、本やらブログやらで時間が足りないと書いて有りましたが、実際はそれほどではありませんでした。
私だけではなく、結構多くの人が出ていましたから、それほど足りないわけではないんですね。

私の経験から言って、凄く分かっている人と凄く分かっていない人は時間の多少に関わらず、早めに終わっているように思えます。
条件反射的に答えが出るので思っている以上に早く終わるようです。

さて、試験ですが、明日には公式サイトで公開されるのでそれ待ちですかね。

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質より量の時代 - エイサーが世界2位へ

台湾系PCメーカーAcerが、Dellを抜き去り、世界第2位浮上しました。

第3・四半期の世界のパソコン出荷台数はセクターの回復に伴い、前年同期比2.3%増加した。また、台湾のエイサーが市場シェアの世界ランキングで米デルに代わり2位の座を獲得した
>>パソコンの世界シェア、エイサーがデル抜き2位に=IDC

PCの世界シェア(3Q09)

REUTERS:PC Shipments Rise 2.3% as HP Recaptures Lead In U.S. And Acer Moves Ahead Of Dell Worldwide, According to IDC

以前「ヒューレットパッカードを抜く!」と豪語していましたが、そこまでは行かなかったようです。
しかし、首位にまた一歩近づいたわけですから、十分合格点ですね。
低価格路線が功を奏したようです。
それにしても、日本の08年度PC販売台数が1300万台ですから、エイサーやヒューレットパッカードはわずか3ヶ月で日本の1年分とほぼ同数程度を生産しているとは驚きです。

理経済:エイサーのパソコンが欲しい

金融危機の影響も勿論有るでしょうが、新興国が台頭している今、世界は質より量、より安くがモットーになっているような気がします。

以前紹介しましたが、「マズローの欲求段階説」によると欲求はより下位のものを先に満たそうとする傾向が有ります。
安全性AAAでハイブリッドな車も良いですが、そもそも車を持っていない人から見れば安くて自分達にも手が届く激安自動車"ナノ"やスズキのバイクの方がありがたいんですね。

理経済:新興国の台頭 - 満足度から見る中間層の富裕化

世界は日本人より日本人で無い人のほうが多いです。
車に乗れる人より乗れない人の方が多いです。
3食食べられる人よりそもそも食事が出来ない人のほうが多いです。

↑データ的にはちょっと古いです。

そう考えれば、まずは物を手に入れたいと思うでしょう。
世界はまずは量を求めているようです。

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小泉さんが声優デビュー

小泉元総理が声優デビューするそうです。
( ゚∀℃( `Д´)マヂデスカ!?

小泉純一郎元首相が、映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」にウルトラ一族の長老・ウルトラマンキング役で声優デビューすることになった。
>>小泉元首相が声優デビュー

見に行こうかなww
ウルトラマンの生みの親、円谷プロダクションも、儲けが少なくて結構ひいひい言っていますから、折を見てドンドンてこ入れしていかないといけないんですね。

Wikipedia:円谷プロダクション

面白そうなネタがあったなら積極的に取り込んでいるようです。

普通に怪獣と戦うより笑えます。

ゲーム業界の教訓として、キャラは細く長く使う方が良いとの事です。
任天堂のマリオは代表例。
沈没したものとしてはたまごっちやハドソンのボンバーマン等が有ります。

偽土田名人のカードダス情報局:たまごっちシリーズ

そういう意味で、古くから有り少数ながらも根強いファンがいるウルトラシリーズを再活用するのは良いかもしれません。
時々てこ入れすれば実写と言うジャンルでやっていけそうです。

ところで、今日は訪問者の方々が多いと思ったら2chで紹介されてたんですね。
ありがとうございます(*^-^)

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FRBの利上げ - 影の利上げ圧力

最近エコノミスト達も口をそろえて景気回復を叫びます。
しかし失業率は高止まりどころか更なる上昇を織り込んでいます。

そんな中、FRBは利上げの時期を探っています。
ゼロ金利政策という異常事態から早く抜け出したいようです。
速水日銀総裁(当時)のことを散々非難したバーナンキ議長も彼と同じような立場に置かれているようです。

金融市場は、米連邦準備理事会(FRB)が異例の景気刺激策を元に戻す時期を探るために、当局者発言の一字一句に注目している。
>>米利上げ時期、FRBの市場とのコミュニケーション課題

市場との対話とか言っているうちはまず利上げなんてありませんから、暫くはゼロ金利が続きそうです。

しかし、世界はそんな悠長な事を許してくれません。
FRBがのろのろやっているうちにドンドン先に進んでいます。

中国とロシアは、2国間貿易の決済で自国通貨である人民元とルーブルの利用を拡大したい意向だ。
>>中国とロシア、2国間貿易で人民元・ルーブルの利用拡大目指す

ブラジル石油公社(ペトロブラス)ガブリエリ最高経営責任者(CEO)は6日、ブラジリアで記者団に対し、ドル以外の通貨で石油が取引されれば有益であり、世界経済の変化を反映するものだとの認識を示した。
>>ペトロブラスCEO:ドル以外で石油取引行われれば有益-転換困難

肝心の新興諸国から総スカンです。
ただでさえドルを刷りすぎてちょっとまずい状況なのに、買い手が浮き足立っていますから、米国もFRBも内心びくびくしているはずです。
前からそうでしたが、ここ最近は特に気にしているでしょう。

理経済:深まる新興国と先進国の溝

最近値を飛ばしている株価も、円ベースで見ると下落していることが分かります。
これは金や原油も似たようなものでしょう。
株価が上がっているのではなく、ドルが下がっていて相対的に上がって見えるんですね。
ドルと言う商品の魅力が無くなっているわけです。

こうなるとFRBが言うような米国市場との対話で利上げを決めるなんて、悠長な事は言っていられないでしょう。
状況を見て利息と言う付加価値を付ける様に金利を持っていかないと買ってくれなくなります。

まして、ライバルであるEUの政策金利が1.00%と比較的高めに推移していることを考えると、国内景気以外からの圧力は結構大きいです。

各国の主要政策金利の推移

価格.com:政策金利比較

FRBは国内情勢ではなく、こういった影の圧力に負けて利上げするように思えます。
案外早く利上げになりそうです。

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First Solar - 太陽光発電世界第2位の会社

先日太陽光発電世界シェアを調べたのですが、ファーストソーラーと言う会社がここ数年で台頭しているようです。

First Solar, Inc. (FSLR)
特色:太陽電池発電量世界第2位
連結売上高(2008/12/27)
12.5億$
時価総額(2009/10/13)
134.4億$
株価
158.8$

FSLR vs Dow

この会社、ここ数年で急激に業績を伸ばしており、たった2年で売上が10倍になっいます。

First Solar, Inc. (FSLR):Income Statement

調べてみると、ここ数年で大型の発電プラントの受注が相次いでおり、それが押し上げているようです。

First_solar

Wikipedia:First Solar

しかし一時は潰れそうなくらいやばかったらしく、政府機関に資金供与を頼んだそうです。
オバマ旋風がこんな所にも吹いているんですね。
彼らの発展も国策なのかもしれません。
ドイツのQセルズとかも多額の政府援助が有りましたから、実際そうなのかもしれません。

クリーンテック(CleanTech):企業紹介:First Solar (ファースト・ソーラー)

こうなると日本も本腰入れないとまずいですね。
シャープ(世界第4位)京セラ(世界第6位)もランキングを落としましたし、シャープにいたっては去年より生産量が減ってますからね。

日本は国の力が強くて、公共事業や地デジに見られるように、全体的に国策で動いている感じがします。
でも動きがドンくさくて結局後手後手に回っちゃうんですよね。
社会主義国によくあることなのですが。
もう少し民間を信じてくれても良いような気がするんですが。

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9月のリターン

9月の投資リターンを集計しました。
現金比率が高い為ドル安の影響が大きい今日この頃。
日本円で見るとダウが下落しているので、それに助けられました。

9月のリターン(為替調整なし)

↑為替調整なし

9月のリターン(為替調整有り)

↑為替調整あり

上海総合指数のショート型ETFを買ったのですが、原資産の擬似指数「Xinhua China25」が、本家より大幅上昇。
少しリターンを押し下げました。

Xinhua China 25 vs 上海総合

iShares FTSE/Xinhua China 25 Index (FXI)

やはりショートポジションは難しいですね。
売り抜けはわりと上手くいくのですが、なぜか売りは上手くいかないんですよね。
なんでだろ。

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オバマ大統領にして欲しいこと - 取りあえずあいつをクビに…

米国のオバマ大統領ノーベル平和賞を受賞したようです。

ロイター:平和賞受賞を「驚くとともに謹んで受け止めている」=米大統領

それにあやかって小浜市などは大盛り上がりです。
彼は海外で高い人気を誇っていますからね。
彼の"change"はまるで流行語の様に使われています

小浜市

中日新聞:鳩山首相の似顔絵使いケーキ 小浜の和菓子店

しかし、当の米国では支持率がガクガク下がっています
今回の受賞もかなり痛烈に批判されています。
本人もその辺は分かっているようです。

プリンストン大学のフレッド・グリーンスタイン教授(歴史学)は今回の授賞について「早まった聖人化」だと述べ、「ノーベル賞選考プロセスにとって不名誉なことだと思う」と語った。
>>オバマ大統領へのノーベル平和賞授与に批判-「早まった聖人化」

今回の受賞は行動が求められていることの表れだと認識している
>>オバマ米大統領にノーベル平和賞、「行動求められている」

こちらは大統領の支持率。
支持率が下落し、「どちらでもない」を通り越して「不支持」に傾いています。
既に大統領の存在は国論を割っています。

オバマ大統領の支持率

ロイター:オバマ政権特集

思うに、彼はなんだかんだで実績が無いのが痛いと思います。
経済対策も主にブッシュ政権からの引継ぎか、FRB主導ですからね。
彼の演説能力が優れているのは分かりましたが、それでは不十分だと思います。
さて、そんなオバマ大統領ですが、もし私が彼に一言だけアドバイスできるならこういいます。

ガイトナー財務長官をクビにしてください。後任はジム・クレイマースティグリッツが良いでしょう」

ガイトナー使えねー ┐(´д`)┌ヤレヤレ
例えばロイターのニュースを見ても、オバマさんは週に6,7回は何らかの理由で載っているのに、ガイトナーなんて2,3回しかでてません。
FRBはほぼ毎日出てます。

去年なんて毎日ポールソンとバーナンキの顔を拝んでいましたし、ブッシュはほとんど出ていた記憶がありません。
今は環境が違いますが、それにしてももうちょっと出ても良いんじゃないんですかね。
googleで「ポールソン財務長官」で調べると未だに30万件出るのに、「ガイトナー財務長官」だと、今でも12万件しか出ません。

大統領と財務長官は、いわば劉備玄徳と諸葛孔明みたいな関係だと思います。
大統領はカリスマと人徳によって民をまとめ、宰相の財務大臣が現場で奮闘するべきだと思います。
両方できると良いのですが、中々そうは行きません。

オバマさんにはブッシュと違いカリスマが有りますが、ガイトナーにはポールソン達のような実力がありません。
民間系と官僚系の差なんですかね。
プッシュ力に差が有ります。

ですからガイトナーは早くクビにして、イケイケなクレーマーと沈着冷静なスティグリッツあたりを挿げる事が良いのでは、と思います。
二人で補い合う方が良いと思います。
何はともあれ、取りあえずガイトナーをクビで。

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何故銀行を救うのか?④ - 銀行なんて放っておけ

前回まで現代の信用創造の成り立ちを見てきました。
今回は本題の「銀行を救う必要はない」についてです。
信用創造とは"お金を作る人"の信用を担保として回っていますから、実は銀行がやらなくてもいいのです。

理経済:何故銀行を救うのか?① - 信用創造の仕組み
理経済:何故銀行を救うのか?② - 昔のお金製造法
理経済:何故銀行を救うのか?③ - "信用"の源泉

そもそも、現代版信用創造は実はかなり昔から擬似的に行われていました。
第2回で金貨の不便さについて振れましたが、重くて価値のあるものは、運ぶのに不便でした。
運ぶだけで疲れてしまいますし、山賊に襲われたら目も当てられません。
まして古代の硬貨は本当に石で出来ていた為、頻繁な移動なんてもってのほかでした。

ヤップ島の石貨

Wikipedia:ヤップ島

このため商人や富豪は、貨幣はどこか厳重な警備の有る倉庫等に保管しておき、必要ならばその所有権のみを移すという形を取っていました。
それが長い間続きましたが、11,2世紀頃になると大きく様変わりしました。
金融技術の発達により、現代の信用創造に近い形になって行きます。

11世紀頃、ユダヤ人の迫害が起こったのです。

11世紀に、バチカンのキリスト教会がユダヤ人をほとんどの職業から追放した後、ユダヤ人にとって数少ない収入源として残ったのが、高利貸し(質屋)や金塊の保管人、両替商(貿易決済業)など、利子を取り扱うことが多い金融業であった
>>金融の元祖ユダヤ人

またこの技術発展のためか、12世紀には「手形」と言う画期的な手法が開発されます。
手形とは大雑把に言えば"借用書があるツケ"です。
これにより商人たちは自分達の信用を担保に信用創造をすることが可能となりました

手形とは一定金額の支払いを約束または委託する有価証券のことです。手形の紀元は12世紀頃、地中海沿岸の諸都市で両替商が使い始めたというのが通説になっています。…(中略)…異なった都市国家に住む商人の間では、何らかの方法で貨幣の両替、送金をする必要があり、それが手形を利用する原因になったようです。
>>手形の歴史

例えば、呉服屋Aさんと飲食店Bさんがいたとしましょう。
ある日、BさんはAさんの店で100万円分の服を買い、ツケ(手形)にしました。
一方AさんもBさんの店で80万円分の飲み食いをし、ツケ(手形)にしました。
ではAさんとBさんはいくらの現金をお互いに払えばいいのでしょうか?

答えは「BさんがAさんに20万円払う」です。
お互いツケが有るため、80万円分は相互に打ち消しあい、残った20万円分のツケを払えばいい事になります。
この手法を手形交換といい、この決済方法を差額決済と言います。

今回の登場人物は2人ですが、実際の商売では更に多くの人が関わります。
ツケを手形と言う書面にし、全く知らない第三者に手形が回ったりします。

これを利用すると、会計上はお金が増えます
だってたった20万円分の現金で180万円分の経済活動が出来るのですから。
これは発行主体である各お店の信用を担保に、信用創造をしているからです。

現代でも手形による売買は行われています。
経済全体から見て金額は少ないものの、信用創造は銀行以外でもしっかりと行われているのです。

日本銀行:決済動向-手形交換高 PDF

現在、「銀行を救済しないと信用収縮が起こり、企業活動や経済に悪影響がある」とされていますが、これは銀行が助かる為の詭弁です。

そもそもこういう事を言っている人の多くはエコノミストやアナリスト、そして銀行や証券会社出身の財務長官です。
彼らに喋らせれば金融業寄りの意見が出るのは当りまえです。

例えば手形決済を大型の手形交換所で一括して行えるようにし、加盟企業が不渡りしそうな場合、債権者の支払いは政府が保証するという仕組みにすればよいのではないでしょうか?
そうすれば手形は現金と同じ意味を持ち、取引に使われるでしょう

どうせ経済危機で銀行にお金を入れているのです。
その分を其方に回すことは可能なはずです。

整備に若干の時間はかかる為、迅速性は下がるかもしれません。
危機になれば迅速性を求められますから、「だったら銀行のほうがいい」と言われそうですが、その結果が1年で再び高額報酬とマネーゲームですから、多分銀行にお金を出す方がコスト高です。

税金で救ってくれると胡坐をかいている連中には、目に物見せてやったほうが結果として良いと思います。
そしてそれは決して不可能なものではないのです。

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最近悲観論者が多くなった

アルミ大手アルコアを皮切りに、昨日の引けから7-9月期決算が始まりました。
予想外の黒字に市場は小躍りのようです。

7日の米国株式市場通常取引終了後の時間外取引で、アルミニウム大手アルコアが6%急伸。第3・四半期決算が予想外の黒字となったことが好感されている。
>>米アルコアが時間外取引で急伸、決算を好感

これで金融市場も活発化しそうです。
事前予想も悲観的ではあるものの、金融が6割増益みたいな話が有りましたから、期待が先行しそうです。
しかし、最近ではドル安の進行が顕著で、ダウ平均の値も額面通りには信用できません。
ドルベースでは増益でも、他通貨で見ると随分悪いなんて事が起こりそうです。

ドル安に関しても、予想通りドルキャリートレードが始まり、暫く悪化しそうです。

理経済:静かなるキャピタルフライト① - 歴史のおさらい
ロイター:日本以外はドル安歓迎か、リスク許容度上昇で商品や株押し上げ

最近では経済に悲観的なことを言う人が増えました。
以前は「悲観的なことを言っているのは日本人ぐらいだ」とか言われましたが、近頃はよく聞きます。

ゲーガンCEOは、世界経済はいわゆるW字型回復を体験しつつあるとし、「他の人々が信じているほどには、最悪期が過ぎたと確信していない。非常に慎重になる必要がある」と語っていた。
>>英HSBC会長:最悪期は過ぎた-CEOは「確信していない」と発言

読売新聞:「景気の持続性に疑問」…マードック氏講演

前々からスティグリッツとかが騒いでいましたが、不安定感が増してきているようです。

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何故銀行を救うのか?③ - "信用"の源泉

今シリーズも第3回です。
前回は昔のお金(貨幣)の製造法、いわば"古代"信用創造を見てきました。
昔は目で見て手で触れるものを、実物資本を原資とした金本位制等を使っていました

理経済:何故銀行を救うのか?① - 信用創造の仕組み
理経済:何故銀行を救うのか?② - 昔のお金製造法

しかし、これには重大な欠陥が有りました。
実物と言う足枷があるため、実物の量以上に経済が拡大しないわけです。
また、輸入超過になると地下金庫の金塊がみるみる減っていきます。
現代でも国債の残高が増えたりしますが、当時は日に日に山が小さくなっているのが目で見えるため、インパクトは相当なものだったでしょう。

この為、世界はまず植民地政策や領土拡大を図りました。
金は地下資源ですから、領土が広い方が有利だからです。
第一次資源戦争ですね。
ついでに農地も拡大できて一石二鳥です。

コロンブスは香辛料を求めてインドを目指したことで有名ですが、一説には「黄金の国 ジパング」を目指していたのでは、と言う説も有ります。

及川孝生のホームページ:「ジパング伝説」

彼はマルコ・ポーロ東方見聞録の読者でした。
彼に出資したスペイン(当時は分裂していたようです)政府も金を期待していたのかもしれません。
その後スペインから米大陸に渡ったピサロが、インカ帝国の王アタワルパからしこたま金製品を巻き上げて殺したのも有名です。

しかし、さすがにこんな事は長くは続かず、経済的な限界から金などの実物資本と交換できない不換紙幣を混ぜ、経済を発展させることにしました。

それまでは、触れる"金の信用"を担保にお金を作っていましたが、ここからは目に見えない"国家や銀行の信用"を担保としたお金も作れるようになったわけです。
"信用"によってお金を"創造"出来るようになったのです。
信用は目に見えず、数値化さえ難しいですからこれを原資にするとお金の発行が格段に楽になりました。

同時に、裏づけが無い為信用が崩れると非常に脆いという欠点も抱える事になりました。
無い袖は振れないのが現代ですが、昔は振れて当然と言う感覚だったのでしょう(次回書きますが、これは正確ではありません。そしてポイントです)

その後、このハイブリッド金本位制は1971年のニクソンショックまで続きます。
米国が金とドルの交換を止めた為、金本位制は瓦解しました。
これを契機に管理通貨制度に移行し、お金が実物資本から切り離されました
お金は、金の引換券ではなくなったのです。

実は、"銀行や国家の信用"が本当の意味で重要になったのは割と最近なのです。
第1回で信用創造の現代の定義を示しましたが、正確にそうなったのはわずか38年前と言うことになります。

社会に信用が溢れると、消費者は銀行に預金という名の貸付を行い、それを銀行が他者や他行に貸付ることで、会計上のお金の総量は増えていきます。
国家や中央銀行は預金準備率公開市場操作等を通じて銀行の貸付量とお金の量を操作します(日銀は否定していますが、仕組みはそうなっていません)
また、国家自身も国債を通じてお金借りています。

現代と古代のお金において決定的に違うのは、昔は実物を信用してお金が出来ていたのに対し、今は"お金を作っている人の信用"によって出来ている点です。
信用の源泉が大きく変わったわけです。

ポイントは"お金を作っている人"と言う点。
お金が作れるなら別に銀行でなくてもいいんですね。
続く…

理経済:何故銀行を救うのか?④ - 銀行なんて放っておけ

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無知ゆえに- 亀井大臣のモラトリアム騒動と金融知識

亀井大臣が今度は不良債権の"隠蔽"工作を考えているようです。
また揉めそうなことを言う人ですね。

亀井静香郵政・金融担当相は5日、金融庁内で記者団に対し、返済猶予制度を申し出た債権について不良債権に分類しない考えを強調した。
>>返済猶予でも不良債権に分類せず=亀井金融担当相

やりすぎも困りますが、往々にして政府に任せすぎると碌な事になりません
市場にまかせっきりでも駄目ですが、政府にまかせっきりもいい事なんてありません。
基本的にこういうお金のサイクルにはあまり口出ししないで欲しいというのが本音です。
勿論、どんなに銀行がやばくても助ける必要なんてありません(理由は別の回で)

不良債権という事は、大雑把に言って簿価割れするか貸し倒れするかのどちらかと言うことです。
これを"不良債権化しない"という事は、簿価割れの債権を額面でバランスシートに載せるということですよね、きっと。
銀行の資産が分かり難くなるだけじゃないんでしょうか?

それに、たとえ決算で額面どおりの掲載したとしても、銀行内ではやばいって分かっているわけですから、隠蔽されそう。
しかも外資が自身の負債隠しの為に群がってきそうです。
中小企業の債権が高値で取引されるようになったら要注意です。

尤も、一般人には感知しようがありませんが。
銀行内のインサイダー情報として使われ、マネーゲームの舞台になりそうです。

先日のWBSで中小企業にモラトリアムについてアンケートをとったところ、大よそ3分の2が賛成とのことでした。
母数が少ないので信憑性には欠けますが、概ね彼らは好意的に取っていると考えて間違いないでしょう。
おそらくこの案も支持されると思います。

しかし、日本は金融教育の遅れた国です。
消費者が自分達の利益を優先するあまり、結局落とし穴に落ちたのは一度や二度ではありません
支持されているからと言って、それが本当に長期的に良いことなのか疑って見るべきです。

理経済:米CIT問題と日本のノンバンク問題② - 総量規制とサラ金難民

話はそれますが、先日年配の知り合いに「もっと(円で)貯金しろ!加ドルなんて貯金にならんぞ!」と怒られました。
理由は「円なら自国通貨だからリスクが無い」からだそうです。
その人は金融や財政にも見地が有り、私も尊敬していたのですが、この言葉には正直驚きました。
残念ながら、日本の中年層は今のスピードについてこられないようです。

このグローバル化の世の中で、為替リスクが無いなんてことはありえません
というか、「リスクが無い」という言葉自体単なる幻想です。
どんなものにもリスクは存在します。
なぜならば人間は未来を事前に知る事は出来ないからです。
リスクとは未来の不確実さそのものなのです。

日本の場合、一所懸命国民が貯金するものだから、日本国債をどんなに発行しても買い手が存在し、低金利を続けられました。
また郵便貯金を通じ、財政投融資が続けられました。
日本国民が「リスクが無い」と信じ込み、学ぶことを止めてしまったが故に政府の無駄遣いを助長し、現在多額の借金と言う落とし穴に嵌っているわけです。

話がそれましたが、結局最後には個々人が知識を持ち、考えてゆくしかないのだと思います。
市場にも政府にも任せられないなら、自立するしかありません。

このモラトリアム制度も、不良債権不参入も支持されるでしょうが、一時のものです。
無知ゆえに道を外しそうです。

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ブラジル五輪開催

ブラジル五輪が開催される事となりました。
東京は落選ですが、まあ想定の範囲内ですかね。

2016年夏季五輪の開催地がブラジルのリオデジャネイロに決まった。金融危機の傷が比較的浅い同国は五輪開催を機に一段の成長加速を目指す。
>>ブラジル、五輪で成長加速 世界経済の重心変化映す

以前から何度も投資しており、結構なじみが深いです。
本当は自分で行って、この目で現状を見たいのですが、さすがにそれは無理そう。

世界四季報:リオ五輪

ブラジル株としてはペトロブラスが有名ですが、こちらは株価も原油も高いのでパス。
五輪で影響を受けそうなは、不動産のガフィサ(Gafisa S.A.)や、食品関連のブラジルフーズ(BRF - Brasil Foods S.A)ですかね。
以前は牛肉系のペルディガオ(Perdigao)と鶏肉で有名なサディア(Sadia)が有りましたが、どうやら合併したようです。

個人的に注目しているのは、小売会社「ブラジルCBD」です(CBDで通っているようです)
PBRも低めで、営業利益率が急上昇しているので注目。
少しずつ資金を入れていく予定です。

BRF - Brasil Foods S.A. (PDA)
特色:ブラジル食品大手
連結売上高(2008/12/31)
48.5億$
時価総額(2009/10/02)
92.6億$
株価
51.50$

PDA vs DJI

COMPANHIA BRASIL ADS (CBD)
特色:ブラジル小売大手
連結売上高(2008/12/31)
20.3億$
時価総額(2009/10/02)
66.4億$
株価
56.41$

CBD vs DJI

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何故銀行を救うのか?② - 昔のお金製造法

皆様こんにちは、今回は信用創造シリーズ2回目です。
何故何も無い所からお金が生まれるのか?」についての昔話です。

理経済:何故銀行を救うのか?① - 信用創造の仕組み

今も昔も、無から有が生まれるという手法は中々受け入れがたいものでした。
昔は物々交換で、自分が出品すれば、それが別の"物"になって帰ってきました。

しかし現代では、お金と言う紙切れによって物を買ったり売ったりしています
銀行振り込みなど、本当に自身のお金が減っているのか増えているのかわからない状態で、人間は生活しています。

別に普通の光景なのですが、よくよく考えてみればとても不思議なことです。
紙幣の原価なんて殆どただ同然です。
おなかが減った時にお札が食べられるわけではありませんし、火を灯す燃料にもなりません。

お金の原価を調べると、いかに多くの人がお札を"信仰"しているか分かります。

<紙幣>
・10000円:22.2円
・2000円: 16.2円
・1000円: 14.5円

<硬貨>
・500円: 30円
・100円: 25円
・50円: 20円
・10円: 10円
・5円: 7円
・1円: 3円

お金の原価

この数字も出所が曖昧なので正確さに欠けますが、以前見たニュースでも2000万円分の万札が100円とか200円とか言っていましたから、この程度でも不思議はありません。

誰かが言っていましたが、これは一種の宗教のようなものなのです。
こんなものが有り難がられるわけですから、そう言われても仕方ありません。
元々お金とは物々交換を円滑化するための道具なわけですから、それ自体には価値なんて必要ないのです。
これをニューメレール(numeraire)と言います。

明星大学 山崎昭:財と市場

ですから昔の人は紙幣のような紙切れではなく、金貨や銀貨を使っていました。
金や銀は古来から多くの人に(不思議と)信頼され、様々なものに交換できました。
ですからこれをそのまま使っていたわけです。
中には塩を使う部族もあったそうです。

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しかし、金貨を使うと色々と不便でした。
一つは重さです。
の密度は19.3g/cm^3もあり、水の20倍も有ります。
2ℓペットボトルに金を詰めると、重さは40kgに達し、子供並みの重さになります。
ですから大量に持ち歩くには不向きでした。

もう一つは金貨のデザインに価値が無く、物質そのものに価値があった為、削り取りが横行しました。

例えば10gの金貨が手元に来た時、硬貨の端っこを0.1gだけ拝借したとします。
すると(大よそ)100枚の金貨で1枚の新金貨が出来るわけです。
元の金貨の重量はたった0.1gしか減らないわけですから、まず気付かれません。
しかも削り取りは両替をした時など、手元にお金が残らなくても出来るのでかなり横行しました。

しかし最初の人が0.1g、次の人も0.1g、次の次の人も0.1gとやっていた為、10人ぐらいの手に渡ると、新品であってもボロボロになってしまいます。
これは当時の政府としても頭が痛い問題でした。

しかもその後、発行元の政府まで同様のことをした(作成時に金をケチる)た為、この金貨制度も上手くいきませんでした。

結局、政府は金塊を保有し、その預り証として紙幣を発行しました
これが兌換紙幣であり、この体制が金本位制(本位制)です。
この"金引換券"を一定枚数集め交換所に持っていくと、指定された量の金塊と交換してくれました。

引換券の偽造などはあったでしょうが、削り取りよりは発見が楽だったのでしょう。
流通過程での削り取りを摘発するのは、関係者が多いだけに容易ではないでしょう。
また、紙である為持ち運びにも便利です。
こうして紙幣が生まれました。

当時のお金と言うものは、金や銀によって裏づけされていたわけです。
昔は無から有が生まれていたわけではないのです。

しかし、金本位制には重大な欠点が有りました
続く・・・

理経済:何故銀行を救うのか?③ - "信用"の源泉
理経済:何故銀行を救うのか?④ - 銀行なんて放っておけ

ちなみに、この兌換紙幣を最初に発行したのは政府ではなく民間だったそうです。
そもそも紙幣は金の預り証なわけですから、政府で無くとも発効できるわけです。
しかし、民間とは得てして(ずる)賢いもので、単なる交換券であっても一筋縄ではいかないものです。
その話はまた今度。

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このジュースが美味い - 和素材工房「米づくり」

先日近くのローソンにいったら、炭酸飲料の新製品が出ていました。
その名も「米づくり」。
米粉を使ったとのことで、ラベルはこんな感じ↓

米づくり

JT:日本の素材を使用した和素材工房シリーズの第二弾として、米の旨みを活かした新しい炭酸飲料 和素材工房「米づくり」

見た目はもろお酒です。
酒造で有名な「大関」のマークが入っているので、余計にそう見えます。
よく見ると「お酒ではありません」と書いて有るのですが、最初に見たときは信じられませんでした。

相変わらずJTは広告作成が上手いですね。
実際に作っているのは電通だそうですが、アイデアや広告の趣旨はJTが出しているそうです。
マナー広告と言いジャンプとルーツのコラボと言い、中々上手です。

ルーツ

お米独特の甘みがあるため、普通のジュースの甘みとは随分違います。
甘酒をジュースっぽくしたような感じです。
独特で美味しいので、見かけたら飲んでみる事をお勧めします。

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何故銀行を救うのか?① - 信用創造の仕組み

最近また金融機関の高額報酬が問題になっております。
懲りない連中ですね。

たった1年前に70兆円という莫大な税金で助けてもらったことを、憶えていないのでしょうか?
それなのに死亡債を始め、またろくでも無いマネーゲームをしようと企んでいます
今シリーズは、もう彼らを救う必要はないのでは?と言うお話。

まず初めに、そもそもなぜ銀行を救済したかを考えます。
多くのエコノミストやマスコミが伝えているのは、「銀行が危機に瀕すると信用収縮が起こるから」とされています。
信用収縮とは信用創造の逆の現象です。

Photo

経済産業研究所:早わかり「インフレターゲット論」

信用創造は、銀行の貸出によってマネーサプライ(通貨供給量)が増加すること。あるいは、金融機関のおこなう「決済機能の提供」と「金融の仲介機能」が作用して信用貨幣が増加する機能を指す。
>>Wikipedia - 信用創造

信用創造とは、銀行貸出で預金が創出されるプロセス。銀行が貸出を行えば、借り手のために銀行自体への請求権である当座預金を増加することができるが、当座預金はそれ自体が通貨としての機能をもっているため、銀行信用はその分拡大することになる。
>>証券用語辞典 - 信用創造とは

世の中に出回っているお金とは、何も現金だけではありません。
例えばクレジットカード。

クレジットカードを使えば、財布の中身を使わずに物が買えます。
この分の御代は、後々請求書とともにやって来ますが、支払が行われるまでは自分の現金は減りません。

携帯電話の料金は、ソフトバンクの場合毎月10日に計算され、1ヶ月分の合計が送られてきます。
しかし、通話分の回線代金やパケット代は使った時にかかるはずです。

これ等は結果として携帯会社が一時的にお客に貸し付け、そしておそらく携帯会社に対して電力会社やNTTなどが貸し付けています。
各々の現金が動くのは月に数回でしょう。

理屈で言えば、現金が無くてもクレジットカードと引き落とし口座があれば生活できることになります
現金は必ずしも必要ではないわけです。
貸付を利用すれば、現金を消費者に触れさせること無く、経済を回すことが出来るわけです。

かつて、頭のいい方々がそのことに気付きました。
上手いこと現金を見せないような手法を考えれば、自分達は楽して金持ちになれる」と。
昔は画期的なシステムでしたが、時代は流れ多くの人が学べるようになりました。
いい時代になりましたね。

銀行の金庫は誰も見ることが出来ません。
そして預金は、預金者全員が一斉に引き出すことは(ほぼ)ありません。
ですから、預かったお金をこっそり又貸ししたり何かの購入に当てれば、自分は何もせずに儲ける事が出来ます。
お金を作り出すことが出来るのです。

これにより、経済全体のお金の量は大幅に増加することになり、企業や個人がより多くお金を借りられます。
結果、企業は発達し雇用は増大します。
行き過ぎれば皆が借金まみれになります。

また、所詮仮想的なお金なので増減が容易です。
前のめりな貸付を増やせば、お金は一気に増加します。
しかし手のひらを返して貸し出しに後ろ向きになれば、お金は急速に減少します。
これが信用収縮です。

金融危機の本格化に伴い、多くの銀行は貸し出しに後ろ向きになりました。
このためお金の量が減少し、企業が衰退、雇用は縮小すると予測されました
ですから、銀行が萎縮しないように多額の公的資金を投じて銀行を救済したわけです。

これを高校時代に習った時は狐に摘まれた様な気分でした。
何も無い所から何故お金が生まれるのでしょうか?
これはおそらく多くの方が疑問に思っていることだと思います。
そして質問すると、大概は先生や学者様に一蹴されてしまいます。

しかし、歴史的に見れば何度も議論され考えられている事であり、今でも結論は出ていません。
至極当然な疑問です。
ではどんな議論かと言いますと…

続く…
理経済:何故銀行を救うのか?② - 昔のお金製造法
理経済:何故銀行を救うのか?③ - "信用"の源泉
理経済:何故銀行を救うのか?④ - 銀行なんて放っておけ

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CIT破綻? - 景気底打ち何所吹く風ぞ

何とか首の皮1枚で繋がれていた米ノンバンク大手CITが、遂に破綻しそうです。

関係筋は、債券保有者からの同案への合意が十分得られなかった場合、CITは破産裁判所を通じた再建を模索する可能性があるとしている。WSJによると、CITが連邦破産法11条の適用を申請した場合、米史上最大規模の破産の1つとなる見通し。
>>米CIT、債務削減に向け債務交換案を準備=WSJ

今まで穏健な債権者に支えられて何とか生き伸びてきましたが、今度こそ駄目そう。
規模の大きいCITが破綻すれば、その余波はかなりのものになるのは容易に想像がつきます。

理経済:米CIT問題と日本のノンバンク問題③ - 総量規制とサラ金難民

最近株価は上昇傾向、資金の流動性も出ており、各国の中央銀行や政府は景気は底打ちした的なことを言っています。
しかし末端の企業と繋がっているCITが苦しいのは、つまりそれが答えだと言うことでしょう。

即ち、値を飛ばしているのは大企業だけで、中小企業までその恩恵が伝わっていないと言うことです。
どこかで見たような光景ですね。
相変わらず地銀がばたばた潰れており、FDICも資金が底をつきかけています

預金保護のためのFDICの基金は、1年前の450億ドルから104億ドルまで減少しているジョージアン・バンクの破たん処理で、さらに8億9200万ドルの支出が見込まれる。 FDICは基金増額のため、財務省からの借り入れなどを検討している。
>>米ジョージアン・バンクが破たん 年初来95行目

やはり最終的には雇用が回復し、末端の消費者にお金が回るようになってこそ、景気が回復に向かうと思います。
雇用の悪化が見込まれる現段階では、まだまだ底は打っていないと思います。

ロイター通信:9月米ADP民間雇用者数は‐25.4万人と予想上回る減少、前月からは改善

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